妊婦は明太子・たらこは食べていい?生は危険?食べてしまった時の対処法も紹介!
妊婦(妊娠中)は明太子・たらこを食べても大丈夫か知っていますか?生ではなく加熱なら良いのでしょうか?今回は、妊婦(妊娠中)に明太子を食べてもいいのかを、食べる際の注意点・懸念点とともに紹介します。妊婦でも安全な明太子の選び方や食べてしまった場合の対処法、レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- 妊婦は明太子・たらこを食べてもいいの?
- 妊娠中の明太子・たらこは食べ方に気をつければ大丈夫
- 妊婦が明太子・たらこを食べる際の懸念点は?
- ①リステリア菌による食中毒
- ②むくみ・妊娠高血圧症候群
- 妊婦や妊娠中に明太子・たらこを食べる場合の注意点は?
- ①明太子を食べる量は1日に5g程度
- ②生ではなく加熱して食べる
- 妊婦でも安全な明太子・たらこの選び方は?
- ①無添加・無着色の明太子を選ぶ
- ②減塩タイプの明太子を選ぶ
- ③鮮度が良い明太子を選ぶ
- 妊婦が明太子・たらこを生で食べてしまった・食べすぎた場合の対処法は?
- 心配な場合は病院へ行くのが安心
- 妊婦でも安心な明太子・たらこのレシピを紹介!
- ①明太子とほうれん草の卵炒め
- ②しらすと明太子のレモンパスタ
- ③たらこ焼うどん
- 妊婦が明太子・たらこ以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?
- 妊婦や妊娠中の明太子・たらこは食べ方に気をつけよう
妊婦は明太子・たらこを食べてもいいの?
明太子やたらこは美味しく、ご飯のお供として人気の高い食べ物です。この記事では、生活や食べ物に気を遣う妊娠中でも、明太子やたらこを食べてもよいのか解説します。
妊娠中の明太子・たらこは食べ方に気をつければ大丈夫
たらこはスケトウダラの卵巣を塩漬けにした食品で、明太子はそれを唐辛子などで味付けした物です。たらこも明太子も塩分が多く、明太子の方が辛みがあります。
妊娠中でも明太子やたらこは食べて大丈夫ですが、食べ方には注意が必要です。加熱していない生の食品には、食中毒菌に感染する危険があります。また塩漬け食品である明太子やたらこには、塩分が多く含まれているため、食べすぎると体調を崩してしまう可能性があります。
妊婦が明太子・たらこを食べる際の懸念点は?
妊娠中に明太子やたらこを食べるときには、注意が必要です。ここからは、妊婦が明太子やたらこを食べる際に気をつけるべき点やその症状を解説します。
①リステリア菌による食中毒
リステリア菌による食中毒の症状は、以下の通りです。
・下痢
・発熱
・頭痛
・筋肉痛
・敗血症
・髄膜炎
明太子やたらこは、リステリア菌という食中毒菌に汚染されていることがあります。リステリア菌とは、生ハムやスモークサーモン、ナチュラルチーズなどの非加熱食品に含まれていることが多い食中毒菌です。食品安全委員会微生物・ウイルス専門調査会によるリステリア菌についての報告書には、以下の記載があります。(※1)
母体は軽度の風邪様症状又は無症状であるが、胎児に重篤な合併症(流産、胎内死、死産及び髄膜炎)が起こり得る。妊娠後期における感染例が最も多い。
妊娠中は免疫力が低下しやすく、健康な成人と比べてリステリア菌食中毒に感染する確率は20倍高くなるので注意が必要です。妊娠中に食中毒菌に感染すると、早産や流産の確率が高まります。さらに胎児がリステリア菌に感染すると、発育への影響や死産の恐れがあります。この菌は冷蔵保存でも増殖するので、食品を保存する際は冷凍して、早く食べ切りましょう。
(*妊娠中の生ハムやナチュラルチーズの飲食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②むくみ・妊娠高血圧症候群
塩分の過剰摂取による症状は、以下のようなものがあります。
・むくみ
・頭痛
・高血圧
・不整脈
塩分が多く含まれている明太子やたらこを食べすぎると、体に水分がたまってむくみ症状が現れます。血流量が増えることで高血圧となり、脳内の血管を圧迫して引き起こされる症状が頭痛です。体内のナトリウムが増加するとミネラルのバランスが崩れ、不整脈の原因となります。さらにホルモンや自律神経のバランスも崩れて、臓器への悪影響も懸念されます。
妊婦が特に注意したいのは、妊娠高血圧症候群です。妊娠高血圧症候群が原因の脳出血は妊婦の死因のひとつであり、胎児にも影響が及びます。妊娠高血圧症候群によって胎盤剥離や胎児の発育不全が起こり、胎児が死亡する可能性もあります。(※2、3)
妊婦や妊娠中に明太子・たらこを食べる場合の注意点は?
妊娠中に明太子やたらこを食べすぎると、食中毒菌感染や妊娠高血圧症候群などを引き起こし、母体や胎児の命が危険にさらされる可能性があります。ここからは、妊婦が明太子やたらこを食べる場合の注意点を解説します。