馬乳酒とは?味わい・匂いの特徴は?作り方やカルピスとの関係についても紹介!
馬乳酒を知っていますか?どんなお酒なのでしょうか?飲むとどのような味がするのでしょうか。今回は、<味・作り方・栄養>など馬乳酒の特徴や作り方を紹介します。カルピスのモデルになった事実や日本で食べる方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
・【お酒、飲酒は20 歳を過ぎてから】
・【未成年者の飲酒は法律で禁じられています】
目次
馬乳酒とはどんなお酒?作り方は?
日本ではほとんど見かけませんが、外国には馬乳酒(ばにゅうしゅ)と呼ばれるお酒が存在します。馬乳酒とはどのようなお酒で、どのような方法で作るものなのでしょうか。馬乳酒の正体と作り方、栄養価について解説します。
馬乳酒は馬の乳から作られるモンゴルの遊牧民のお酒
馬乳酒とは馬の生乳を原料として作る乳白色の色をしたお酒で、夏の季節にモンゴルなどの馬の飼育が栄えている地域を中心に作られています。モンゴルにおいては馬乳酒をアイラグの名で呼び、ロシアではクミス、キルギスではクムスと呼ばれています。
馬乳酒は馬から採った生乳に乳酸菌や酵母を加えて発酵させて作るもので、アルコール度数は1%から3%程度しかありません。そのため、モンゴルでは馬乳酒を健康飲料として子供に飲ませるほか、お年寄りも飲むことがあります。モンゴルの遊牧民は馬乳酒を日常的に飲んでおり、主食として1日に何リットルも飲む人もいるようです。
モンゴルでは食事の代わりに馬乳酒を飲むだけでなく、様々な病に効く薬として飲むほか、美容目的や虫刺されの治療として肌に塗って使うこともあります。
馬乳酒の作り方
馬乳酒の作り方は、以下の通りです。
【作り方】
1.馬から生乳を搾乳する
2.馬の生乳に酒母を加えて攪拌する
3.一晩寝かせて完成
馬の生乳は一度に200ml程度しか搾乳できないため、1日に6回から7回に分けて生乳を採ります。こうして採取した生乳に酒母を加えた後に、陶器製の瓶や木樽、牛の胃や皮で作られたフフルと呼ばれる袋などに入れて、数千回から1万回ほど攪拌して馬乳酒を作ります。フフルを使って馬乳酒を作る場合は、袋の外側から手で強く押すようにして攪拌するのが特徴です。
馬乳酒は1日に何度も攪拌した後に一晩寝かせれば完成しますが、この工程を2日から3日程度繰り返すとさらに美味しくなると言われています。馬乳酒が完成するまでの期間は、生乳の量や酒母の量、気温などの条件によって異なります。
馬乳酒は栄養豊富な飲み物
馬乳酒は栄養価の高い飲み物で、特に以下のような栄養素が含まれるのが特徴的です。
・アミノ酸
・ビタミンC
・カルシウム
牧草地帯を移動しながら牧畜をするモンゴルの遊牧民は肉や乳などに依存した食生活なので、野菜などに含まれるビタミンCが欠乏しがちです。馬乳酒はビタミンCが豊富であるため、モンゴルではビタミンCの栄養補給源として古くから飲用されています。このビタミンCは、歯や骨などを健康に保つほか老化の原因となる活性酸素を除去する作用もある栄養素です。
馬乳酒にはビタミンCだけでなく、ほかにも様々な健康効果のある栄養素が含まれています。馬乳酒に含まれるアミノ酸は筋肉や血液などを作るタンパク質の構成成分となり、エネルギー源になるほか疲労回復効果もあります。
また、馬乳酒に含有されるカルシウムは歯や骨の素となる重要な栄養素で、精神を安定させるほか筋肉運動を助けたり血圧が上がるのを防いだりする働きがあるのが特徴です。
馬乳酒の味わいや匂いは?
日本で馬乳酒を飲んだことがある人はほとんどいないようですが、馬乳酒はどのような味や匂いのするお酒なのでしょうか。馬乳酒の味わいと匂いについて、実際に飲んだことのある人の口コミを交えながら紹介します。
馬乳酒は微炭酸で酸味が強い
馬乳酒は生乳を発酵させて作るためやや発泡性のある微炭酸のお酒で、強烈な酸味に加えて苦味のある味わいです。馬乳酒は独特の味わいなので日本人が飲むとまずいと感じることが多いようですが、飲むたびにクセになる味と意見する人もいます。
また、馬乳酒はボトル詰めで販売されている市販品よりも、モンゴルで作られた新鮮なもののほうが美味しいと言われています。
Twitterの口コミ
馬乳酒はほんまにまずい。笑
基本的に残さないけど、一口しかダメだった( ; ; )
馬乳酒はチーズのような発酵臭がする
馬乳酒はチーズに似た発酵臭が特徴で、質の良い馬乳酒はスモークチーズと同じような臭いがすると言われています。馬乳酒は製造過程で殺菌処理をしないため、製造後も発酵が進み時間が経つと臭いが増すのが特徴です。実際に馬乳酒を飲んだ人の口コミによると、獣のような強烈な臭いと感じる人もいます。
Twitterの口コミ
@taraco 日本酒のにごりも良さそうですね。モンゴル料理屋で飲んだ、馬乳酒もおいしかったです、にごってて、やや乳酸菌臭ちょい甘め。