コーヒーのカリウム含有量は?インスタントは多い?少ない種類も紹介!

コーヒーはカリウムが多いのでしょうか?インスタントコーヒーはカリウムが多いのでしょうか?今回は、コーヒーのカリウム含有量を紅茶など他の飲み物とのカリウム量と比較しつつ紹介します。コーヒーのカリウムを抑える方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)

目次

  1. コーヒーのカリウム含有量は?インスタントは多い?
  2. コーヒーのカリウム量【種類別】
  3. コーヒーのカリウム量【商品別】
  4. コーヒーのカリウムの量を他の飲み物と比較すると?
  5. コーヒーのカリウム量は紅茶などのカリウム量より多い
  6. コーヒーのカリウムによる悪影響は?過剰摂取は腎臓に悪い?
  7. ①腎臓に負担がかかる
  8. ②高カリウム血症になる可能性がある
  9. ③逆に不足すると低カリウム血症の可能性がある
  10. コーヒーのカリウムの1日の適量は?
  11. コーヒーは1日3杯までに抑えよう
  12. コーヒーのカリウムを抑える方法は?
  13. ①インスタントコーヒーの粉を減らす
  14. ②ミルクを入れすぎない
  15. ③黒砂糖ではなく上白糖やグラニュー糖を使う
  16. コーヒーのカリウムの摂り過ぎに注意しよう

コーヒーのカリウム含有量は?インスタントは多い?

コーヒーは生活に欠かせない飲み物となっていますが、特にコーヒーに含まれるカリウムという成分に注目が集まっています。この記事では、コーヒーの種類別のカリウム含有量、カリウムの過剰摂取による健康被害、カリウムの摂取量を抑える工夫について紹介します。

コーヒーのカリウム量【種類別】

コーヒーの種類 カリウム量
ドリップコーヒー(1杯) 60mg
インスタントコーヒー(1杯) 80mg
砂糖・ミルク入りのコーヒー飲料(1缶) 110mg

コーヒーの種類別のカリウム含有量を表1に示し、それぞれを比較すると種類によってカリウム含有量が異なることが分かりました。ドリップコーヒー1杯あたりのカリウム含有量よりも、インスタントコーヒー1杯の方が若干カリウム含有量が多いです。

また、砂糖・ミルク入りの缶入りコーヒー飲料は、保存料などの添加物やミルクが入っているため、ドリップコーヒーやインスタントコーヒーよりもさらにカリウム含有量が高めになっています。

コーヒーのカリウム量【商品別】

商品名 カリウム量(1缶185g)
サントリーボス 無糖ブラック① 111mg
サントリーボス 贅沢微糖② 167mg
サントリーボス カフェオレ③ 148mg
アサヒワンダ モーニングショットブラック④ 130mg
アサヒワンダ 金の微糖⑤ 222mg
ダイドーブレンド ブラック⑥ 118mg
ダイドーブレンド 絶品微糖⑦ 194mg
ダイドーブレンド 絶品カフェオレ⑧ 128mg

表2を見ると、市販の缶コーヒーごとにカリウム含有量が異なることが分かります。②や⑤の缶コーヒーは、カリウム値が特に高いです。一方、①や⑥は、カリウムの含有量が比較的抑えられています。アイスコーヒーでもホットコーヒーでもカリウム含有量に差はないので、好みの方を選んで問題はありません。

ただし、健康を考慮する場合、カリウムの過剰摂取は避けるべきです。メーカーごとに缶コーヒーに含まれるカリウム値や他の成分が異なるので、気になる人は事前にチェックしてから摂取するようにしましょう。

コーヒーのカリウムの量を他の飲み物と比較すると?

コーヒー以外の飲料に含まれるカリウムの含有量はどのくらいなのでしょうか。他の飲料にカリウムという成分が含まれているかを知ることで、自分の身体や健康に合う飲み物が選択しやすくなります。

コーヒーのカリウム量は紅茶などのカリウム量より多い

飲み物の種類 100gあたりカリウム含有量
コーヒー飲料(缶コーヒー) 60mg
紅茶 8mg
純ココア 112mg
煎茶 27㎎
番茶 32㎎
麦茶 6㎎
玉露 340㎎

表3は、コーヒーとそれ以外の飲料のカリウム含有量を比較したものです。コーヒー飲料は100gあたり60mgのカリウムを含むのに対し、紅茶や麦茶は比較的低いカリウム含有量となっています。特に玉露は、100gあたりのカリウム含有量が340mgと非常に高いです。

カリウムは心臓や筋肉の機能維持に役立つ重要なミネラルですが、摂取量の過不足は健康への影響が考えられます。これらの飲み物を選ぶ際には、カリウムの摂取量を考慮し、バランスの良い摂取を心がけることが大切です。

コーヒーのカリウムによる悪影響は?過剰摂取は腎臓に悪い?

コーヒーに含まれる成分のカリウムを過剰摂取した場合、どのような健康被害が起こるのでしょうか。カリウムの過剰摂取が引き起こす健康被害を知って、健康を意識した日常生活を送るための参考にしてください。

①腎臓に負担がかかる

カリウムは、人間の健康に必要な成分の一つですが、過剰に摂取すると腎臓に負担をかけることがあります。コーヒーにも一定のカリウムが含まれていますが、通常の摂取量では問題ないことが多いです。しかし、他の食品やサプリメントとの組み合わせでカリウムを大量に摂取した場合、腎臓に大きなダメージを及ぼす可能性があります。

基本的には、カリウムは過剰摂取・不足になりにくいミネラルですが、健康状態や生活習慣によっては注意が必要です。

②高カリウム血症になる可能性がある

過剰にカリウムを摂取すると、血中のカリウム濃度が高くなり、高カリウム血症のリスクが高まることがあります。この状態は、筋肉の麻痺や心臓のリズム異常を引き起こす可能性があり、非常に危険です。コーヒー単体での過剰摂取が原因となることは稀ですが、他の食品の成分やサプリメントとの組み合わせに注意が必要です。

③逆に不足すると低カリウム血症の可能性がある

カリウムが不足すると、低カリウム血症という状態になる可能性があります。これは、筋肉の弱さや疲れやすさ、不整脈などの症状を引き起こす原因につながります。一般的に、日常の食事から適量のカリウムを摂取することで、このようなリスクはほとんど起こりません。

コーヒーを過度に摂取してカリウムを排出しすぎることも考慮する必要がありますが、バランスの良い食事と適切な摂取量を心掛けることが大切です。

コーヒーのカリウムの1日の適量は?

ここでは、コーヒーの成分であるカリウムの一日の適正量について紹介します。カリウムの一日の適正摂取量を知って、過剰摂取や摂取不足を起こさないように心がけるため参考にしてください。

コーヒーは1日3杯までに抑えよう

性別 1日の目安量 1日の目標量
成人男性 2500mg 3000mg
成人女性 2000mg 2600mg

表4は成人男性・女性の一日あたりのカリウム摂取量の目安と目標量を示したものです。コーヒー飲料の場合、一杯あたり平均して60mgのカリウムが含まれています。したがって、コーヒーだけで考えると、1日3杯を超えるとカリウムの取りすぎになる可能性があります。

特に、他のカリウムを多く含む食品や飲料を摂取する場合には、バランスを考慮し、適切な量を意識してコーヒーを楽しむことが重要です。健康を保つためにも、コーヒーの摂取は適量を心がけましょう。

コーヒーのカリウムを抑える方法は?

人工透析をしている人や他に持病がある人にとって、カリウムの過剰摂取は深刻な健康被害をもたらす恐れがあります。ここでは、コーヒーのカリウム摂取を抑える簡単な方法を3つ紹介します。

①インスタントコーヒーの粉を減らす

カリウムの摂取量を減らしたい場合、コーヒーの濃さを調整することで影響を受けるカリウム量を変動させることができます。特にインスタントコーヒーの場合、使用する粉の量を減らすだけで、摂取するカリウムの量を簡単に減少できます。

濃い味を好む人は少し物足りなく感じるかもしれませんが、健康を考慮すると適切な摂取量を意識することが重要です。特に人工透析を受けている患者さんは、カリウムの摂取に十分注意するようにしましょう。

②ミルクを入れすぎない

ミルクにはカリウムが含まれているため、コーヒーに大量のミルクを入れることはカリウムの摂取量を増やすリスクがあります。カフェオレやラテを好む人は、ミルクの量を適量に抑えることで、カリウムの摂取を抑制することができます。透析患者などカリウム制限が必要な方は、ミルクの使用量や低リン乳などの代替品を使うようにしましょう。

③黒砂糖ではなく上白糖やグラニュー糖を使う

甘さを加える際、黒砂糖はカリウムを多く含む可能性があるため、上白糖やグラニュー糖の使用するようにしましょう。これらの砂糖はカリウムの含有量が少ないため、同じ甘さを楽しみつつカリウムの摂取を抑えることができます。特に透析患者などでカリウムの摂取に制限がある人は、使用する甘味料の選択にも気をつける必要があります。

コーヒーのカリウムの摂り過ぎに注意しよう

コーヒーは多くの人々にとって欠かせない日常の飲み物ですが、カリウム含有量には種類や商品によって、一定の違いが見られます。カリウムは私たちの健康を支える重要な成分ですが、適量を摂取することが重要です。特に、男性と女性で1日に摂取するカリウムの目安量や目標量が異なるため、飲み物や食事の選び方によって摂取量を調節するようにしましょう。

関連する記事