さつまいものカリウムを減らす方法は?含有量は?腎臓病食レシピ3選も紹介!

さつまいものカリウム含有量を知っていますか?今回は、さつまいものカリウム量が多いかを、減らす方法・抜き方とともに紹介します。腎臓病の人でも食べられるさつまいもを使ったレシピや、茹でこぼしの方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. さつまいものカリウムの含有量は?多い?
  2. さつまいものカリウム含有量は0.47g
  3. さつまいもと他の食材のカリウムの量の比較
  4. さつまいものカリウムを減らす方法・抜き方は?
  5. ①調理時に茹でこぼす
  6. ②細かく切って水にさらす
  7. ③紫芋を食べる
  8. さつまいものカリウムのメリットは?
  9. ①むくみの解消
  10. ②高血圧の予防
  11. ③ストレスの軽減
  12. さつまいものカリウムを取り過ぎたときのデメリットは?
  13. ①四肢のしびれを起こす
  14. ②心臓が止まる恐れがある
  15. さつまいものカリウムを減らすレシピは?腎臓病でも食べれる?
  16. レシピ①さつま芋とクコの実と押し麦の薬膳がゆ
  17. レシピ②具沢山な減塩豚汁
  18. レシピ③低カリウムの栗きんとん
  19. さつまいもをカリウムに気を付けておいしく食べよう!

さつまいものカリウムの含有量は?多い?

さつまいもは、食物繊維やカリウムが豊富で栄養価が高く、ダイエット効果や腸活などで注目されている食材です。ここでは、さつまいもに含まれるカリウム量と他の食材のカリウム量の比較について紹介します。

さつまいものカリウム含有量は0.47g

さつまいもは、生だとカリウム含有量は0.47gですが、調理法によってカリウム含有量が変わります。例えば、100gあたりのさつまいもを蒸した場合、カリウム含有量は480mgです。しかし、焼いた場合は540mgと、カリウム含有量がやや増加してしまいます。

さらに干しいもにすると、その含有量は980mgまで上昇するのです。カリウムの摂取量目安は、18歳以上男性では1日2,500mg、女性では2,000mgと言われています。そのため、さつまいもの調理法によるカリウム含有量の違いを把握し、適量を摂取するように心がけましょう。

さつまいもと他の食材のカリウムの量の比較

100gあたり カリウム
さつまいも 0.47g
じゃがいも 0.41g
里芋 0.64g
ミニトマト 0.29g
アボカド 0.59g
枝豆 0.59g
レンコン 0.44g
かぼちゃ 0.42g

さつまいもは、0.47gのカリウムを100gあたりに含んでおり、表の中ではやや高めのカリウム含有であることが分かります。一方、里芋が0.64gと最も高いカリウム含有量です。これらの数値は生の状態のカリウム量を示しており、調理法や皮の有無によってカリウム量は変動します。

さつまいものカリウムを減らす方法・抜き方は?

腎臓病の人は、体内でのカリウムの処理が難しく、カリウムが多い食材をそのまま摂取することは避けるべきです。さつまいももカリウムが豊富な食材の一つであるため、調理法に工夫が必要となります。ここでは、さつまいものカリウムを減らす方法と抜き方を3つ紹介します。

①調理時に茹でこぼす

さつまいもに豊富に含まれるカリウムは、適切な調理方法で摂取量を調整することが可能です。カリウムは水に溶けやすい性質を持っているため、さつまいもを下茹ですることで、そのカリウム量を3~5割程度減少させることができます。

しかし、レンジ加熱や蒸すような方法ではこの効果は得られません。したがって、カリウムの摂取を控える際は、まず下茹でをしてから他の調理を行うことがおすすめです。

②細かく切って水にさらす

さつまいものカリウムを効果的に減少させるためのもう一つの方法は、細かく切り分けた後に水にさらすことです。この方法を用いることで、食物繊維やその他の栄養成分を損なうことなく、カリウムの量を減少させることができます。また、さつまいもを水に浸けることでアクが抜けるため、調理がしやすくなり一石二鳥です。

カリウム量を減らそうとして、さつまいもを長時間水にさらしてしまうのは、さつまいもの風味を損うことになるので注意しましょう。水に5分ほどさらした後、しっかりと水気を取り除き、調理に移るとさらにカリウムの摂取を抑えられます。

③紫芋を食べる

さつまいもの中でも、むらさきいもは比較的カリウムの含有量が少ないとされています。具体的には、可食部100gあたりで370mgのカリウムを含んでおり、これは一般的なさつまいもよりも20%ほど少ない量です。豊富な食物繊維と栄養を摂取しながら、カリウムの摂取量を減少させる方法として、むらさきいもを食事に取り入れることは有効です。

さつまいものカリウムのメリットは?

さつまいもは、その美味しさだけでなく、栄養価の高さからも多くの人々に愛されています。中でも、カリウムは心や筋肉の機能に深く関わり、私たちの健康をサポートする大切なミネラルです。ここでは、さつまいものカリウムの主なメリットを3つ紹介します。

①むくみの解消

むくみは、体内のナトリウムと水分のバランスが崩れることで起こりやすくなります。カリウムは、ナトリウムの排出を促進する効果があり、その結果、むくみの解消に繋がります。さつまいもは食物繊維が豊富であり、その摂取によって腸の動きも活発になるため、体内の余分な水分や塩分を効率的に排出することができます。

②高血圧の予防

高血圧は、塩分の過剰摂取や生活習慣の乱れから引き起こされることが多いです。カリウムは、血圧を正常に保つ役割があり、適切な摂取量を守ることで効果が最大限に発揮されます。

さつまいもはカリウムが豊富に含まれており、調理を通してこの栄養を日常に取り入れることで、高血圧の予防に効果的です。さらに、食物繊維も多く含まれているので、体外への塩分の排出をサポートします。

③ストレスの軽減

カリウムは神経の伝達にも関与しており、適切な量を摂取することで、ストレスを軽減する効果が期待されます。さつまいもに豊富に含まれるカリウムは、適切に摂取することで神経の安定に寄与し、心地よいリラックス感をもたらすと言われているのです。

また、食物繊維が豊富なさつまいもは、消化を助け、胃腸の不調を和らげる効果もあります。適切な調理を施すことで、さつまいもの栄養を最大限に活用し、日常のストレスの軽減に役立ちます。

さつまいものカリウムを取り過ぎたときのデメリットは?

さつまいもには、カリウムが豊富に含まれていますが、その摂取が過多となると健康上の問題が生じることもあります。すべての栄養素には適切な摂取量があり、そのバランスが大切です。ここでは、さつまいものカリウムを取り過ぎたときのデメリットを主に2つ紹介します。

①四肢のしびれを起こす

さつまいもは食物繊維やカリウムなどの栄養が豊富に含まれており、適切な摂取量ならば私たちの健康に多大な効果をもたらすのです。しかし、このカリウムを過剰に摂取すると、高カリウム血症という症状が引き起こされる可能性があります。

高カリウム血症は、血液中のカリウム濃度が上昇することで、四肢の重い感じや冷感、脱力感、しびれ感などの症状が現れる症状を示します。特に5mEq/mL以上のカリウム濃度が確認された場合、カリウムが豊富な食材の調理や摂取に注意が必要です。

②心臓が止まる恐れがある

高カリウム血症が重症化すると、心筋の働きが低下するリスクが生じます。最悪の場合、心停止に繋がる恐れが高まるのです。この背景には、ナトリウムが細胞内に入りづらくなるという現象が関与しています。カリウムの過剰摂取とナトリウムの動きには、直接の関連性が薄いように思えますが、実際にはカリウムは細胞内に多く存在する電解質です。

ナトリウムは、細胞内から細胞外へと常に移動し、細胞内の電位を下げる役割を持っています。カリウムが過剰な状態は、ナトリウムの働きを阻害してしまします。そのため、体内の電解質のバランスが崩れて、心臓の動きに大きな影響を及ぼすのです。さつまいもを調理して栄養として摂取する際は、この点を十分に理解し、適切な摂取量を心がけることが大切です。

さつまいものカリウムを減らすレシピは?腎臓病でも食べれる?

さつまいもは、カリウムが多く含まれているため、腎臓病の人には食事制限の対象となることがあります。しかし、適切な調理方法によりカリウムを減らすとこで、安心して楽しむことが可能です。ここでは、腎臓病でも食べられるさつまいもレシピを3つ紹介します。

レシピ①さつま芋とクコの実と押し麦の薬膳がゆ

出典: https://cookpad.com/recipe/672938

さつまいもは、カリウム量を減らすために水にさらして調理し、腎臓への負担を軽減します。クコの実は腎臓の働きをサポートし、目の疲れやドライアイの緩和にも効果的です。この薬膳がゆレシピは、腎臓病の人でも安心して摂取でき、健康を維持する手助けとなるでしょう。

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レシピ②具沢山な減塩豚汁

出典: https://cookpad.com/recipe/6558142

醤油麹を使用することで、減塩でも十分な旨味を引き出し、1人前あたりの塩分が2gという具だくさんの豚汁を実現しました。この一杯だけで、満足のいくおかずとして楽しめます。腎臓病でカリウム制限中の人は、根菜の量を半分にして、カリウム量を調整しましょう。

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レシピ③低カリウムの栗きんとん

出典: https://cookpad.com/recipe/5961840

栗きんとんは、おせち料理の中でも特に人気の一品ですが、今回のレシピでは腎臓病の方でも安心して楽しめる工夫がされています。伝統的にさつまいもを使用するところを、じゃがいもに変えることでカリウムの量を抑えています。

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さつまいもをカリウムに気を付けておいしく食べよう!

本記事では、さつまいもに含まれるカリウムの量や他の食材との比較、さらにはその摂取によるメリットとデメリット、そしてカリウムを減らす方法について詳しく紹介しました。カリウムを意識的に摂取することで、食物繊維も豊富なさつまいもをより健康的に楽しむことができます。是非、この知識を生かして、バランスの取れた食生活を心掛けてみてください。

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