米油のトランス脂肪酸の含有量は?少ない油は?サラダ油など比較して紹介!

米油のトランス脂肪酸の含有量を知っていますか?多いのでしょうか?今回は米油のトランス脂肪酸の含有量や、揚げ物を作るとトランス脂肪酸は増えるのかを紹介します。またトランス脂肪酸のフリーとゼロの違いや、メリット・デメリットも紹介してるので購入する際の参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 米油のトランス脂肪酸は多い?少ない?
  2. そもそもトランス脂肪酸とは
  3. 米油のトランス脂肪酸の含有量は?サラダ油などと比較すると?
  4. 米油はトランス脂肪酸は0.3g/100gで比較的少ない
  5. 米油以外のトランス脂肪酸の少ない油
  6. ちなみにトランス脂肪酸の1日の摂取量は2gが目安とされている
  7. 米油で揚げ物を作るとトランス脂肪酸が増える?
  8. 米油を加熱すると微量だがトランス脂肪酸が増える
  9. トランス脂肪酸フリーは安全?ゼロとの違いは?
  10. トランス脂肪酸フリーとゼロは含有量が違う
  11. 米油のトランス脂肪酸以外のデメリットは?
  12. ①価格が高い
  13. ②化学物質への懸念
  14. 逆に米油のメリットは?
  15. ①酸化しにくい
  16. ②コレステロールを下げる
  17. ③油酔いしにくい
  18. ④洗い物が楽になる
  19. 米油を使って揚げ物などおいしい料理を作ろう!

米油のトランス脂肪酸は多い?少ない?

この記事では、米油のトランス脂肪酸の含有量、こめ油とサラダ油との比較、米油を摂取する際のメリット・デメリットなど、米油とトランス脂肪酸との関係について紹介します。ここでは、トランス脂肪酸とは何かについて紹介するので、食用油脂を選ぶ際の参考にしてください。

そもそもトランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸の一種で、天然のものと工業的に生成されたものがあります。天然のトランス脂肪酸は、牛や羊など反芻動物の肉類、乳製品などの食品に含まれますが、問題とされるのはマーガリンなど工業的に作られたものです。これは一般的に、飽和脂肪酸を少なくし、不飽和脂肪酸を多く含むマーガリンなどを加工する際に生成されます。

人体にとって、トランス脂肪酸の過剰な摂取は有害であり、心臓病リスクの増加、コレステロール値の悪化、炎症の促進などが起こることで知られています。健康的な食生活を維持するため、トランス脂肪酸を含む食品の摂取は可能な限り控えるようにしましょう。

米油のトランス脂肪酸の含有量は?サラダ油などと比較すると?

ここでは、米油に含まれるトランス脂肪酸の含有量をサラダ油やマーガリンなど一般的な食用油脂と比較しました。どの食用油脂がトランス脂肪酸が少ないかを知ることで、食品を選ぶ際の参考になります。

米油はトランス脂肪酸は0.3g/100gで比較的少ない

100gあたり トランス脂肪酸
米油 0.3g
サラダ油 1.2g
マーガリン 7g
オリーブオイル 0.1g未満
アマニ油 0.3g
ごま油 0.6g
バター 1.9g

上記の表からも分かるように、オリーブオイルが一番トランス脂肪酸の含有量が少ない油です。一方、米油は、マーガリンやサラダ油よりも圧倒的にトランス脂肪酸の含有量が低いです。しかし、健康志向の高まりを受けて、近年はマーガリンの中に含まれるトランス脂肪酸の低減化がした商品も販売されるようになりました。

さらに、食品業界では、トランス脂肪酸の生成原因となる部分水素添加油脂を使わない製品の開発も進められています。トランス脂肪酸は天然の食品にも含まれるため、少ない油で健康を考慮した食事をすることが大切です。

米油以外のトランス脂肪酸の少ない油

米油以外のトランス脂肪酸の少ない油は、以下の通りです。

・オリーブオイル
・ピーナッツ油
・米ぬか油
・マカデミアンナッツ油
・亜麻仁油
・シソ油
・EPA
・DHC


オリーブオイルの中でもエクストラバージンオイルが特におすすめですが、製法によってはトランス脂肪酸を含む可能性があるため注意が必要です。また、魚に含まれるEPAとDHCもトランス脂肪酸を含まない油としておすすめです。トランス脂肪酸に注意したい場合は、食品を選ぶ際に上記の油脂が使われているものを選ぶようにしましょう。

ちなみにトランス脂肪酸の1日の摂取量は2gが目安とされている

トランス脂肪酸の1日の摂取量目安は、2gとWHO/FAO合同専門家会合で公表されており、トランス脂肪酸の過剰な摂取は生活習慣病のリスクを高めます。脂肪から得るエネルギーの割合を示す脂肪エネルギー比率が高いと、肥満や心臓病のリスクが増します。トランス脂肪酸だけでなく、飽和脂肪酸や食塩の摂取にも注意が必要です。

米油で揚げ物を作るとトランス脂肪酸が増える?

一般的に油脂を高温で長時間加熱すると、トランス脂肪酸が生じてしまいます。ここでは、米油で揚げ物を作るなど、こめ油を加熱するとトランス脂肪酸が増えてしまうのかについて紹介します。

米油を加熱すると微量だがトランス脂肪酸が増える

調理での米油の加熱は、トランス脂肪酸をほとんど生成しませんが、高温で長時間の加熱をする場合は微量ですがトランス脂肪酸が増えます。しかし、米油は他の油脂とは異なり、抗酸化作用のある成分が含まれているため、加熱時のトランス脂肪酸の増加を防ぎます。そのため、米油は揚げ物や炒め物などの加熱使用する油として最適です。

トランス脂肪酸フリーは安全?ゼロとの違いは?

ここでは、トランス脂肪酸フリーの油脂とトランス脂肪酸ゼロの油脂の違いについて紹介します。どのような違いがあるかを知ることで、食品選びがしやすくなります。ぜひ、健康を意識した食品選びの参考にしてください。

トランス脂肪酸フリーとゼロは含有量が違う

トランス脂肪酸フリーと表示されている食品でも、トランス脂肪酸は含まれていることがあります。それは、食品100g当たり0.3g未満ならゼロ、1.5g未満ならフリーと表示できるためです。ゼロの方がトランス脂肪酸の含有量が少ないですが、摂り過ぎには注意しましょう。

米油のトランス脂肪酸以外のデメリットは?

ここでは、米油を使用する際のトランス脂肪酸以外のデメリットについて紹介します。米油を使おうと考えている人は、どんなデメリットが米油にあるかをチェックして参考にしてください。

①価格が高い

米油は、玄米や米ぬかを原料に作られていますが、抽出率が低くいため大量生産が難しくコストが高くなります。この理由により、一般的に使用されている他の油脂に比べて価格が高いです。

②化学物質への懸念

米油の抽出方法の中で溶剤抽出法を行う際、ノルマルヘキサンという人体に有害な化学物質が使われることがあります。この溶剤抽出法は、一般的な抽出方法で、日本で広く使用されている菜種油、大豆油等でも行われています。

ノルマルヘキサンは、製造過程で高温蒸発させるため、最終製品には含まれません。どうしても不安という人は、ノルマルヘキサンを使用しない圧搾法で作られた米油をおすすめします。

逆に米油のメリットは?

ここでは、米油を食品に使うメリットについて4つ紹介します。他の油脂との違いが分かりやすくなるので、気になる人はチェックしてください。そして、米油を活用する際の参考にしてください。

①酸化しにくい

米油は、その成分に含まれるγ-オリザノールという抗酸化物質のおかげで、酸化しにくいという特長を持っています。酸化が進むと油は酸敗し、料理の風味を損なうばかりか、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。また、米油は、酸化しにくいため保存性が高く、長期間安定して使用することができます。

②コレステロールを下げる

米油には、コレステロールを下げる働きがあります。これは、米油に含まれるγ-オリザノールという成分が、体内の悪玉コレステロールを減少させる効果を持っているためです。悪玉コレステロールが多いと、動脈硬化や心臓病のリスクが高まりますので、米油を使用することでこれらのリスクを低減することができる可能性があります。

③油酔いしにくい

米油は、他の油に比べて軽い口当たりで、油っこさが少なく揚げ物などで油酔いしにくいです。これは、米油の脂肪酸の組成がバランスよく、また米油特有の香りが料理に深みを与えるためです。これにより、米油を揚げ油として使用しても、揚げ物が重くなり過ぎずにさっぱりとした味わいを楽しむことができます。

④洗い物が楽になる

米油は、他の油脂と比べて粘度が低く、料理に使用した後の食器や調理器具に張り付きにくいという特性があります。油を使った料理の後片付けは面倒なことが多いですが、米油を使うことで洗い物が楽になります。

米油を使って揚げ物などおいしい料理を作ろう!

米油は、その酸化しにくさ、コレステロールを下げる効果、油酔いしにくい軽い口当たり、そして洗い物の手間を減らす特性を兼ね備えています。揚げ物はもちろん、炒め物やマリネなど、さまざまな料理に使える万能さも魅力です。これらのメリットを活かし、日常の料理に積極的に取り入れることで、健康をサポートしながら、風味豊かな料理を楽しみまよう。

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