きゅうりのカリウム量は?摂り過ぎになる?腎臓に良い?減らす方法も紹介!
きゅうりのカリウム量を知っていますか?何グラムなのでしょうか?今回は、きゅうり1本のカリウム含有量を、摂り過ぎの目安、腎臓への影響とともにを紹介します。きゅうりのカリウムを〈減らす方法・抜き方〉や、塩分量も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- きゅうりのカリウム量は?摂り過ぎはどれくらい?
- きゅうり1本のカリウム量は200mg
- カリウムの推奨摂取量は一日3000mg程度
- カリウムを摂り過ぎても基本的に問題はない
- きゅうりのカリウムを取り過ぎたときのデメリットは?
- 腎臓に障害がある場合はカリウム摂り過ぎに注意が必要
- デメリット①四肢のしびれを感じる
- デメリット②心肺停止の恐れがある
- きゅうりのカリウムのメリットは?腎臓に良い?
- ①腎臓の働きを助ける
- ②塩分過多を防ぐ
- ③むくみの改善
- きゅうりのカリウム量を減らす方法は?
- ①きゅうりの調理で茹でこぼす
- ②きゅうりを水にさらす
- ③きゅうりの切り方を工夫する
- きゅうりのカリウムを効率的に摂る食べ方は?
- ①きゅうりを生で食べる
- ②きゅうりをスープにして食べる
- きゅうりのカリウム量を知ろう
きゅうりのカリウム量は?摂り過ぎはどれくらい?
きゅうりは主な栄養素としてカリウムを多く含んでいる野菜です。きゅうりには具体的にどれくらいのカリウム量が含まれているのかを紹介します。
きゅうり1本のカリウム量は200mg
きゅうり100gあたり(1本当たり) | カリウム | カロリー | タンパク質 | リン | 塩分 |
生 | 200mg | 14kal | 1.0g | 36mg | 0g |
塩漬け | 220mg | 16kal | 1.0g | 38mg | 2.5g |
カリウムはビタミンC、ビタミンKと共にきゅうりに含まれる主な栄養素です。きゅうりには1本あたり200mgのカリウムが含まれており、体内のナトリウムの再吸収を抑制し、血圧を下げる効果があります。
カリウムの推奨摂取量は一日3000mg程度
男性、女性別のカリウムの目標摂取量は下記のとおりです。
・成人男性:3000mg
・成人女性:2600mg
これは生活習慣病の予防を目的とした1日当たりの摂取目標量の数値です。カリウムが不足すると、脱力感、筋力低下、食欲不振、骨格筋の麻痺などといった症状が現れる事があります。
カリウムを摂り過ぎても基本的に問題はない
カリウムは、健康な人であれば取り過ぎたとしても尿として体外に排泄されるため、摂取量の上限が定められておらず基本的に問題はないとされています。しかし、腎不全などで人工透析を受けている等、腎臓の機能に障害がある場合はカリウムを上手く排泄できない為注意が必要です。
きゅうりのカリウムを取り過ぎたときのデメリットは?
健康な人であれば、取り過ぎても問題はないとされているカリウムですが取り過ぎによるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。また、過剰摂取を気をつけなければならないのはどんな人なのでしょうか。
腎臓に障害がある場合はカリウム摂り過ぎに注意が必要
健康な人であれば、カリウムは取り過ぎても問題はありません。しかし腎不全などで腎臓に障害がある場合は、注意が必要です。また腎機能は老化により低下していくので、健康に不安のある高齢者も気をつけた方が良いでしょう。では実際にどのようなデメリットがあるのかを紹介します。
デメリット①四肢のしびれを感じる
腎機能の働きが正常でない場合、カリウムを尿としてうまく排泄できず高カリウム血症になる場合があります。高カリウム血症になると筋肉の収縮が上手くできなくなり、四肢にしびれを感じる事があります。
デメリット②心肺停止の恐れがある
高カリウム血症による筋収縮不能が進行した場合、その影響は心筋にも及び、心臓の不整脈など異常をきたす恐れがあります。最悪の場合は心肺停止という事態を引き起こす可能性もあるので、腎機能に障害のある人は注意が必要です。
きゅうりのカリウムのメリットは?腎臓に良い?
きゅうりに含まれる主な栄養素であるカリウムは、健康にとってどんなメリットがあるのでしょうか。実際にカリウムが人体に及ぼす効果の具体例を紹介します。
①腎臓の働きを助ける
きゅうりに含まれるカリウムの適度な摂取は腎臓の働きを助ける効果があります。腎臓にとって一番良いのは体内の塩分を減らすことです。カリウムには体内の余分な塩分を排出する効果があるので、腎臓の働きを助けるのに役立つ栄養素なのです。
②塩分過多を防ぐ
カリウムには体内の余分な塩分を排出する効果があります。また、きゅうりに含まれる水溶性食物繊維の働きや水分量の多さで満腹感が得られ、食事から摂取する塩分の吸収を抑制・阻止する効果があります。塩分の排出・吸収の抑制といった相乗効果も期待できるので、きゅうりは減塩のための食材として大変魅力的です。
③むくみの改善
むくみは塩分の過剰摂取で上昇した塩分濃度を薄めるために、体内の水分を溜め込むことで引き起こされます。しかしきゅうりに含まれるカリウムには体内の塩分濃度を調節し、余分な塩分を水分と共に排出する利尿作用があるので、むくみの改善に効果があるとされています。
きゅうりのカリウム量を減らす方法は?
きゅうりに含まれるカリウムの摂取量を減らす方法はあるのでしょうか?実は簡単な工夫でカリウムを抜くことができるので、具体的な抜き方を紹介します。
①きゅうりの調理で茹でこぼす
カリウムはビタミンCと同様に水溶性の栄養素です。その為、煮る・茹でるといった水に溶けさせる抜き方が効果的です。主に生野菜で食べる印象のきゅうりですが、茹でることできゅうりの青臭さが抜けるというカリウムの摂取量を減らす以外のメリットもあります。
②きゅうりを水にさらす
水溶性のカリウムは水にさらすだけでも、摂取量を減らすことが出来ます。きゅうりを生野菜サラダなどで食べたい時は切ったきゅうりを水にさらす抜き方がお手軽です。水にさらしておく時間は5分から7分位が目安です。
③きゅうりの切り方を工夫する
きゅうりの切り方を変えることも、カリウムの簡単な抜き方です。皮を剥く、薄く切る、サイコロ切りにするなどで断面の面積を増やすと、そのまま食べた時よりもカリウムの摂取量を減らす効果があります。
きゅうりのカリウムを効率的に摂る食べ方は?
きゅうりに含まれるカリウムを効果的に食べ方はどんなものでしょうか。実は簡単な調理方法でカリウムを効果的に摂取することが出来るのです。具体的な食べ方を紹介します。
①きゅうりを生で食べる
きゅうりのカリウムを効果的に摂取する一番簡単な方法は、そのまま生で食べることです。また皮ごと食べると、皮に多く含まれているビタミンCやビタミンKなども効果的に摂ることができます。
②きゅうりをスープにして食べる
カリウムは水溶性の為、水に溶け出してしまいます。しかしきゅうりを野菜スープなどにして食べることによって、水分に溶け出したカリウムやビタミンCも効果的に摂取することが可能です。日本ではあまり馴染みのない食べ方ですが、台湾などではきゅうりの中華スープが日常的に食べられているようです。
きゅうりのカリウム量を知ろう
きゅうりは栄養が少ないと思われがちな野菜ですが、カリウムの含有量は200mgと成人男性が1日に必要な目標摂取量の13%にもなり、むくみや高血圧などを防止する食材として魅力的です。また、生でそのまま食べるといったお手軽な調理法で栄養素を効果的に摂取することもできます。きゅうりに含まれるカリウムの量を知って健康な食事を心がけましょう。