グミを食べると歯が痛い・しみる原因は？虫歯じゃない？対処法も紹介！

果汁グミなどを食べると、奥歯にしみるという経験がある人もいるでしょう。甘いものを食べると歯に痛みを感じる場合、虫歯があるのではないかと不安に思うかもしれません。今回は、甘いものを食べた際に歯に痛みを感じる原因と、歯磨きなどの対処方法について詳しく紹介します。

グミのような甘いものを食べると歯が痛くなるのは、虫歯以外にも原因があるのでしょうか。ここでは、グミなどの甘いものを食べると痛みを感じてしまう原因について、4点に分けて説明します。

グミや梅を食べたときだけ歯が痛む場合、冷たいものが歯にしみることで有名な知覚過敏の可能性があります。知覚過敏とは、歯ぎしりや歯茎の後退など様々な理由により歯の象牙質と言われる部分が露出することで、歯に痛みを感じる症状です。知覚過敏は虫歯とは異なりますが、歯ブラシの刺激や甘いものなどの刺激で痛みを感じるようになります。

グミなどの甘いものを食べて歯が痛む原因として、虫歯ができている場合もあります。甘いものには、虫歯の原因となる糖分が多く含まれているので、頻繁に甘いものを食べている人は注意が必要です。甘いものの刺激で痛みを感じるようになると、神経の近くまで虫歯が進行しているかもしれません。

グミなどの甘いものを食べると歯が痛む理由の一つとして、歯周病も挙げられます。歯周病とは、歯と歯茎の間の歯周ポケットに細菌が侵入して炎症を起こしたり、歯を溶かしてしまったりする状態です。過度な糖分は歯周病などのトラブルを引き起こすことがあるので、グミなどの甘いものはほどほどに、バランスの良い食事を意識してください。

グミのような甘いものを食べて歯が痛むのは、酸蝕症（さんしょくしょう）である可能性があります。酸蝕症とは、飲食物の酸性の物質によって歯のエナメル質が溶けてしまう症状です。主な原因は、嘔吐による酸性の胃液、もしくは酸性度の高い飲食物の摂りすぎの2つに分かれます。

酸味があるものや果汁が多く含まれるグミなどのお菓子のほか、レモンやコーラ等の炭酸飲料を長時間に渡り、多く摂取することは避けると良いでしょう。

次に、グミを食べると歯が痛む場合に有効な対処法について、4点紹介します。家にあるもので簡単にできるものもあるので、ぜひ実際に試してみてください。

知覚過敏によって露出してしまった象牙質を、カバーする働きがある歯磨き粉が販売されています。歯磨き粉を替えるだけなので、手軽な方法として実践しやすくおすすめです。使用方法や使用回数を守って歯磨きを続けると、知覚過敏の症状がやわらぐかもしれません。使用をやめるとまた痛みを感じてしまうので、継続的に使用すると良いでしょう。

歯茎にやさしい毛先が柔らかめの歯ブラシを使用することも、知覚過敏を防ぐ方法の1つです。固い歯ブラシで歯磨きをすると歯茎に傷をつけてしまうこともあるので、注意してください。

歯磨きの仕方にもポイントがあり、強い圧をかけて磨くよりも、優しく小刻みに歯ブラシを動かして磨きましょう。そうすると、歯茎が削れて知覚過敏になることを防ぐ効果があります。

グミなどの甘いものを食べて歯が痛む原因として、虫歯や歯周病、歯ぎしりや酸蝕症が疑われる場合は、早めに歯科医院を受診してください。歯科医院では、自己判断では気付けない噛み合わせの問題などを指摘されるかもしれません。歯科医院を受診することで、塗り薬の処方や治療などを行い歯の痛みに対応してもらえるので、重症化する前に相談しましょう。

グミを食べると歯が痛むという人は、甘いものが刺激となっている知覚過敏の可能性もあります。今回紹介した対処法等を実践してみて、まだ痛みを感じる場合は歯科医院を適切に受診してください。健康な口内環境にすると、甘いグミでも痛みを感じることなく食べられるようになるでしょう。