カクテルとは?語源や定義・意味は?チューハイ・ハイボールとの違いも紹介!
カクテルとはどんなお酒か知っていますか?語源や定義が気になりますね。今回は、カクテルの〈語源・定義・意味〉や、〈チューハイ・ハイボール〉との違いを紹介します。カクテルの種類やアルコール度数についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- カクテルとはどんなお酒?定義・意味は?チューハイ・ハイボールとの違いは?
- カクテルの定義は酒と何かを混ぜ合わしたもの
- お酒を使わない「ノンアルコールカクテル」も存在する
- チューハイやハイボールはカクテルの1種
- カクテルの語源は?どうやって生まれた?
- カクテルの語源①雄鶏の尻尾説
- カクテルの語源②美女の名前説
- カクテルの語源③コクチュ説
- カクテルの語源④雑種の馬説
- カクテルの種類は?
- カクテルは世界に3000種類以上存在するとされている
- カクテルは大きく「ショート」と「ロング」の2種類に分けられる
- カクテルのアルコール度数は?
- カクテルのアルコール度数は種類によってさまざま
- カクテルのアルコール度数の計算方法
- カクテルにはそれぞれ意味があることも知っておこう
- カクテルとはどんなお酒か知っておこう
カクテルとはどんなお酒?定義・意味は?チューハイ・ハイボールとの違いは?
居酒屋やバーには、必ずと言っていいほどカクテルと呼ばれるお酒があります。そもそもカクテルとは、どのようなお酒を指すのでしょうか。ここではカクテルの定義と、柑橘系チューハイやハイボールのカクテルとの違いを説明します。
カクテルの定義は酒と何かを混ぜ合わしたもの
カクテルには、お酒と何かを混ぜ合わせたものという意味があります。カクテルは、ベースとなるスピリッツやリキュールに、ジュースやシロップなどを混ぜて作ります。お酒と何かが混ざっていれば特別な制限はなく、自由に楽しめるのが魅力のお酒です。
お酒を使わない「ノンアルコールカクテル」も存在する
カクテルには、お酒を使わずに作るノンアルコールカクテルも存在し、モクテルと呼ばれています。アルコールで作るカクテル同様に様々な種類があり、お酒が飲めない人でもお酒気分を味わえるのが特徴です。
チューハイやハイボールはカクテルの1種
チューハイやハイボールの特徴やカクテルとの違いは、以下の通りです。
【ハイボールの特徴】
・ウイスキーをベースにしてソーダで割ったもの
・蒸留酒やリキュールをノンアルコールのソーダで割ったもの
【チューハイの特徴】
・焼酎やウォッカをベースに柑橘系の果汁などを加えてソーダで割ったもの
・焼酎ハイボールの略語
カクテルの定義であるお酒と何かを混ぜ合わせたものに当てはめると、ハイボールやチューハイもカクテルの1種です。しかし、チューハイはベースのお酒に1種類のみの柑橘系果汁などを加えますが、カクテルは複数のリキュールや果汁を使うことがあります。柑橘系の果物で作るチューハイは、サワーと呼ばれることもあります。
カクテルの語源は?どうやって生まれた?
カクテルという言葉は、何を語源にして生まれたのでしょうか。カクテルという語源には諸説あり、下記の4つが有力とされています。
①雄鶏の尻尾説
②美女の名前説
③コクチュ説
④雑種の馬説
ここでは、カクテルと呼ばれるようになった語源について、それぞれ具体的に説明します。なお、いずれの説に対しても様々な見解があるため、どの説が正しいのかははっきりとしていません。
カクテルの語源①雄鶏の尻尾説
雄鶏の尻尾説は、メキシコのユカタン半島にあるカンペチュという町の酒場での話です。バーテンダーが、雄鶏の尻尾の形に似た木の枝でミックスドリンクを作りました。それを見たイギリス人が「それは何?」と聞き、バーテンダーは「コーラ・デ・ガジョ」と答えました。
コーラ・デ・ガジョとは、スペイン語で雄鶏の尻尾という意味です。英語に直訳するとテール・オブ・コックになり、それがやがてカクテルと呼ばれるようになったと言われています。この説は、国際バーテンダー協会が、カクテルの語源として紹介しています。
カクテルの語源②美女の名前説
美女の名前説は、カクテルのレシピに関する本で紹介されている説です。19世紀の初め頃、アメリカ南部の陸軍とメキシコ軍による争いが頻発していましたが、その後休戦協定が結ばれます。協定の交渉が行われた場に美女がお酒入りのグラスを運んできますが、グラスが1つのみだったので両者の間に不穏な空気が流れました。
状況を察した美女はグラスを飲み干したところ、交渉は無事に終わり協定が結ばれます。交渉後にアメリカ将軍が美女の名前をメキシコ王に聞き「我が娘のコクテルだ」と答え、これがカクテルの語源と言われています。
カクテルの語源③コクチュ説
1795年にカリブ海の島で反乱が起こり、アメリカに移住した1人がニューオリンズで薬屋を始めます。薬屋では、ペイショーズビターズという苦味のあるお酒とラムベースの卵酒が有名でした。
当時のニューオリンズにはフランス人が多く、卵酒はコクティエや日本語ではコクチュと呼ばれていました。次第にコクチュは、万人から評判のミックスドリンクの呼び名となり、カクテルに変化しました。
カクテルの語源④雑種の馬説
イギリス北イングランドのヨークシャー地方では、純血ではない雑種の馬の尻尾を切る習慣がありました。尻尾を切った馬のことをドック・テールと呼び、後にコック・テールからカクテルと変化したようです。雑種の馬と同じように、お酒と何かを混ぜて作る飲み物であるカクテルをなぞった説で、過去に何人もの言語学者がこの説を支持しています。
カクテルの種類は?
お酒を提供しているお店で目にするだけでも多くの種類が存在するカクテルですが、全部で何種類ほどあるのでしょうか。ここでは、カクテルの種類と大きく分けた2つの種類の特徴を紹説明します。
カクテルは世界に3000種類以上存在するとされている
カクテルは、名前が知られているものに絞っても世界で3000種類以上存在するとされています。カクテルの定義である、スピリッツやリキュールなどのお酒と何かを混ぜ合わせたものは全てカクテルと分類されます。極論を言ってしまえば、この定義を満たせば誰にでもオリジナルカクテルが作れるということです。
カクテルは大きく「ショート」と「ロング」の2種類に分けられる
カクテルは、大きくショートとロングの2種類に分けることができます。ショートとロングの特徴は、以下の通りです。
【ショートカクテルの特徴】
・短い時間で飲むカクテルという意味
・分量は少ないがアルコール度数が高いカクテルが多い
・氷を入れずに逆三角形の小さいグラスで提供されることが多い
・居酒屋よりもバー向き
【ロングカクテル】
・長い時間を掛けて飲むカクテルという意味
・タンブラーグラスなど大きめのグラスで提供される
・ジュースや炭酸で割るものが多い
・アルコール度数は低め
ショートカクテルはシェーカーを用いて作られることが多く、バーテンダーのいるお店で飲むことができます。アルコール度数の高いスピリッツやリキュールを使用し、逆三角形の小さいグラスで提供されることが多いです。
ロングカクテルの多くはグラスに氷とお酒、柑橘系果汁やシロップなどを注ぎ、ステアして作ります。ショートカクテルに比べると、甘いリキュールやアルコール度数が低いもので作ることが多いのでお酒に慣れていない人におすすめです。
カクテルのアルコール度数は?
カクテルのアルコール度数は、どの程度あるのでしょうか。ここからは、メジャーなカクテルのアルコール度数やカクテルのアルコール度数の計算方法を紹介します。
カクテルのアルコール度数は種類によってさまざま
メジャーなカクテルのアルコール度数を低い、高いに分けて紹介します。
【アルコール度数の低いカクテル】
・ファジーネーブル:3~5度
・シャンディーガフ:2.5~3度
・カシスオレンジ:5度
【アルコール度数の高いカクテル】
・マルガリータ:20~30度
・カミカゼ:27~39度
・ゴッドファーザー:34~36度
カクテルのアルコール度数が異なる理由は、スピリッツやリキュールの度数、割りものによって変わるからです。4大スピリッツと呼ばれるお酒はどれもアルコール度数が高く、マルガリータはテキーラを、カミカゼはウォッカをベースに作られています。度数の高いスピリッツをベースにして作ると、完成したカクテルのアルコール度数も高くなります。
リキュールとオレンジジュースで作るファジーネーブルやカシスオレンジは、どちらも甘くアルコール度数が低いので女性から人気があります。同じ柑橘系のジュースを使ったカシスグレープフルーツも、度数が低くいのでお酒に慣れていない人でも飲みやすいカクテルです。
(*カクテルの度数について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カクテルのアルコール度数の計算方法
カクテルのアルコール度数は、以下の計算式で算出することができます。
・材料A(材料Aの分量×材料Aのアルコール度数)+材料B(材料Bの分量×材料Bのアルコール度数)÷使用材料の総量=カクテルのアルコール度数
カクテルのアルコール度数は、上記の式に当てはめると算出することが可能です。分かりづらい場合は、まず使用するお酒の分量に使用するお酒のアルコール度数を掛けてください。出た答えを各材料の合計で割り、100を掛けるとアルコール度数がわかります。
カクテルにはそれぞれ意味があることも知っておこう
カクテルには、花言葉と同じようにそれぞれカクテル言葉が決められています。ここでは、メジャーなカクテルとカクテル言葉を紹介します。
・カンパリオレンジ:初恋
・スクリュードライバー:あなたに心を奪われた
・ゴッドファーザー:偉大
・カルーアミルク:悪戯好き、臆病
・ブルームーン:叶わぬ恋、できない相談
カクテル言葉には恋愛や友情にまつわるものや、中には少し怖い意味が隠されたものなどがあります。柑橘系で女性に人気のカンパリオレンジや、同じく柑橘系のスクリュードライバーは恋愛系の意味が込められています。恋愛系のカクテルに想いを込め、気になる相手とのデートなどで頼んでみてください。
(*カクテル言葉の一覧について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カクテルとはどんなお酒か知っておこう
カクテルの定義に当てはめると、数多くのお酒がカクテルに分類されます。カクテルの度数は、ベースになるスピリッツやリキュール、割りものによって変わるので注意してください。カクテルがどのようなお酒なのかを知り、自分に合ったスピリッツやリキュールを使用したカクテルを注文してみてください。