「かぼす」と「すだち」「ライム」の違いや見分け方は?旬・味など比較して紹介!
【嵯峨峡ファーム監修】かぼすとすだちは似ていますが違いを知っていますか?今回は、かぼすとすだちの〈味・香り・旬〉など特徴や〈大きさ・食べ方・値段・栄養価〉など違いを比較して見分け方も紹介します。〈ゆず・シークワーサー〉との違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
すだちはかぼすよりも強い爽やかで独特な香りが特徴です。かぼすほど果汁は多くありませんが、すだちは全体の香りが強く皮も使用されることがあります。旬である秋口に採れる食材と合わせ、アクセントとして使われることも多く、飲み物に皮ごと入れるなどライムと同様に香りのみを楽しむ食べ方が特徴です。
井出竜二
嵯峨峡ファーム
すだちの透明感のある爽やかな香りには『リモネン』という成分があり、アロマオイルなどにも使われ神経を休め血行を良くしリラックス効果が期待できます。
かぼすとすだちの違い・見分け方は?
皮の色や旬の時期など似ている点の多いかぼすとすだちですが、2つには味や香り以外にどのような違いがあるのでしょうか?かぼすとすだちの違いや見分け方のポイントを紹介します。2つを迷った際は参考にしてください。
①大きさ
出典: @tamagokakegunda
かぼすはテニスボール位の大きさがあり、重さも100〜150g程度とMサイズのみかんと大差のない大きさです。一方、すだちはゴルフボール程度の大きさのものが多く、重さも40〜50g程度と小さく軽い果実になります。かぼすとすだちの2つを比較すると、かぼすのほうが大きいのが特徴です。
②料理への使い方・食べ方
かぼすは果汁を使うことが主流で、ポン酢に使用したりお酢の代わりとして酢の物に入れたり、その酸味を味わう食べ方が多いです。一方ですだちは味より香りを楽しむ使い方が多く、焼いたさんまやきのこなどに添え、直接絞って香りをつけたものを食べるのがよくある食べ方です。
(*かぼす・すだちの使い方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
井出竜二
嵯峨峡ファーム
果汁を搾って皮は捨ててしまうことが多いと思われますが、果皮入りドリンク、卸金ですりおろして料理に加えると爽やかなアクセントになりオススメです。
③値段
すだちの値段は1kgで1,000円から4,000円を超えることもあります。かぼすは果汁のみに加工されて売られているものも多く、すだちは生や冷凍など、皮付きの形状を維持したまま売られていることが多いため、ここからも2つの違いがよくわかります。
④栄養価
かぼすとすだちの栄養素の違いは以下のようになります。
【かぼすの栄養価】
・ビタミンC
・クエン酸
・カリウム
・ピネン
・リモネン
【すだちの栄養価】
・スダチチン
・ビタミンC
・クエン酸
・カリウム
・βカロテン
・ビタミンE
・カルシウム
・食物繊維
・ポリフェノール
かぼすを食べることで疲労回復や血行促進、筋肉痛予防やむくみ改善などが期待できます。また消化の促進や高血圧予防、リラックス効果などがあります。すだちはかぼすと違い皮も利用されることが多く、皮にも果汁にも栄養が豊富です。
すだちも同じくむくみ予防や疲労回復しなどがあります。他にも唯一すだちにしか存在しないスダチチンというポリフェノールの一種があり脂肪吸収の抑制や肥満予防、ビタミンCの吸収率を高める効果もあります。