デカンタとは?意味・由来は?デキャンタージュの正しいやり方も!
デカンタとはどんな意味なのでしょうか?カラフェとの違いが気になりますね。今回は、デカンタの意味や由来を、ワインをデキャンタージュする目的や正しいやり方とともに紹介します。デカンタの選び方やおすすめの製品も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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目次
- デカンタとは?どんな意味がある?
- デカンタとはワインをデキャンタージュする時に使う容器
- デキャンタージュする意味①ワインを開かせる
- デキャンタージュする意味②ワインの澱(おり)を取り除くこと
- カラフェとの違い
- デキャンタージュの正しいやり方は?空気に触れさせる時間は?
- ①デキャンタージュするべきワインの特徴
- ②デカンタへのワインの注ぎ方
- ③ワインを空気に触れさせる時間
- デカンタのおすすめは?選び方のポイントも紹介!
- デカンタの選び方
- ①リーデル デカンタ アップル 1460/13|リーデル社(税込4,399円)
- ②ヴィンテージ風デキャンタ1,000ml ボトル(サークル)|morningplace (税込2,080円)
- ③ ミニデキャンタ DR700KC|RONA(税込4,202円)
- デカンタとはどんな意味があるのか知っておこう
デカンタとは?どんな意味がある?
デカンタとはガラスやクリスタルなどの容器を示す言葉で、普段からワインを嗜む人はよく耳にする専門用語の1つです。今回はデカンタを使ってデキャンタージュしワインの本来の美味しさを引き出す方法と、カラフェとの違いを紹介します。
デカンタとはワインをデキャンタージュする時に使う容器
デカンタは英語で同じ意味の単語が存在しており、混同する人が多いですが上澄みを移し取るという意味のフランス語の動詞、decanterをカタカナに直したものです。言葉の由来は中世の錬金術師達が使っていた、コップの縁からというラテン語decanthareです。
デカンタにワインを移し替える事をデキャンタージュといい、デキャンタージュするとワインの本来の香りと味を引き出します。
デキャンタージュする意味①ワインを開かせる
熟成が進んでいないワインを閉じていると言い、安価なワインや作られた年代が若いものは渋みや酸味が強かったり、本来の香りを感じられない事があります。閉じているワインをデキャンタージュする事でスワリングするより長く空気に触れさせ、熟成を早め香りを豊かにし、ワインを開かせます。
デキャンタージュする意味②ワインの澱(おり)を取り除くこと
年代物のワインには、澱と呼ばれるボトルの底や肩に溜まった沈殿物がよく見られます。澱には苦みがあるのでデキャンタージュして取り除きます。勢いよくデカンタに注ぎ入れると澱まで一緒に入ってしまうので、澱が舞わないように上澄みだけゆっくりと移し替えましょう。
カラフェとの違い
カラフェとはフランス語で水差しを意味し、デカンタを含め飲み物を移し替える容器のことです。ワインの場合空気に触れさせて酸化させ熟成度を早める行為をカラファージュと呼び、若いワインや安価のワインなど、空気に触れると美味しくなるものに適しています。
スワリングでも空気を溶け込ませることが可能ですが、スワリングのやり過ぎはマナー違反になるので注意しましょう。一般的には年代物のワインの澱を取り除くことをデキャンタージュと呼びますが、お店によっては両方をデキャンタージュと呼ぶ事もあり、あまり明確に区別はしていません。
(*カラフェについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
デキャンタージュの正しいやり方は?空気に触れさせる時間は?
ワインを美味しく飲むためには、それぞれの特徴に合わせてデキャンタージュを行います。空気に触れさせる時間も大事になるので、詳しく解説します。
①デキャンタージュするべきワインの特徴
渋みや澱を取り除いてより美味しく楽しむために、デキャンタージュするべきワインの特徴を押さえておく必要があります。
・熟成が進んでいない若い赤ワイン
・澱がある年代物の赤ワイン
タンニンや酸味が強くならない白ワインやスパークリングワインはデキャンタージュする必要はほぼ無く、逆に香りや風味を損なう可能性があるためおすすめしません。若い赤ワインで抜栓後に強い渋みを感じるものは、デキャンタージュが有効です。特に渋みが強くなるボルドータイプのものは、デキャンタージュする事により味わいがまろやかになります。
年代物の赤ワインは、澱を取り除くためワインが1本分入るデカンタでデキャンタージュするのが良いでしょう。澱は飲んでも人体に影響を及ぼす心配はありませんが、口当たりが良くないので取り除いた方が美味しく飲めます。
ブレンダーにかけたり、スワリングしたりとワインを空気に触れさせる方法は他にもありますが、デキャンタージュして時間の経過と共に変化する味を楽しむのも良いでしょう。