中国の老酒「紹興酒」とは?原材料・作り方は?お米って本当?
紹興酒とはどんなお酒か知っていますか?原料や作り方が気になりますね。今回は、中国のお酒「紹興酒」とはどんなお酒なのかを、紹興酒の原料・材料や製造方法とともに紹介します。紹興酒の美味しい飲み方・割り方やおすすめ銘柄も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
紹興酒の伝統的な製造方法は、以下の通りです。
①もち米を精米する
②もち米を鉴湖水に浸す
③乳酸菌発酵が進んだら、もち米と液体に分ける
④もち米を蒸し上げ、冷ます
⑤蒸したもち米に酒薬をまぶし、仕込みに使用する甕の内壁に塗りつける
⑥数日して、甕底に漿凹酒が溜まったら、麦曲・鉴湖水・③で濾過した液体を加える
⑦繰り返し混ぜながらアルコール発酵を促す
⑧⑦の液体を絞って濾過し、加熱殺菌した淋飯酒を大甕で熟成させる
⑨熟成させた⑧をブレンドして完成
伝統的な製法で造られる紹興酒は、冬季に仕込みをはじめます。上記の製法で造られる新酒が出来上がるのは、だいたい2月頃で、そこから長期熟成を行っていきます。紹興酒は、最低でも3年間熟成され、この熟成の長さに応じてお酒の味わいに変化が生まれるのです。
紹興酒の美味しい飲み方は?つまみは何があう?
出典: @frogaoka
ここでは、紹興酒の種類別の美味しい飲み方や紹興酒に合うおつまみを紹介します。紹興酒を飲む際、紹興酒をより楽しむための参考にしてみてください。
紹興酒は種類別に飲み方を分けよう
紹興酒は、熟成期間や製法の違いから、大きく上記の4種類に分られており、おすすめの飲み方は以下の通りです。
・元紅酒:ソーダ割り、お茶割り、ぬる燗、カクテル
・加飯酒:ストレート、ソーダ割り、お茶割り、ぬる燗
・善醸酒:ストレート、ロック、ぬる燗、ホット
・香雪酒:ストレート、ロック
元紅酒は、熟成期間が3年以下と若く酸味や苦味、アルコール臭が目立ちます。そのため、ぬる燗の場合はザラメや砂糖漬けの梅干し、レモンを入れると飲みやすいです。加飯酒は、ストレートからホットまで様々な飲み方で楽しめます。
善醸酒や香雪酒は、甘味が強めのクセが少ないまろやかなお酒で、濃厚な風味を楽しめるストレートが特におすすめの飲み方です。
(*紹興酒の飲み方について、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
紹興酒に合うおつまみ
紹興酒に合うおつまみは、以下のものがおすすめです。
・中華料理全般
・肉じゃが、すき焼きのような旨味のある肉料理
・おでん、揚げ出し豆腐などの出汁の効いた料理
・スモークチーズや燻製卵などの燻製料理
紹興酒は、中華料理全般に合うだけではなく、日本料理との相性が抜群なお酒です。特に、旨味やコク、出汁などが効いた味のはっきりとした料理との相性が良いです。また、ワインのようにスモーキーな風味のある料理とも相性が良く、紹興酒の甘味をより楽しめます。
紹興酒のおすすめの銘柄3選も!
ここでは、紹興酒初心者にも飲みやすいおすすめの紹興酒銘柄を3つ紹介します。飲み口の良い銘柄ばかりなので、紹興酒選びの参考にしてみてください。
① 特撰陳年紹興酒 塔牌 陳10年|宝酒造(2,570円)
黄酒の中で有めな塔牌シリーズは、中国で姿を消しつつある、冬季醸造、伝統的な甕仕込み、自然発酵によって、時間と手間暇をかけて造られています。中でもこのお酒は、10年もの長期熟成により、高級な紹興酒のような甘い上品な香りと豊かで華やかな味わいが楽しめます。
② 紹興老酒 クリアー 20年物|興南貿易(3,619円)
紹興老酒のクリアーシリーズは、中国の中で黄酒を製造する有名なメーカーが手がける紹興酒で、熟成期間別に商品化されています。このシリーズの20年物のお酒は、アミノ酸を多く含んでいるため旨味が強く、自然な甘味を楽しむことができます。20年物ですが、価格がリーズナブルなのも特徴の一つです。