妊婦・妊娠中のウニはNG？寿司や瓶詰めは食べれる？食べた場合の対処方も紹介！
妊婦（妊娠中）はウニを食べても大丈夫か知っていますか？生ではなく加熱なら良いのでしょうか？今回は、妊婦（妊娠中）にウニの＜寿司・瓶詰め・クリームパスタ＞などを食べてもいいのかを、食べる際の注意点・懸念点とともに紹介します。妊婦がウニを生で食べた場合の対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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妊婦はウニ食べてもいい？
妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えて、食べ物にも気を使いますが、妊婦はウニを食べても大丈夫なのでしょうか。ここでは、妊娠中にウニを食べても良いのかどうかや、安全な食べ方などを紹介します。
妊娠中のウニは食べ方に気をつければ大丈夫
ウニは寿司ネタでも人気の食べ物で、妊娠中でも食べ方に気を付ければ食べても大丈夫です。高級な板ウニのほか瓶詰めのウニはスーパーなどでも手に入れやすいですが、妊娠中は加熱したウニを食べる方がおすすめです。食べ方に気を付ければ、ウニは栄養価も高い食材なので、胎児の健康にも役立ちます。
妊婦がウニを食べる際の懸念点は？食中毒になる恐れがある？
妊婦がウニを食べる時は、どのような点に気をつければよいのでしょうか。ここでは、妊娠中にウニを食べる時の懸念点について、詳しく紹介します。
①リステリア菌による食中毒
妊娠中に生のウニを食べた場合、リステリア菌による食中毒で、以下のような症状が出る恐れがあります。
・悪寒
・発熱
・筋肉痛や関節痛
・敗血症
・髄膜炎
・胎内感染
リステリア菌は自然界に広く分布している細菌ですが、妊娠中は免疫力が低下しているため、感染しやすくなっています。リステリア菌は塩漬けや冷蔵庫での保管によって増殖を防ぐことはできません。ただし、70度以上の加熱によって死滅させられるので、生ものではなく加熱した食品を食べることで食中毒のリスクを下げられます。
リステリア菌による感染は、悪寒や発熱、筋肉痛のようなインフルエンザに似た症状を引き起こします。さらに重篤な場合は敗血症や肺炎、髄膜炎などにつながるリスクもあり、妊娠中に感染すると胎内感染が起きる可能性が高いです。
胎内感染により、胎児に感染した場合は流産や子宮内胎児死亡、または生まれてすぐの死産につながる確率が高いので、細心の注意をはらいましょう。（※1）
②ビブリオ菌による食中毒
妊婦がウニを食べると、リステリア菌のほかビブリオ菌による食中毒を起こす場合も懸念されています。ビブリオ菌による腸炎ビブリオは激しい腹痛や発熱、ひどい下痢などの症状に見舞われます。下痢を繰り返すと子宮の収縮が起こったり、栄養状態が悪くなって、胎児に適切な栄養が届かなくなる場合もあるので注意が必要です。
ビブリオ菌も十分に加熱処理すれば感染を防げるので、妊娠中にウニを食べる時は、生のものではなく加熱したウニを食べるようにしてください。（※2）
③むくみ・妊娠高血圧症候群
ウニの塩漬けなど、ウニを食べることで塩分を摂りすぎると、以下のような症状が懸念されます。
・むくみ
・高血圧
・妊娠中毒症
妊娠中はむくみやすいと言われていますが、塩分を摂りすぎると、よりむくみやすくなります。また、高血圧につながりやすく、妊娠中毒症を起こす場合も少なくありません。妊娠中毒症や高血圧になると胎盤がうまく機能せず、胎児に適切な酸素や栄養が届かなくなります。
その結果、胎児の発育不全などにつながる場合もあるので、ウニを食べる時は塩分量にも注意が必要です。
ちなみにウニに水銀の心配はない
妊娠中に魚介類を食べる時は、水銀量が心配されますが、ウニの水銀の心配はいりません。多くの魚介類に含まれているメチル水銀は、胎児の中枢神経の発達に悪影響を与えると言われていますが、ウニは水銀量が少ないので心配ありません。
妊婦や妊娠中のウニの安全な食べ方・注意点は？
妊娠中にウニを食べる場合、懸念点やリスクはありますが、食べ方に気をつければ問題ありません。ここでは、妊娠中にウニが食べたくなった時の安全な食べ方や、食べる際の注意点を紹介します。