山椒の種類・品種は?旬の時期や実・葉の保存方法は?活用レシピのおすすめも紹介!
山椒の種類・品種について知っていますか?粉のイメージが強い山椒ですが、どのような木なのでしょうか?今回は、山椒の種類別の見分け方や、旬・選び方に加えて、保存方法・賞味期限の目安を紹介します。山椒の栽培方法や、活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- 山椒の木の種類・品種は?見分け方は?【写真】
- ①朝倉山椒(アサクラザンショウ)
- ②山朝倉山椒(ヤマアサクラザンショウ)
- ③ぶどう山椒(ブドウザンショウ)
- ④竜神山椒(リュウジンザンショウ)
- ⑤高原山椒(タカハラサンショウ)
- ⑥華北山椒(カホクザンショウ)
- ⑦鰭山椒(ヒレザンショウ)
- 山椒の旬や選び方は?
- 山椒の実・葉の旬の時期
- 山椒の実・葉の選び方のポイント
- 山椒の保存方法は?賞味期限は?
- ①山椒の実の保存方法・期間
- ②山椒の芽の保存方法・期間
- 山椒の木の栽培方法は?
- ①山椒の木を植える時期や鉢のポイント
- ②栽培場所
- ③水や肥料のやり方
- ④害虫駆除の方法
- ⑤収穫の時期や方法
- 山椒の活用レシピ
- ①山椒の実の佃煮
- ②木の芽味噌
- ③四川風鶏肉とナッツの炒め物
- ④山椒の実ご飯
- ⑤鯛の実山椒カルパッチョ
- 山椒の種類は様々
いただきものや、保存食を作る目的で、旬の山椒をたくさん手に入れることもあるでしょう。ここでは保存方法のポイントや賞味期限を、山椒の実と芽に分けて説明します。
①山椒の実の保存方法・期間
山椒の実を料理に使うには、アク抜きが必要です。この下準備をしてから保存しておくのが一般的で、冷蔵では1週間ほど保存できます。以下に、アク抜きの方法から冷蔵保存の流れを紹介します。
①小枝から実をはずす
②汚れを流水でよく洗う
③鍋いっぱいに沸かした湯に塩を一つまみ入れる。
④山椒を入れ、30秒~1分ほど茹でる
⑤ざるに上げ、その後1~4時間ほど水にさらす
⑥水にさらしている間、適度に水を替える
⑦水気をしっかりときって、キッチンペーパーで拭く
⑧保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する
山椒の実は冷凍保存も可能です。フリーザーバッグなどに入れ、風味を保つためになるべく空気を抜いてから冷凍庫へいれましょう。使いやすい分量ずつに小分けして冷凍するのがおすすめで、約1年間保存できます。
②山椒の芽の保存方法・期間
山椒の芽を保存する方法は冷蔵と冷凍の二通りあり、手順は以下の通りです。
【冷蔵保存の方法】
①水で洗う
②水に浸したキッチンペーパーではさむ
③ラップで包む
【冷凍保存の方法】
①5~10秒下茹でする
②色止めのため、冷水にさらす
③しっかりと水気を拭き取る
④小分けにしてラップで包み、冷凍する
冷蔵保存の場合は山椒の芽は傷みやすいので、乾燥防止のため濡らしたキッチンペーパーではさみます。ポイントは、形が崩れないようにラップでぴったりと包むことです。保存期間は冷蔵で1週間ほどですが、ペーパータオルが乾いたら、また濡らして包み直しておけば2週間程度保存が可能です。
冷凍の場合も山椒の実と同じく、風味を保つためになるべく空気を抜くようにしてぴったりとラップをするのがポイントで、1ヶ月ほど保存できます。
山椒の木の栽培方法は?
本来山椒の木は、雄株と雌株の2株植えなくては実がなりません。またトゲもあるため扱いが難しい面もありますが、栽培用に改良された朝倉山椒であれば1株で実をつけ、トゲもないのでおすすめです。ここでは、山椒の木の栽培方法について紹介します。
①山椒の木を植える時期や鉢のポイント
山椒の苗木を植え付ける時期は、葉が落ちた12~3月が最適で、鉢植えか地植えで栽培します。鉢植えの場合は、年1回程度の植え替えが必要ですが、山椒は植え替えに弱いため枯れてしまうこともあります。なるべく植え替えの頻度を減らすためにも、始めから大きめの鉢を選ぶようにしょう。
②栽培場所
山椒は、日当たりがいい場所を好みますが、半日陰の場所でも育ちます。もともと山の中に自生する植物なので、極端に日差しの強い場所よりは、日陰気味の適度に湿った場所のほうが適しています。冬の寒さへの対策は、基本的に必要ありませんが、冬に雪の降る寒冷地では冬支度が必要な場合もあるようです。
③水や肥料のやり方
山椒の木の育成中の水やりと施肥の方法は以下の通りです。
【水のやり方とポイント】
・土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやる
・夏場は水切れに注意する
・鉢植えの場合は、水受け皿の水は捨てる
・地植えの場合は、梅雨の時期の水はけに注意する
【肥料のやり方とポイント】
・落葉期の1月~2月に与える
・葉や実を収穫した後に与える
・肥料のやり過ぎに注意する
鉢植えは水はけがよく、土がすぐに乾いてしまいます。山椒は水分不足に弱いため、夏場は特に注意が必要です。鉢やプランターの下に水受け皿がある場合は、たまった水を捨てて根腐れしないようにしましょう。地植えの場合は、水やりは不要ですが日照りが続く場合は水やりをします。
梅雨の時期は水はけに注意し、過湿にならないよう注意してください。山椒は乾燥に弱い植物ですが、水をやり過ぎてしまうと、カビなどの病気の原因にもなってしまいます。
収穫後は株が弱る場合があるので、必要に応じて適宜肥料を与えるとよいでしょう。化学肥料などは成分が強いので控えめに与えますが、もともと日本にあった樹木なので、腐葉土などのマルチングで通気と保水の良い環境にすると健康に育ちます。
④害虫駆除の方法
ミカン科の山椒は、アゲハチョウの幼虫に葉を食害されてしまうので、幼虫を見つけ次第すぐ駆除しましょう。発見が遅れてしまうと葉を全部食べられ、木を丸裸にされてしまうことも少なくありません。また、卵を産み付けられないように、木を防虫ネットで防護するなどの対策もおすすめです。
⑤収穫の時期や方法
4月~5月頃になると、若葉が出てくるので摘み取って木の芽として使いましょう。同じ時期に咲く小さな黄色い花も花山椒として利用できますが、花の時期はとても短いので、見逃さないことがポイントです。青い実がなる、青山椒の収穫時期は6月、赤く熟した赤山椒は10月頃の収穫となります。