アルカリイオン水を飲んではいけない人の特徴は？正しい飲み方やデメリットも！

健康的なイメージがあるアルカリイオン水ですが、飲んではいけない人がいるというのは本当なのでしょうか。スーパー等でも見かける身近な存在のアルカリイオン水について、性質やメリットデメリットについて詳しく紹介します。

アルカリイオン水は、飲用可能な水道水を電気分解することで生成する、ph9～10の弱アルカリ性の電解水です。phの値は酸性が0～6、中性は7、アルカリ性は8～14とされています。キリンが販売するアルカリイオンの水のph値は8.8～9.4であり、中性よりのアルカリ性、つまり弱アルカリ性であることがわかります。

アルカリイオン水と天然水は、使用している水、また加工方法共に全く違うものです。アルカリイオン水は、水道水を電気分解することで弱アルカリ性に加工します。それに対して天然水は、特定された天然水源地の水を沈殿、ろ過、加熱殺菌することで作ります。

アルカリイオン水は、水道水とは異なりカリウム等の電解質が含まれています。腎臓に病気がある人は、カリウムを摂りすぎるとうまくカリウムを排泄できない症状が出るので、飲んではいけない人に当てはまります。体内のカリウム上昇は不整脈等を起こし、さらに悪化すると心臓の機能にも影響する大変危険なものです。

生まれたばかりの乳幼児は、体内のph値をうまく調整できないので、アルカリイオン水はなるべく避けるべきです。大人にとっては嬉しいミネラルも、乳幼児には体の負担になってしまい下痢の症状を起こす可能性があります。乳幼児に与える水は軟水が適しており、アルカリイオン水の場合はph値がなるべく低い、弱アルカリ性を少量ずつから与えましょう。

胃腸を整えるアルカリイオン水ですが、1日1L以上等の飲み過ぎは下痢の症状に繋がることがあります。アルカリイオン水は飲む量が多すぎると、下痢や水中毒の症状が出る可能性があります。1日に必要な水分量は2L以上と言われていますが、アルカリイオン水だけではなく他の飲料や水道水等でも水分を補いましょう。

危険な面もあるアルカリイオン水ですが、効果的に摂取するにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、アルカリイオン水の正しい飲み方について詳しく紹介します。

アルカリイオン水の適量は1日500〜1000ml程度であり、500mlペットボトルだと1～2本程度です。アルカリイオン水を過剰摂取すると、胃酸の殺菌効果を弱くする等体に負担がかかってしまうので注意しましょう。

アルカリイオン水を、食事の前後・食事中に飲むことは控えた方が良いと言われています。これは、アルカリイオン水を摂取すると胃の中がアルカリ性になり、消化不良を起こすことがあるからです。胃腸に優しく1番効果的に飲むためには、食事と食事の間に飲むことをおすすめします。

最初は、人間のph値である約7.4に近い、ph値が低いアルカリイオン水を飲むことで体への負担が減ります。中性に近い人間のph値は、ストレスを感じると酸性に寄りますが、弱アルカリ性を摂取することで中性に戻すことができます。摂取量、ph値に気を付けて上手にアルカリイオン水を取り入れてみてください。

飲み方や飲んではいけない人等、注意点が多いアルカリイオン水ですが、危険な飲料なのでしょうか。ここでは、アルカリイオン水のデメリットについてわかりやすく紹介します。

アルカリイオン水は胃酸の殺菌効果を抑えてしまうので、消化不良を起こすことがあります。結果として、下痢や食中毒等に繋がることもあるので注意しましょう。胃酸が多すぎる場合は、アルカリイオン水を飲むことで中性に近付けることができるのでメリットになりますが、違う場合はデメリットとなります。

アルカリイオン水を飲み過ぎた場合や、アルカリ性の強すぎるものは下痢の症状がでることがあります。便秘や胃腸を整える効果があるアルカリイオン水ですが、過剰摂取をすると体にとって有害です。アルカリ性が強いアルカリイオン水は、刺激が強すぎて腸内のバランスが崩れてしまい下痢の原因になります。

あまり聞きなれない水中毒という言葉ですが、体内の水分バランスが崩れてしまう状態のことです。アルカリイオン水を摂り過ぎることで、腎臓の機能を上回ってしまい体内の水分が多くなってしまいます。希釈性低ナトリウム血症という症状に陥って、大変危険なので注意が必要です。

デメリットも多いアルカリイオン水ですが、効果的に飲むことで得られるメリットもたくさんあります。ここでは、アルカリイオン水を飲むことで期待できる効果について説明します。

アルカリイオン水は、水道水に比べて水の分子が細かく体が吸収しやすいので、新陳代謝をあげてくれる効果が見込めます。またアルカリイオン水にたくさん含まれている活性水素も、脂肪を分解する等ダイエットに効果があると言われています。

アルカリイオン水を飲むことで、酸性に偏った胃腸の、胃もたれや消化不良、軟便や下痢等の症状の改善が期待できます。アルカリイオン水を飲むと体内が中性に近付くので、症状を抑えて胃腸に良いと言われていますが、飲み過ぎには注意が必要です。

アルカリイオン水は、ミネラルウォーター以上にミネラルが豊富なので、美肌効果も期待されています。シミやくすみ等の肌トラブルの原因になる活性酸素は、弱アルカリ性の水を飲むことで中和されて改善されると注目されています。

アルカリイオン水を飲むことで癌・高血圧に効くという噂もあるようです。ミネラルが豊富なので血圧を下げることに効果があるかもしれないという、必ずしも効果が認められているものではありません。特に、胃がんの人の場合は、アルカリイオン水が胃に負担をかけてしまうという意見もあるので注意が必要です。

コンビニでアルカリ天然水や、スーパーでマイナスイオン水等、身近な所でアルカリイオン水が購入できます。アルカリイオン水は様々な効果が見込めますが、薬ではないので必ずその効果が起こるとは限りません。アルカリイオン水を飲んでいればそれだけで健康でいられるなどと、思い込まないよう注意しましょう。

厚生労働省では、臨床試験の結果からアルカリイオン水の効果について、軽度の胃腸症状の改善に有効としています。アトピー性皮膚炎や糖尿病等の症状の改善効果については、現在のところ認められていません。

厚生労働省からも胃腸症状の改善が認められているアルカリイオン水ですが、効果は嘘と言われることがあります。ここでは、アルカリイオン水の噂について紹介します。

水道水を電気分解して作るアルカリイオン水ですが、その性質は他の水と変わらないとする人も中にはいます。水科学は目に見えて違うものではないので、なかなか信頼されにくいという点が、アルカリイオン水の効果が疑われる原因のようです。

ここでは、ネット通販で手軽に購入できるアルカリイオン水のおすすめ商品を4点紹介します。水道水よりもミネラルが豊富で体にも良いので、うまく日常に取り入れてみてください。

鹿児島県垂水温泉から湧き出る、天然アルカリ温泉水を徹底管理して製造されている商品です。ph値が9.5～9.9と高いので、アルカリイオン水に慣れてきた人におすすめします。軟水なので口当たりが飲みやすい点も、口コミでは評判があります。

よく店頭で見かけるキリンから販売されているアルカリイオンの水は、ネット通販でも購入することができます。重い荷物を持ち帰ることなく常備水としても役立つので、ぜひ利用してみてください。ph値は8.8～9.4と弱アルカリ性なので、初めてアルカリイオン水を飲む人にもおすすめです。

長い年月をかけて、島根県金城町の大自然が天然で作り出したアルカリイオン水の商品です。ph値は8.2とアルカリイオン水の中では中性に近く、体への負担も少なく飲みやすいので、毎日の健康維持のために試してみてください。

無菌状態での保存がされているので、10年間味が変わらないという検査結果があり、長期保存に向いています。さらに強化段ボールに入っているので、湿気や衝撃にも強く良い状態で保存ができる点も魅力です。島根県金城町の高品質な天然アルカリイオン水は、飲みやすい味も人気があります。

アルカリイオン水は、普段飲んでいる水道水とは異なり、ミネラル豊富で胃腸トラブルの改善にも効果が期待できます。今回紹介したアルカリイオン水を飲んではいけない人を参考に、注意事項に留意した上で、毎日適度に飲んでみてください。