さくらんぼの旬の時期・季節はいつ?産地・品種で違う?選び方や栄養価なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】さくらんぼの旬の時期を知っていますか?さくらんぼは、人気の果物のひとつです。今回は、さくらんぼの旬・収穫時期や、主産地・生産量などを紹介します。さくらんぼの栄養価や選び方のほか、レシピ・食べ方のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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さくらんぼの旬・収穫時期はいつ?
さくらんぼは、缶詰でも売られることも多い季節を問わずに食べられる果物ですが、生のさくらんぼを食べられるのは限られた季節だけです。今回は、さくらんぼを美味しく食べられる旬の時期や収穫時期について解説します。
さくらんぼの旬・収穫時期は5月~7月あたり
さくらんぼの旬・収穫時期は、産地や品種・栽培方法によっても若干異なりますが、多くは5月~7月あたりです。一番早いもので、温室栽培されているさくらんぼが4月上旬頃から収穫が始まります。さくらんぼは収穫時期がかなり短いため、美味しく食べられる期間はとても短い貴重な果物です。
さくらんぼの主産地・生産量
日本におけるさくらんぼの生産量上位は以下の通りです。
1位:山形県/14,500t
2位:北海道/1,080t
3位:山梨県/923t
4位:秋田県/413t
日本のさくらんぼ生産量の第1位は山形県で、山形県といえばさくらんぼを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。山形県が生産するさくらんぼは、国内の生産量の約8割を占め、他にも梨やブドウなどの果物が多く生産されています。台風や霜害など自然災害が比較的少ないことから、山形県では多くのさくらんぼを生産できたと言われています。
東北地方のその他の県も上位に入っていることから、山形県を含む東北地方はさくらんぼ栽培に気候が適していることが分かります。一方、外国から日本に輸入されるさくらんぼも多く、中でも多くの方に馴染みがあるのはアメリカ原産のアメリカンチェリーです。アメリカンチェリーの輸入量は3,174tで、輸入額にすると37億円にもなります。
さくらんぼの種類・産地別の旬の違いは?
さくらんぼの種類は日本だけでも100種類程、山形県だけでも30種類あると言われています。ここでは、日本の代表的なさくらんぼの種類と産地別の旬の違いについて紹介します。
①佐藤錦(山形)
・旬・収穫時期:6月中旬~7月上旬
・味の特徴:甘さと酸味のバランスが良い果汁と、しっかりとした果肉
さくらんぼの王様と呼ばれる佐藤錦は、ナポレオンと黄玉と呼ばれる2品種を掛け合わせて誕生した品種です。佐藤錦は山形県以外でも栽培しており、今では日本だけでなくオーストラリアなどでも栽培され、世界から愛されているさくらんぼです。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
佐藤錦は国内でもっとも生産量が多い品種です。スーパーで購入できる手頃なお値段のものから、一粒数百円にもなる大粒の贈答品用などひとつの品種の中でも価格に大きな開きがあります。
ちそうの編集部では今回山口農園で作っている「紅秀峰」「佐藤錦」について取材しました!山口農園のこだわりが詰まったさくらんぼは糖度20度以上のつやつやあま~い大粒さくらんぼです。そんなさくらんぼについて知りたい方はこちらを読んでみてください。
②水門(北海道)
・旬・収穫時期:7月上旬~中旬
・味の特徴:果汁は甘いだけでなくほどよい酸味もあり、果実はやわらかめ
水門(すいもん)は北海道小樽市で誕生した品種で、少しとがった心臓のような形をしているのが特徴的です。色は、黄色い地色が成熟に伴って赤色に変化していきます。水門の近くの農家で発見されたことが名称の由来となりましたが、別名「北光」(ほっこう)とも呼ばれる北海道では馴染みの深い品種です。
③豊錦(山梨)
・旬・収穫時期:5月下旬~6月上旬
・味の特徴:酸味が少なく甘さが強い果汁と、やわらかめの鮮やかな果実
豊錦は、比較的早い季節に収穫されるさくらんぼです。ナポレオンや高砂、シャボレーなどの品種のさくらんぼを栽培している農家で発見され、1986年に品種登録されました。希少品種でもあるため、知名度はあまり高くありません。