りんごを皮ごと食べるメリットは?栄養豊富?農薬・ワックスなど懸念点についても解説!
【野菜ソムリエ監修】りんごは皮ごと食べた方がいいのか知っていますか?今回は、りんごの皮を食べた方がいい理由や皮に含まれるポリフェノールの種類や栄養の効果効能について紹介します。りんごの白い粉やべたつきや皮ごと食べる際の注意点も紹介するので、参考にしていてくださいね。
目次
- りんごは皮ごと食べた方がいい?理由は?
- りんごの皮に多くのポリフェノールが含まれている
- ポリフェノール①プロシアニジン
- ポリフェノール②アントシアニン
- ポリフェノール③エピカテキン
- りんごの皮に含まれる栄養や効果・効能は?
- ①食物繊維
- ②ビタミンC
- りんごの皮にべたつき・白い粉?食べられる?
- 皮のべたつき・白い粉の正体はブルームで食べられる
- 皮についているブルームの効果
- りんごを皮ごと食べる際の注意点は?
- ①外国産のりんごは皮ごと食べない
- ②残留農薬がある
- りんごの皮についてる残留農薬の取り方は?
- ①流水で洗う
- ②重曹水につける
- ③酢水で洗う
- りんごを皮ごと使ったレシピのおすすめ
- ①りんごのジャム
- ②りんごの紅茶
- ③りんご酢
- ④焼きりんご
- りんごは皮ごと食べよう
りんごの皮にべたつき・白い粉?食べられる?
スーパーでりんごを買う際に、べたつきがあるものを見かけることもあるかもしれません。また、稀に皮の表面に白い粉がついている時もあるでしょう。これらは一見すると農薬などのようにも見えますが、食べても良いものなのでしょうか。
皮のべたつき・白い粉の正体はブルームで食べられる
りんごの皮のべたつきの正体は、りんご自身が持つ、ろう物質のパラフィンやアルコール・飽和脂肪酸から生じた天然のワックス成分です。また、白い粉がついていることがありますが、これもりんごから直接出てきているろう物質で、通称ブルームと呼ばれています。
皮のべたつきや白い粉は、りんごに良く起きる自然な変化なので、変化が起きた場合でも皮ごと食べることができます。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
ブルームは、高温や乾燥などのストレスから身を守るために、果皮から出るろう物質のことです。りんご以外にも、ぶどうやブルーベリー、きゅうりや柿などにも同様の現象が見られます。
皮についているブルームの効果
ブルームには、りんごの品質を保つためのさまざまな効果があります。ブルームは、リンゴの栽培時に雨や露などの水分が付着することを防いで病気の発生を予防するほか、果実からの水分の蒸発を防いで新鮮さを保つ働きがあります。
ブルームが生じているりんごは、残留農薬が付着しているなどと勘違いされがちですが、あくまでも自然な変化なので敬遠しないようにしましょう。
(*りんごの皮のベタベタの正体について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
りんごを皮ごと食べる際の注意点は?
りんごは皮の栄養価が高い果物ですが、皮ごと食べる際の注意点はあるでしょうか?ここでは、皮ごと食べる時の注意点や、皮ごと食べてはいけない場合について解説します。
①外国産のりんごは皮ごと食べない
りんごに生じる天然のワックスは食べても問題ありませんが、外国産のリンゴは人工的なワックスを使っていることがあるので注意が必要です。人工的なワックスはりんごの見た目を良くする目的で使われており、水でしっかり洗い流してもなかなか落ちません。
明らかに艶がありすぎる外国産のりんごは、人工的なワックスが大量に付着している可能性があるので皮ごと食べないようにしましょう。
②残留農薬がある
りんごを皮ごと食べる際は、残留農薬にも注意が必要です。残留農薬とは収穫前に使用した農薬が作物に残ってしまうもので、発ガン性などを持つ場合もあります。りんごの木は病気に弱いため、農薬散布が行われていることがほとんどで、残留農薬があるケースも少なくありません。
生産者によって農薬の使用量に違いはありますが、生産方法によっては残留農薬が多く残っている場合もあるでしょう。
りんごの皮についてる残留農薬の取り方は?
りんごの皮についている残留農薬を除去する方法はあるのでしょうか?ここでは、残留農薬の取り方をいくつか紹介するので、残留農薬をなるべく摂取しないためにも覚えておきましょう。