ロングブレスダイエットの危険性・デメリットは?血圧上昇?正しいやり方も紹介!
ロングブレスダイエットの危険性を知っていますか?今回は、〈血圧上昇〉などロングブレスダイエットの危険性・デメリットを、科学的根拠はあるかとともに紹介します。ロングブレスダイエットの寝ながらでのやり方や、脳梗塞への効果も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ロングブレスダイエットに危険性はある?血圧が上昇する?
ロングブレスダイエットは、長く息を吐く呼吸法を使ったインナーマッスルを鍛えるダイエットです。2013年頃にはテレビで芸能人がダイエットに挑戦する企画DVDや本も出版されていましたが、今現在でも人気があります。今回はロングブレスダイエットの正しいやり方と、危険性についても詳しく解説します。
ロングブレスダイエットの危険性は?デメリットはある?
ロングブレスダイエットはインナーマッスルを鍛えるダイエット方法のひとつですが、実はダイエット効果だけではなくロングブレスダイエットをすることでの危険性もあります。メディアでは効果が注目されていましたが、デメリットと科学的根拠について解説します。
①血圧の上昇
ロングブレスダイエットはお腹だけでなく全身に力を入れる呼吸法を使ってお腹を引き締めるダイエットです。何度も繰り返し行うことで血圧が上昇し、以下のような症状が現れる危険性があります。
・めまい
・頭痛
・脳卒中
・動脈硬化
・心筋梗塞
・腎臓病
ロングブレスダイエットで、大きく息を吸い込むことで心拍数と血圧が上昇します。元々高血圧の人は、ロングブレスダイエットをすることで更に血圧が上昇し、上記のような命に係わる弊害を発症する可能性があります。高血圧の人や運動制限をされている人は、医師の確認を取ってから行いましょう。
②腰痛の悪化
ロングブレスダイエットはフィットネスインストラクターの美木良介さんが、自身の腰痛改善のために考案した呼吸法のため腰痛が軽減されることが期待されています。しかし、ロングブレスダイエットで身体を反る姿勢になることで腰に負担がかかり、腰痛を引き起こしたり悪化させてしまったりする危険性もあるため注意が必要です。
③正しい姿勢・呼吸法でないと効果が出づらい
ロングブレスダイエットは誰でも気軽に始めることが出来るダイエット方法ですが、効果を出すためには、正しい姿勢と呼吸法で行うことが重要です。普段しない姿勢と呼吸法なのでやっているうちにフォームが崩れ、ロングブレスダイエットを続けていても効果が実感できないという人もいます。
場所も道具も必要ありませんが、正しく出来ているか判断出来ないというデメリットがあります。
④過度な期待
ロングブレスダイエットは、美木良介さんが1か月半で13.5㎏減量したことからダイエットとしても人気が出ました。簡単な呼吸法だけで13.5㎏という短期間で大きな成果が話題になったため、効果を期待して始める人が多いです。
しかしロングブレスダイエットでの効果には個人差があり、1週間で効果が表れる人もいれば1か月しても分からないという人もいます。ロングブレスダイエットだけで痩せるという過度な期待をしすぎると、効果がないと感じてしまう可能性もあります。
そもそもロングブレスダイエットに科学的根拠があるわけではない
大きな効果があるとされているロングブレスダイエットですが、実はダイエットとしての科学的根拠があるわけではありません。ロングブレスダイエットで鍛えることが出来るのはインナーマッスルと言われる小さな筋肉です。見た目を引き締め代謝を上げるにはアウターマッスルと言われる大きな筋肉を鍛えた方が効果があります。
また、ロングブレスダイエットのデメリットは、減量するためには消費カロリーが摂取カロリーを上回らないといけないのに消費カロリーがそこまで大きくないことです。そのため、摂取カロリーが多い人はロングブレスダイエットだけ行っても痩せない場合があります。
ロングブレスダイエットの正しいやり方は?寝ながらだと?
危険性やデメリットも多いロングブレスダイエットですが、正しいやり方で行うと効果を得ることが出来ます。ここではロングブレスダイエットの正しいやり方と、身体を引き締める効果を得るため併せて行うと良い運動を紹介します。
ロングブレスダイエットの正しいやり方【通常】
インナーマッスルを鍛え、身体を引き締めるための基本のロングブレスダイエットの正しいやり方のポイントを解説します。
1.つま先を外側に向けてつま先立ちの状態で片足を前に出し、体重を後ろ足にかける
2.両手を頭の上で開き、お腹を引っ込めて力を入れる
3.両手を広げながら鼻から3秒間息を大きく吸い込む
4.肩甲骨を寄せるように両手を広げながら、頬を膨らませフーッと声を出して7秒間息を大きく吐き出す
ロングブレスダイエットをするときの大事なポイントは、以下の通りです。
・おへそから指三本下の丹田という場所を意識する
・お尻を締める
・常にお腹をへこませたまま強く長く息を吐く
1日に行う回数は、10~20回が目安です。7秒間で一気に息を吐ききれない場合は、15秒かけてゆっくり吐くやり方もあります。動画も参考にしながら、正しい姿勢で行いましょう。また、上半身を反り過ぎると腰痛の原因になり危険なので注意してください。
ロングブレスダイエットの正しいやり方【寝ながら】
寝ながらやるロングブレスダイエットの正しいやり方を解説します。
1.横向きに寝転ぶ
2.大きく3秒間息を吸い込む
3.お腹とお尻に力を入れて7秒間息を大きく吐き出す
寝ながらやるロングブレスダイエットは、体力がない人や高齢者にもおすすめの呼吸法です。足が悪く運動が出来ない人でも、インナーマッスルを鍛えることが出来ます。横向きでやるのが基本ですが、上向きでも同様にすることが出来るので無理のない体勢で行いましょう。
ロングブレスダイエットは他の運動と一緒に行うのもおすすめ
ロングブレスダイエットのデメリットを補うために、一緒にやるとおすすめの運動と期待できる効果を以下に紹介します。
【カロリー消費】
・ウォーキング
・ジョギング
・自転車
【筋肉量アップ】
・ダンベル
・スクワット
ロングブレスダイエットのデメリットである消費カロリーが少ないことを補うためにウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をプラスすると、消費カロリーが増え体重の減量に繋がります。現在は室内で出来る有酸素運動の動画なども配信されているため、好きな音楽に合わせたダンスなどもおすすめです。
また、ロングブレスダイエットで鍛える小さなインナーマッスルだけでなく、スクワットやダンベルで大きな筋肉を鍛えると基礎代謝が上がります。筋トレをプラスすることで身体を引き締めることが出来るので体型に変化が現れ、基礎代謝が上がることで消費カロリーも増えることで痩せやすい体質になります。
ロングブレスダイエットの効果は?脳梗塞に効く?
ロングブレスダイエットには危険性やデメリットもありますが、実際に行うことで得られるメリットや効果にはどのようなものがあるのでしょうか。インナーマッスルを鍛えたりウエストの引き締め以外の効果について詳しく解説します。
①脳梗塞の後遺症の改善
ロングブレスダイエットと名が付いていますが、動作は呼吸法です。深く長く呼吸をすることで脳に多くの酸素が取り込まれ、脳細胞が活性化し、脳梗塞の後遺症改善になります。脳梗塞によりダメージを受けた細胞が回復するわけではありませんが、周りの脳細胞や神経が活性化することで働きを補うことが出来ます。
②腰痛改善
ロングブレスダイエットは元々腰痛改善のために考えられた呼吸法のため、正しく行うことで腰痛改善の効果が期待できます。ロングブレスダイエットで鍛えるインナーマッスルは腹横筋と呼ばれる場所で、やり方を間違えると悪化を招くというデメリットもありますが、鍛えることでコルセットのように腰を保護する役割をしてくれます。
③代謝の向上
ロングブレスダイエットで身体に多くの酸素を取り込むことで、細胞が活性化し体温上昇・免疫力アップなど代謝の向上に繋がります。ロングブレスダイエットで身体を引き締めるだけでなく、代謝が上がると太りにくく痩せやすい体質が作れるのです。深呼吸のように大きな呼吸をすることで横隔膜が動き、内臓も活発に動き血流も良くなり病気予防にもなります。
ロングブレスダイエットの危険性を知っておこう
ロングブレスダイエットには、血圧上昇や腰痛悪化など行う人によっては危険性やデメリットがあることを知っておきましょう。しかし、正しいやり方をマスターすれば、手軽にインナーマッスルを鍛えて身体を引き締めるダイエット効果もあるのでおすすめです。