食紅は体に悪い?原料は?致死量ある?成分や虫・体に良い商品も紹介!
食紅が体に悪いか知っていますか?入れすぎたら危険なのでしょうか?今回は、食紅が体に悪いと言われる理由や、〈原料・成分〉を、〈虫〉は使われているかとともに紹介します。食紅の〈致死量〉や、〈オーガニック〉など体に良い商品も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- 食紅が体に悪いって本当?致死量ある?
- 食紅が体に悪い場合は過剰摂取したとき
- 食紅の致死量は200~300g程度と言われている
- 食紅にはアレルギーを発症する恐れがあるので注意
- 食紅の原料は?虫?成分は?
- 原料①合成の色素
- 原料②天然の色素
- 食紅の赤色を出す色素には虫が使われている
- 食紅の成分
- 食紅の最適な保存方法
- 食紅の体に悪い可能性がある種類3選を紹介!
- ①赤色2号・赤色2号アルミニウムレーキ
- ②青色1号・青色1号アルミニウムレーキ
- ③黄色4号・黄色4号アルミニウムレーキ
- 食紅の体に良いおすすめ商品3選も紹介!
- ①ビーツパウダー(2,200円)
- ②4種の食品パウダーセット(2,500円)
- ③バタフライピーパウダー(1,270円)
- 食紅が体に悪い場合を知っておこう
食紅が体に悪いって本当?致死量ある?
食紅は食品の着色に使われる人工色素のことですが、体に悪いというイメージを持つ人は多いかもしれません。食紅が体に悪いのか、食紅が体に与える影響について詳しく説明するので参考にしてください。
食紅が体に悪い場合は過剰摂取したとき
食紅の食品への使用にはさまざまな規制があり、過剰摂取した場合は体に悪い影響が出ることも考えられます。食品に使用できる食品添加物は、厚生労働省によって指定されており食紅も含まれます。また、食品添加物の摂取許容量も定められており、その食品が安全かどうかを測る指標として用いられているようです。
食紅を用いる際は容量を守るようにし、入れすぎた場合はその分減らすなど注意が必要です。下記のリンクでは、食紅を含む食品添加物の安全性評価についての表が掲載されているので参考にしてください。
食紅の致死量は200~300g程度と言われている
食紅を規定通りに使用する分には体に悪い訳ではないですが、過剰摂取をするのは避けるべきで、食紅の致死量は200~300g程度です。食紅などの添加物の安全性を確認するためには毒性試験が実施され、1日摂取許容量が決められています。
染料専門の岩瀬商店株式会社のホームページには、添加物の毒性試験結果が掲載されています。食用赤色2号の1日摂取許容量は0~0.5mg/kgで、体重50kgの大人であれば上限は37mgで致死量は200gです。食紅の色によって数値が異なりますが、だいたいの食紅の致死量は200~300gと言えます。
食紅にはアレルギーを発症する恐れがあるので注意
食紅の種類の一つであるコチニール色素が、アレルギーを発症する恐れがあると消費者庁から注意喚起がありました。コチニール色素は赤色の天然色素であり、食品や化粧品に添加されています。急性アレルギーを起こす場合は、重篤な症状になる場合もあるので十分に注意してください。
また、タール系と呼ばれる石油から作られる食紅は発がん性があるとも言われています。安全のために食紅の使用量は守るようにしましょう。
食紅の原料は?虫?成分は?
ここでは、食紅は何からできているのか、食紅の原料や成分について紹介します。食紅は体に悪いのか、虫は使われているのかといった疑問についても解説するので参考にしてください。
原料①合成の色素
食紅の原料が合成の色素は以下のようなものです。
・食用赤色2号
・食用赤色3号
・食用赤色40号
・食用赤色102号
・食用黄色4号
・食用黄色5号
・食用青色1号
・食用青色2号
これらの食紅はタール系と呼ばれ、石油を原料とした色素です。タール系の色素は発色が良く、お菓子や清涼飲料水などに使用され、食品に色を加え美味しく見せるために使われています。発がん性やアレルギーなど体に悪いに影響があるとされ、前述したように摂取許容量が定められています。
原料②天然の色素
食紅の原料が天然の色素のものは以下のようなものです。
・ベニバナ黄色素
・ウコン色素
・クチナシ黄色素
・ブドウ果皮色素
・コチニール色素
・カラメル色素
・ムラサキイモ色素
・アカダイコン色素
・トウガラシ色素
・クチナシ青色素
主に植物から抽出する自然由来の天然色素は、合成色素に比べると柔らかく自然な色合いの食紅です。これらの食紅も、お菓子や加工食品の発色のために使われています。原料は天然ですが、加工する際に科学的な処理をしている食紅もあるので、天然色素は体に悪い影響がなく安全であるとは言い切れません。
食紅の赤色を出す色素には虫が使われている
カルミン酸とも呼ばれる、赤色を出す色素であるコチニール色素は、カイガラムシと呼ばれる昆虫から抽出された色素です。コチニール色素はアレルギーを起こす恐れがあると言われているので、原材料に含まれている場合は注意が必要です。
食紅の成分
以下は、それぞれの食紅の成分を表したものです。
・紅麹色素(色価1400)50%、デキストリン50%
・クチナシ黄色素(色価600)60%、デキストリン40%
・デキストリン86%、食用黄色4号14%
・デキストリン85.0%、食用赤色102号15.0%
・デキストリン86.0%、食用黄色4号14.0%
・デキストリン92.0%、食用青色1号8.0%
食紅の色素の原料は合成のものと天然のものがあることは前述しましたが、それらの色素にデキストリンと呼ばれる物質を加えて食紅が作られます。デキストリンはトウモロコシなどのでんぷんを加水分解することにより加工されたものです。サラサラとした状態を保つ特徴があり、特別に体に悪いという訳ではありません。
食紅の最適な保存方法
食紅の最適な保存方法は以下のとおりです。
・直射日光や高温多湿を避ける
・常温で保存する
食紅にとって湿気は大敵なので使用後は密閉した状態にし、直射日光や高温多湿を避けてください。冷蔵庫に入れる必要はないですが、一度開封したらなるべく早めに使い切るのがおすすめです。食紅は一般的には大量に使うものではないので、使いきれなかった場合は正しい方法で保存しましょう。
食紅の体に悪い可能性がある種類3選を紹介!
食紅の中でも、体に悪い影響を与えるかもしれない種類を3つ紹介します。食紅や、食紅を使った食品を選ぶ際の参考にしてください。
①赤色2号・赤色2号アルミニウムレーキ
赤色2号・赤色2号アルミニウムレーキはタール系と呼ばれる赤色の食紅のひとつで、お菓子類やアイス、清涼飲料水などに頻繁に使われます。大量に摂取すると発がん性があり体に悪いと言われ、日本では使用可能ですが、ヨーロッパやアメリカでは使用が禁止されている着色料です。
②青色1号・青色1号アルミニウムレーキ
食品を青色に染める着色料の青色1合・青色1号アルミニウムレーキも、体への悪影響が懸念されています。石油から作られるタール系の食紅で、ゼリーや清涼飲料水、お菓子などに使われます。日本やアメリカなど多くの国で認められていますが、わずかながら発がん性があるとされヨーロッパ諸国では使用禁止の食紅です。
③黄色4号・黄色4号アルミニウムレーキ
黄色4号・黄色4号アルミニウムレーキは、食品を黄色に発色するタール系の食紅で、お菓子類や飲料水のほか佃煮などにも使用されています。発がん性の恐れは確認されていないものの、じんましんや鼻炎などのアレルギーを引き起こす可能性があります。日本以外でも使用している国はありますが、ヨーロッパでの使用は禁止されている着色料です。
食紅の体に良いおすすめ商品3選も紹介!
食紅の中でも、化学物質が使われていない自然由来の着色料や、無農薬でオーガニックとされる商品を3つ紹介します。体に悪い食紅の使用を避けたい人にとって使いやすい商品なので参考にしてください。
①ビーツパウダー(2,200円)
北海道において無農薬で栽培されたビーツを原料に、乾燥後に粉末状にして作られた商品です。無添加でスープや料理に用いることもでき、ビーツが持つ高い栄養価を摂取することが可能です。お菓子などに着色料として用いると、やさしい色合いの仕上がりになります。
②4種の食品パウダーセット(2,500円)
バタフライピー・マルベリー・ハイビスカス・ウコンの植物から抽出された、100%植物性由来の着色料です。これら植物の栽培には化学肥料や農薬が使われておらず、安心できる食紅と言えます。カップケーキやマカロンなどのカラフルなお菓子を作るのにおすすめです。
③バタフライピーパウダー(1,270円)
農薬や化学肥料を一切使わずに栽培された、バタフライピーの花を原料にした青色の食紅です。レモンやライムなどの酸性の成分を加えると色が変化し、赤色や紫色を作り出すことも可能です。お菓子や飲み物に加えると、バタフライピーの持つきれいな青色を楽しめます。
食紅が体に悪い場合を知っておこう
食紅には天然由来と化学由来の商品があり、大量摂取すると体に悪い影響を及ぼす場合もあります。使用量を守ったり、原材料を確認したりして、あまり摂取し過ぎることがないように気を付けてください。