「スペアミント」と「ペパーミント」の違いや見分け方は?味・香り・効能など比較して紹介!
2大ミントである「スペアミント」と「ペパーミント」の違いを知っていますか?今回は、「スペアミント」と「ペパーミント」の〈名前の由来・歴史〉など特徴や、〈味・香り・効能〉など違いや見分け方を紹介します。「スペアミント」と「ペパーミント」の使い方や育て方についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
①味わい・香りの違い
スペアミントとペパーミントは、味と違いに明確な違いがあります。スペアミントに含まれている香りの成分のうち60%がカルボン、10%をリモネンが占めています。このため清涼感がありつつも優しい香りとなっており、少しの苦味を感じる甘い味になっています。
一方のペパーミントは主成分がメンソールとなっているため、刺激を感じるほど清涼感のある香りが特徴で、その香りと同様に少し辛味を感じる味が特徴的です。そのためスペアミントとペパーミントのどちらを好むかは、個人差があるようです。
②アロマ・精油での効能の違い
スペアミントとペパーミントはアロマテラピーにおいて、精油として用いられています。同じメンソール系の精油であっても、効能は違います。
・スペアミント/リラックス、集中力を高める、殺菌、胃腸の働きをサポート
・ペパーミント/消化促進、鎮静効果、頭痛の改善、不眠解消、酔い止め、吐き気予防
ペパーミントの強い清涼効果は、筋肉痛の薬などに用いられます。スペアミントとペパーミントは胃腸の調子を整えたり精神の緊張を和らげたりする効果は共通していますが、その働きは異なるので用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。使い分け方については後述します。
(*スペアミント・ペパーミントの効果について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
③見た目の違い・見分け方
上の画像はスペアミントですが、スペアミントの葉は名前の由来にもあるように、葉先が槍のように細かくギザギザした形になっています。葉も茎も鮮やかな緑色をしており、葉脈も薄いです。
一方のペパーミントの葉っぱは、上の画像からも分かるようにスペアミントより丸くなっています。葉の色もスペアミントと比較すると色が薄く、茎は濃い紫色です。さらに葉脈も深く葉先に向かって規則的に、対になって向かっている特徴を持ちます。
「スペアミント」と「ペパーミント」の使い方の違いはある?
スペアミントとペパーミントは味と香りが違うので、それを生かせる使い方をするのが一般的です。ここではスペアミントとペパーミントの使い方について、3つのシーンを例にあげて説明します。
①モヒートに使う場合
スペアミントもペパーミントもモヒートに使いますが、口当たりが変わります。モヒートに使うのはスペアミントの方が多く、クセがないので甘い香りだけを楽しめる性質を活かしています。一方のペパーミントを使うとメンソールの香りが強く、清涼感のある味に仕上がるので、すっきりした飲み口になるでしょう。
②料理に使う場合
スペアミントは香りも味も優しいので、お菓子やサラダ、料理のソースなどに入れて使われることが多いです。一方のペパーミントはクリームやチーズとの相性がよいので、クリームパスタやグラタンをつくる際に、パセリやピンクペッパーと共に使うと美味しく仕上がります。