バナナに黒い部分・斑点ができる原因は?食べても大丈夫?保存方法や救済レシピも紹介!
【株式会社アグオル監修】バナナに黒い部分・斑点があったことはありますか?今回は、バナナの〈皮・中身〉にある〈黒ずみ・斑点〉の正体・原因や食べられるのかについて紹介します。正しく追熟・保存する方法や救済レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- バナナの中・皮が黒くなっても食べられる?
- バナナの中の黒い部分・黒ずみの正体とは?カビ?
- バナナの果肉の黒い部分・黒ずみの原因は「タンニンの酸化」が主
- タンニンの酸化が起こる原因・理由と対処法
- カットバナナが黒く変色するのも「タンニンの酸化」が原因
- バナナの中身が黒い場合は食べても良い?
- 基本的に食べても問題ない
- ただし、バナナが腐っている場合は要注意
- バナナの皮にある黒い斑点・黒ずみの正体は?
- バナナの黒い斑点はシュガースポット
- バナナの皮の黒ずみは低温障害が原因
- バナナを正しく追熟・保存する方法
- ①バナナスタンドを使う
- ②15℃から20℃の環境で保存する
- ③野菜室で保存する
- ④冷凍庫で保存する
- ⑤美味しいバナナを選ぶ
- 黒いバナナの救済レシピも紹介
- ①バナナケーキ
- ②バナナサラダ
- ③黒ゴマバナナジュース
- バナナが黒くても大丈夫
ただし、バナナが腐っている場合は要注意
黒ずみがあるバナナの中には、熟しすぎて腐った食べられないバナナもあります。腐ったバナナの特徴は、以下の通りです。
・果肉が黒ずんで溶ける
・酸っぱい異臭がする
・皮にカビが生えている
上記の画像のように、果肉が黒ずんだバナナでも、柔らかくなりすぎて溶けたような状態になったら要注意です。また、バナナから酸っぱい腐敗臭がしたり、バナナの皮が縦に裂ける、カビが生えるなどといった様子が見られた場合も、傷み始めたサインです。
特に高温多湿の夏はバナナが腐りやすくなるため、腐敗したら口にしないよう気を付けてください。
(*バナナの腐敗やカビについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
バナナの皮にある黒い斑点・黒ずみの正体は?
バナナを買って日が経つと、バナナの中身ではなく、皮に黒い斑点や黒ずみができることがあります。この黒い斑点・黒ずみの正体は何なのでしょうか。
バナナの黒い斑点はシュガースポット
バナナの黒い斑点はシュガースポットです。収穫されたばかりのバナナは青みがかった色で実も固く酸味があり、熟成が進むにつれて、バナナの色が黄色く変色して甘みが増します。さらにバナナが完熟すると、皮に黒い斑点(シュガースポット)が出現しますが、これはバナナが完熟し、糖度が増して食べごろになったサインであり、食べるのには問題ないどころか最適の時期です。
バナナにシュガースポットが現れると、甘みが増すだけでなく、抗酸化力のあるポリフェノールも増加します。ポリフェノールは、活性酸素のような有害物質を無害化する働きがあり、動脈硬化や生活習慣病の予防に有効です。皮にシュガースポットが現れたバナナを食べることで、バナナの栄養を効率よく摂取することができるでしょう。
奈佐貴之
株式会社アグオル
最近出てきている『皮まで食べられる国産バナナ』はシュガースポットが出てきたときが皮自体も大変薄くなっているので皮まで食べられる場合もシュガースポットが出るのをお待ちいただくのがいいと思います。
バナナの皮の黒ずみは低温障害が原因
上記のようにバナナの皮が全体的に黒ずんでる場合は、低温障害が原因です。バナナを冷蔵室など低温の空間に入れて保存すると、バナナは熱帯植物であるため、生理代謝が抑制されていき、徐々に細胞が破壊されます。その結果、バナナの皮に黒ずみができてしまうのです。
バナナの適正温度は13℃であるため、夏場などに長期間保存する場合は、保冷バッグなどで保存するといいでしょう。また、冷たい状態のバナナを食べたい時は、直前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。ただ、味わいなどに変化はないので、自分で食べる時など見た目に気を使わない場合は、厳密に気をつけなくても問題ないです。
(*バナナを冷蔵庫に入れると黒くなる原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
バナナを正しく追熟・保存する方法
バナナは正しく保存することで追熟し、甘みも栄養価もアップします。ここからは、バナナを正しく追熟させる保存方法について紹介します。