梅シロップに白い濁り・泡が…飲める?発酵が原因?対処法や保存法も紹介!
梅シロップから濁りや泡が出たという経験はありませんか?発酵したのでしょうか?今回は、梅シロップから<白いカス>など濁ってる場合や泡が出る時の原因や飲めるのかに加え、対処法について紹介します。<煮沸消毒>など梅シロップが発酵しないように作る方法・保存のコツも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
梅シロップが濁っていて飲めない場合の特徴は、以下の通りです。
・見た目:梅の実に青カビや赤カビが発生している
・匂い:腐敗臭やカビっぽい臭い
・味:違和感がある
梅シロップを作るために梅の実を仕込んで数日経つと、梅の実に白いカビが生えたり、カスのような浮遊物が浮いたりすることがあります。白いカビは青梅に元々ついていた酵母が増えた場合が多く、匂いがフルーティーな場合は基本的には飲んでも問題ありません。
ただし、青カビや赤カビが発生していたり匂いや味に違和感があったりする場合は、腐敗が進んでいる可能性があるため絶対に飲まないようにしてください。
梅シロップが発酵して泡・濁りが出た時の安全な飲み方・対処法は?
梅シロップを使って保管している間に発酵が進んで泡が出たり濁ったりしてしまった場合、発酵を止めるなどの対処法はないのでしょうか。ここでは、梅シロップが発酵してしまった場合の対処法について解説します。
梅シロップを加熱殺菌・煮沸消毒して飲むのがおすすめ
梅シロップが発酵して泡や濁りが出てきた場合は、以下の手順で梅シロップを加熱して殺菌するのがおすすめです。
1.梅の実を取り除いてシロップをキッチンペーパーで濾す
2.弱火で沸騰させないように、アクを取りながら15分ほどシロップを加熱する
3.保存する瓶を再度消毒する
4.シロップを瓶に戻して保存する
梅シロップに泡・濁りが出ている場合は、発酵が始まっている可能性があります。この場合は梅の実を取り出し、シロップを加熱して殺菌しましょう。殺菌することで発酵の原因になる酵母などが死滅し、発酵が止まります。
60度くらいで加熱すると砂糖がきれいに溶けますが、高い温度で煮沸してしまうのは禁物です。梅シロップの風味や味が損なわれてしまうため、煮立たせないことが大切です。
(*梅シロップの煮沸消毒のやり方やメリット・デメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
梅シロップが発酵しない作り方や保存法は?
梅シロップが発酵した時の対処法は分かりましたが、最初から発酵しないように梅シロップを作ることはできないのでしょうか。ここでは、梅シロップが発酵しない作り方や保存法を具体的に紹介します。
①容器は煮沸消毒する
梅シロップを作るのに使うビンなどの容器は、以下の手順でしっかり煮沸消毒することで発酵しづらくなります。
1.ビンとフタはしっかりと洗う
2.たっぷりと水を入れた大きな鍋に、ビンやフタや調理器具をすべて入れ、火を付ける
3.水が沸騰してから5分ほど煮沸消毒する
4.お湯から取り出したビンやフタは、乾いた清潔な布巾の上に置いて乾かす
容器に雑菌や水分が残っていると、カビが発生する原因になります。少しの雑菌が残っていただけで全て飲めなくなってしまう場合もあるため、フタや梅シロップ作りに使う調理器具も全てしっかりと消毒しましょう。
容器が大きい場合は、3の工程でビンやフタや調理器具の全てが消毒されるようにひっくり返し、全体にお湯がかかるようにしてください。
②黄色っぽい梅は使わない
青梅は熟していくと黄色に変化していきます。しかし、梅シロップを作るときに熟成が進んだ黄色っぽい梅を使うと発酵が急に進んでしまうことがあるため注意が必要です。梅シロップを作る場合は、できるだけ青梅を使う方がよいでしょう。
③純度の高い砂糖をよく溶かす
梅シロップを作るのに純度の高い砂糖を入れると、クセのないすっきりとした味わいのシロップになります。純度が高い砂糖の代表は、ショ糖やショ糖から作られた氷砂糖です。特に氷砂糖は表面積が大きくて溶けやすく、梅の実がエキスにつかりやすいため、発酵を抑制する働きもあります。
④高温多湿の場所で保存しない
梅シロップを作るのは初夏の頃ですが、季節が夏に向かっていく途中で、高温の日や雨がよく降ることもあります。高温多湿の環境では梅シロップの発酵が進みやすいため、できる限り保存用のビンは家の中で風通しの良い冷暗所に保管してください。
(*梅シロップの保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)