渋柿の食べ方は?渋抜きの仕方や甘くする方法なども紹介!
渋柿の食べ方について知っていますか?今回は、渋柿の<焼酎・ドライアイス>などを使った渋抜きの仕方や、甘くする方法に加えて、活用レシピのおすすめも紹介します。渋柿の渋い理由や、甘柿との<形・中身>での見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
渋柿の渋抜きの仕方&甘くする方法は?
渋柿は渋みが強いためそのままで食べるのは難しいですが、渋抜きをすれば美味しく食べることができます。ここでは、渋抜きの様々な方法を紹介します。
①焼酎などのアルコールを使った渋みの抜き方
焼酎などのアルコールを使った渋抜きの方法は下記の手順で行います。
1.渋柿のヘタの部分に焼酎を2~3秒つける
2.重ならないように袋に入れる
3.袋の空気をしっかりと抜いて密閉する
4.約10日~2週間放置する
たくさんの量をこの方法で渋抜きする場合は、柿のヘタが重ならないようにするために袋を分けて行う方が良いです。渋抜きの時間が長すぎると柿が柔らかくなりすぎるので、2週間より早い10日ほどで渋抜きができているかをチェックすることをおすすめします。
この方法では、アルコールとタンニンが反応することで、タンニンが水に溶けない性質に変わって苦みを感じなくなります。
②ドライアイスを使った渋みの抜き方
ドライアイスを使った渋抜きは下記の手順で行います。
1.ビニール袋に新聞紙をしく
2.その上に柿を重ならないように並べる
3.ドライアイスを新聞紙で包む
4.並べた柿の上に、3のドライアイスをのせる
5.ビニール袋の空気を抜き、密閉する
6.日陰に約4日放置する
ドライアイスが手に入るなら、この方法を使えば短時間で渋抜きが可能です。注意するポイントは、ドライアイスのガスが抜けないようにしっかりと袋を密閉することと、渋抜きの間に途中で開けないことです。また、ドライアイスは直接触ると凍傷になるので、取り扱いには注意する必要があります。
ドライアイスを使うこの方法は、ドライアイスから発生する二酸化炭素とタンニンが反応し、水に溶けない性質に変化するのが特徴です。
③干して渋抜きする方法
渋柿を干して渋抜きする方法は下記の手順で行います。
1.渋柿のヘタは残したまま、皮を剥く
2.沸騰したお湯に10秒ほどつけ、湯通しする
3.重ならないように1個ずつ紐に結び付ける
4.風通しの良い場所に干す
5.約2~3週間放置する
昔から使われている渋抜きの方法が、干し柿にすることです。干し柿は日持ちもするので、秋に収穫された柿を冬の寒い時期にも食べられる保存食としても利用されていました。2~3週間の干している間に、3日に1度ほどの頻度で柿をよく揉むと、より甘みの強い柿になります。
なお、この方法の場合は皮を剥いて干すことでアセトアルデヒドと呼ばれる物質が発生し、タンニンを水に溶けない性質に変えると言われています。
(*干し柿の作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④冷凍して渋抜きする方法
渋柿は以下の手順で冷凍すると、低温によってタンニンが水に溶けない性質に変化し、渋抜きできます。
1.渋柿の皮を剥く
2.1個ずつラップで包む
3.密閉できる袋に入れて冷凍する
4.約2~3日放置する
上記の手順で渋抜きした柿を食べる時は、冷凍庫から出して少し置くと、半解凍のシャーベット状になるのでデザートとしてそのまま食べても美味しいです。完全に解凍させてから、ジャムや焼き菓子の具材としてアレンジするのもおすすめです。
⑤りんごを使って追熟させて渋抜きする方法
りんごを使った渋抜きの方法は下記の手順で行います。
1.りんごと柿を一緒に袋に入れる
2.袋に数か所小さな穴をあける
3.約1週間放置する
渋柿は完熟するとその渋みが抜けますが、りんごには他の果物の追熟を促進するガスを発生させる特徴があるので、りんごと一緒に入れることで柿の追熟が促進されて甘くなります。あまりたくさんのりんごを入れる必要はなく、柿5個に対してりんごは1個の割合で大丈夫です。
(*渋柿を甘くする方法や柿を追熟させる方法について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)