妊婦・妊娠中のウニはNG?寿司や瓶詰めは食べれる?食べた場合の対処方も紹介!
妊婦(妊娠中)はウニを食べても大丈夫か知っていますか?生ではなく加熱なら良いのでしょうか?今回は、妊婦(妊娠中)にウニの<寿司・瓶詰め・クリームパスタ>などを食べてもいいのかを、食べる際の注意点・懸念点とともに紹介します。妊婦がウニを生で食べた場合の対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
①ウニを食べる量は1日に50g以内
ウニは妊婦でなくても食べ過ぎるとコレステロール値が高くなったり、痛風の原因になったりするので、食べ過ぎには注意が必要です。また、保存するために添加されているミョウバンの副作用で、腎臓に負担がかかる場合や気持ちが悪くなる場合があります。ウニを食べる時は食べ過ぎに気を付けて、1日当たり50g以内におさまるようにするのがおすすめです。
②生ではなく加熱して食べる
ウニは生で食べるとリステリア菌やビブリオ菌などの食中毒にかかる恐れがあるので、加熱して食べるのがおすすめです。塩漬けの瓶詰めも販売されていますが、塩漬けではリステリア菌の増殖は抑えられません。寿司ネタにする場合は生で食べることが多いですが、妊娠中は加熱して食べられるクリームパスタなどの食べ方で楽しんでください。
ウニには妊婦に良い栄養が多く含まれている
ウニは食べ方次第で食中毒を起こす場合もありますが、以下のような妊婦に良い栄養も多く含まれています。
・葉酸
・ビタミンB群
・ビタミンE
ウニに多く含まれている葉酸は、特に妊娠初期の細胞分裂の活性化やDNAの合成に役立つ栄養素です。妊娠中は通常の2倍の葉酸を摂取するのが望ましいと言われているので、ウニを食べて葉酸を取り入れることは妊婦や胎児の健康にも役立ちます。また糖質や脂質の代謝にかかわるビタミンB群も多く、DNAの合成などにかかわるビタミンB12も豊富です。
さらにウニは抗酸化力の強いビタミンEも豊富で、細胞膜や脂質を酸化から守ってくれるほか、流産のリスクを軽減する働きも期待できます。(※3、4、5)
(ウニの栄養価や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
妊婦がウニを生で食べた場合の対処法は?
妊娠中にウニを生で食べてしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、妊婦がウニを生で食べた場合の対処法を紹介します。
体調に異変があれば病院を受診
妊娠中にウニを生のまま食べても、食中毒などの症状が起こらなければ、特別な対処をしなくても大丈夫です。ただし、リステリア菌やビブリオ菌などの感染が起きて食中毒のような症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。食中毒の症状は腹痛のほか、悪寒や発熱など多岐にわたります。体調に異変があれば、自分で判断せずにすぐ病院へ行きましょう。
妊婦がウニ以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?
妊娠中は、ウニ以外にも、以下のような食べ物の摂取に注意が必要です。
・辛いもの
・アルコール
・コーヒーなどのカフェインを多く含むもの
・インスタント食品
・海藻類
妊娠中は辛いものが食べたくなる場合もありますが、辛いものは刺激の強い香辛料などが多く含まれているので腹痛や下痢を引き起こす場合があります。また、アルコールは血液を通じて胎児に届き、発達不良などにつながるのでおすすめできません。ほかにも、コーヒーに多く含まれているカフェインの過剰摂取も、胎児の発育不良につながります。
紅茶や日本茶にもカフェインが含まれていますが、コーヒーやエナジードリンクなどにカフェインが多く含まれているので注意してください。また、海藻類に含まれるヨウ素は、過剰摂取すると赤ちゃんの甲状腺機能の低下につながります。
ほかにも、カップラーメンなどのインスタント食品は塩分の過剰摂取につながる場合があるので、妊娠中に食べ過ぎないことが大切です。(※6、7、8)
(*妊娠中の辛いものについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
妊婦や妊娠中のウニは食べ方に気をつけよう
妊娠中にウニが食べたくなった時は、生のままよりも加熱したウニの方がおすすめです。ウニは食中毒の危険性もありますが、正しく食べれば葉酸などの栄養を取り入れることができるので、妊婦の健康に良い食事となります。紹介したリスクやメリットを参考に、妊娠中もウニを上手に取り入れて、栄養のある食事に役立てましょう。