味噌は何群?6つ・4つの食品群だと?五大栄養素の分類・含有量も紹介!
味噌が何群に分類されるか知っていますか?今回は、味噌は何群に分類されるかを、〈6つの基礎食品群・4つの食品群・3色食品群・5大栄養素〉別に紹介します。〈醤油・ねぎ・わかめ・油揚げ・豆腐・水・だし〉などの食品が何群かも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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味噌は何群?食品群別に紹介!
味噌は大豆を使用した日本の伝統的な発酵食品で、その栄養価と多様な使い方から、多くの食品群に分類されることができます。この記事では、味噌が食品群の何群に属するのかを紹介します。食品群ごとの特徴と栄養の側面から、味噌の位置づけを深く理解していきましょう。
味噌は1群【6つの食品群の場合】
食事の栄養を考える上で、それぞれの食品の栄養素について、考慮することはとても大切です。ここでは、6つの基礎食品群の場合、味噌は何群に含まれるかについて紹介します。また、その理由についても併せて説明するので参考にしてください。
味噌が6つの食品群だと1群の理由
厚生労働省が示す6つの基礎食品群とは炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの主要な栄養素を多く含む食品を、その栄養特性に基づいて分けた6つのグループのことです。この分類は、食品が体内で果たす主要な役割に注目しており、味噌は筋肉や血、骨などからだを作る働きをもつ1群に分類されます。
基礎食品群の中でも1群は、主にタンパク質の源となる食品が含まれます。タンパク質の多く含有する大豆を主原料として製造される味噌は、1群に分類されるのです。
味噌以外の6つの食品群の1群の食品
味噌以外の6つの食品群の1群の食品は、以下の通りです。
・ちくわ
・ハム
・ソーセージ
・卵
・納豆
1群の食品には、タンパク質が豊富な魚、肉、卵、豆類が含まれています。そのため、ハムや納豆など、上記の各加工食品も同様に1群に分類されます。なお、あじなどの魚介類やちくわなどの魚肉練り製品は1群ですが、しらすやいりこなどの小魚は2群に属するので注意しましょう。
味噌は2群【4つの食品群の場合】
ここでは、4つの食品群の場合は、味噌は何群に含まれるのかについて紹介します。また、その理由と4つの食品群とは何かについても併せて紹介するので、食品を選ぶ際の参考にしてください。
味噌が4つの食品群だと2群の理由
4つの食品群とは、6つの基礎食品群とは異なり、食品を栄養素の特徴に基づき簡単に4つに分類したものです。この分類方法では、バランス良く食品を摂取することで、多様な栄養素を効率的に摂ることができると考えられています。
第1群は乳製品と卵、第2群は魚介類、肉、豆製品、第3群は野菜、果物、第4群は穀類や調味料などです。味噌は大豆を多く含む豆製品であり、タンパク質やミネラルを含むため、この分類においては第2群に属します。
味噌以外の4つの食品群の2群の食品
味噌以外の4つの食品群の第2群の食品は、以下のものが挙げられます。
・鮭
・牛肉
・ちくわ
・ハム
・納豆
第2群の食品は主にたんぱく質やミネラルを豊富に含んでおり、体の成長や修復に必要な魚介類、肉類、豆製品が属します。上記のように、それぞれの加工食品も第2群に分類されています。ただし、6つの基本食品群の時とは異なり、卵は含まれません。
味噌は赤色【3色食品群の場合】
3色食品群は、食品群の分類方法の中でも一目で分かる簡単な方法なので、栄養学を学んだことがない人でも日々の食事作りに取り入れやすいです。ここでは、3色食品群の場合、味噌は何群に分類されるのかについて紹介します。
味噌が3色食品群だと赤色の理由
3色食品群とは、食品を栄養素の特性に応じて赤、黄、緑の3つの色に分類する方法で、学校給食の献立表などにも取り入れられています。赤色群は主にタンパク質を含む食品、黄色群は脂質や糖質を多く含む食品、緑色群はビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物です。味噌は大豆を主原料とし、タンパク質が豊富なため3色食品群では赤色に分類されます。
味噌以外の3色食品群の赤色の食品
味噌以外の3色食品群の赤色の食品は、以下の通りです。
・ちくわ
・ハム
・卵
・牛乳
・納豆
3色食品群の赤色には、タンパク質が豊富な魚介類、肉類、豆類、卵、乳製品が含まれています。また、それぞれの加工食品も赤色に含まれますが、バターなどの脂肪分の多い加工食品は黄色に含まれるので注意しましょう。
味噌はタンパク質【5大栄養素の場合】
ここでは、栄養素を語る上でよく用いられる5大栄養素の場合、味噌は何に分類されるのかについて紹介します。味噌が何に分類されるかを理解することで、味噌にはどんな栄養素が含まれているかを知ることに繋がり、健康的な食事作りの参考になります。
味噌の5大栄養素の含有量
食品名 | 味噌 |
タンパク質 | 9.7g |
脂質 | 3.0g |
炭水化物 | 9.7g |
ビタミンB2 | 0.10mg |
ミネラル | 6.8g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は、味噌の5大栄養素の含有量を示したものです。味噌は、大豆を発酵して作られているため、タンパク質だけではなく、ビタミンやミネラルも豊富に含まれた栄養価の高い食品です。味噌は大豆を主原料としており、5大栄養素の中ではタンパク質群に分類されます。(※2)(※3)(※4)(※5)(※6)
味噌以外の5大栄養素のタンパク質の食品
味噌以外の5大栄養素のタンパク質の食品は、以下の通りです。
・ちくわ
・牛肉
・卵
・チーズ
・納豆
5大栄養素のタンパク質群に分類される食品は、タンパク質が豊富な魚介類、肉類、豆製品、乳製品、卵が含まれています。また、それぞれの食品の加工食品も該当しますが、バターなどの脂質の多い食品や牛乳は別の分類になります。
味噌とよく一緒に使われるその他の食品は何群?
ここでは、味噌とよく使用される醤油、ねぎ、わかめ、油揚げ、豆腐、水、だしの6つの食品別に何群の食品分類に該当するかについて紹介します。味噌と一緒に使用する食品がどんな栄養素を持っているかを知ることで、栄養を考えた献立作りの役に立ちます。
①醤油
日本食に頻繁に使用される醤油は、以下の食品群に分類されます。
・6つの食品群の場合:1群
・4つの食品群の場合:2群
・3色食品群の場合:分類なし
・5大栄養素の場合:タンパク質群
味噌と同様に大豆から作られている醤油も、タンパク質を多く含む食品群に分類されます。ただし、3色食品群の場合、栄養価の高い味噌は赤色に属しますが、調味料は一般的に分類されないため醤油は該当しません。
②ねぎ
味噌汁などで味噌と共に使用されるねぎは、以下の食品分類に該当します。
・6つの食品群の場合:白ねぎは4群、青ねぎは3群
・4つの食品群の場合:3群
・3色食品群の場合:緑群
・5大栄養素の場合:ビタミン群
ねぎは、食べる部分によって栄養素が異なり、その結果食品群の分類も変わります。6つの基礎食品群では、白い根の部分を食べる白ねぎは栄養素の特性から第4群の淡色野菜に、緑色の葉の部分を食べる青ねぎ、万能ねぎ、あさつきは第3群の緑黄色野菜に分類されます。
③わかめ
味噌汁などで味噌とよく使用されているわかめが、何群に属するかを以下に示しました。
・6つの食品群の場合:2群
・4つの食品群の場合:3群
・3色食品群の場合:赤色群
・5大栄養素の場合:ミネラル群
わかめは、海藻の一種でミネラルや食物繊維が豊富な食品です。そのため、それぞれの食品分類では、ミネラルを含む食品群に分類されています。わかめを味噌汁の具として活用することで、味噌に不足している豊富な食物繊維を補うことができます。
④油揚げ
味噌と同様に大豆を原料とする油揚げの食品分類は、以下の通りです。
・6つの食品群の場合:1群
・4つの食品群の場合:2群
・3色食品群の場合:赤色群
・5大栄養素の場合:タンパク質群
豆腐を揚げて製造される油揚げは、油分の多い食品です。しかし、油揚げは脂質の栄養群に分類されるわけではなく、大豆を原料とする加工食品のため、タンパク質を多く含む食品群に分類されます。
⑤豆腐
味噌と同じく大豆を主原料とする豆腐は、以下の食品群に分類されています。
・6つの食品群の場合:1群
・4つの食品群の場合:2群
・3色食品群の場合:赤色群
・5大栄養素の場合:タンパク質群
豆腐も、味噌や油揚げと同様に大豆の加工食品のため、タンパク質が豊富な食品群に該当します。木綿豆腐や絹豆腐など、形状に関係なくタンパク質が豊富な食品に分類されます。また、他の大豆製品と同じく、栄養素も大豆由来のものを多く含んでいるのが特徴です。
⑥水
水の食品分類は、以下の通りになりました。
・6つの食品群の場合:該当なし
・4つの食品群の場合:該当なし
・3色食品群の場合:該当なし
・5大栄養素の場合:該当なし
水は、一部ミネラルが多い商品もありますが、ほとんど栄養素を含まない食品です。食品分類は、その食品の栄養素に基づいて選別されています。そのため、水は食品分類されず、栄養素は水分になります。
⑦だし
だしの食品分類は、以下のようになります。
・6つの食品群の場合:該当なし
・4つの食品群の場合:該当なし
・3色食品群の場合:該当なし
・5大栄養素の場合:該当なし
だしは、コンソメや鰹だしなど様々な原料があります。しかし、食品分類においては調味料に該当するため、どんな原料であっても未分類扱いになります。栄養学の分野において、だしは栄養素としてではなく、味付けの一種として考えられているようです。
味噌は何群か知ろう
味噌は、6つの基礎食品群では第1群、4つの食品群では第2群、3色食品群では赤色、そして5大栄養素ではタンパク質群に分類される食品です。味噌が何群かを知ることで、献立において味噌の役割と重要性をより良く認識することができるでしょう。