なつめの効能・副作用は?男性・女性で違う?茶などの効果的な摂り方も紹介!
ナツメの効能と副作用を知っていますか?〈男性・女性〉で異なるのでしょうか?今回は、 〈ナツメ・ナツメ茶・ナツメチップス〉などの効能と太るなどの副作用を紹介します。ナツメの副作用がない効果的で美味しい食べ方・薬膳レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ナツメの効能と副作用を知りたい…
ナツメはクロウメモドキ科の落葉小高木になる、3cmほどの楕円形の赤い果実です。ナツメは生で食べる他に、料理や漢方、薬膳料理などにも使いますが、ナツメの実にはどんな効能があるのでしょうか。今回はナツメの健康に有効な効能や副作用、人気の薬膳レシピなども紹介します。
ナツメの効能は?
ナツメは漢方や薬膳料理によく使われていて、栄養豊富で効能も多いイメージの果実ですが、ナツメにはどんな効果があるのでしょうか。ここではナツメの効能を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
①貧血予防
いろいろな効果を持つナツメですが、効能の1つには貧血予防があります。乾燥ナツメには、貧血に効き目のある鉄分が100gあたり1.5mgも含まれています。同じく鉄分が豊富とされる乾燥プルーンでも100gあたり1.1mgであり、ナツメの鉄分含有量の多さが分かるでしょう。
また、ナツメは赤血球を作るために必要な成分の葉酸が豊富であることも貧血予防につながっています。
②体を温める・冷え性改善
ナツメには血のめぐりを改善して体を温める効能があります。そのため、風邪のひき始めなどに効果がある葛根湯などの有名な漢方にも含まれています。ナツメの血流を整える効能は、冷え性の改善にも有効です。
③緊張の緩和・鎮静作用
ナツメの効能には、緊張の緩和・鎮静作用といったものもあります。これはナツメに、ストレスを軽減する働きを持つパントテン酸という成分が多く含まれているからです。パントテン酸にはリラックス効果や精神を安定させる効果もあるので、不眠などのストレスが原因の症状も改善されます。
④エイジングケア
ナツメの効能として、エイジングケアも期待できます。抗酸化作用を持つポリフェノールやサポニンなどの成分が豊富で、シミやシワ、たるみの予防に効果的です。またパントテン酸はビタミンCを助ける働きがあり、コラーゲン生成が活発になります。美肌や美髪の効果も高く、美容が気になる人にもおすすめです。
⑤便秘予防・解消
ナツメには食物繊維がたくさん含まれているため、腸内環境を改善し、便秘の予防や解消に効果があります。また、ナツメに含まれるカリウムには、体内の余分なナトリウムや水を排出する働きがありむくみ予防にも有効です。美容やダイエットが気になる人にとって嬉しい効能と言えるでしょう。
⑥男性には滋養強壮効果
ナツメは、男性の滋養強壮にも効果的です。漢方では人の体は、気、血、水で構成されていると考えられています。ナツメには、生命エネルギーである「気」や、栄養を全身に運ぶ体液の「血」を補う作用があるため、滋養強壮食品とも称されます。また、胃腸や内臓機能を高め、食欲不振も解消されるので、食欲がなく元気が出ないなど虚弱体質な人にもおすすめです。
⑦女性の妊娠中・更年期に必要な葉酸を補う
ナツメには女性にも嬉しい効能があり、妊娠中や更年期に必要な葉酸を補うことができます。葉酸は胎児が正常な発育をする為に必要な栄養素なので、妊娠初期から摂取した方が良い成分です。ナツメ茶は、ノンカフェインなので妊娠中にも取り入れやすいでしょう。また、ナツメチップスも妊娠中の栄養補給としておすすめです。
また、葉酸には女性ホルモンのバランスが整える効果があるため、更年期症状の改善にも役立つでしょう。
ナツメの副作用は?
栄養豊富で効能が多いナツメですが、食べることによって副作用が起こることはあるのでしょうか。ここでは、ナツメを食べた時に起こる可能性がある副作用や注意すべき点について紹介します。
①太る・体重増加
ナツメにはたくさんの栄養素が含まれていますが、糖質も多い果実です。またナツメはカロリーも高く、乾燥ナツメを30粒食べるとご飯1膳分とほぼ同じカロリーになります。糖分の過剰摂取やカロリーオーバーは太る原因となるため、食べる量には注意が必要です。
②下痢・腹痛などの胃腸症状
ナツメは食物繊維も豊富なので、下痢や腹痛などの胃腸症状が副作用として起こることがあります。食物繊維は適量であればお腹の調子を整える効果が期待できますが、過剰摂取は体に良くありません。元々お腹が弱い人や下痢しやすい人は特に、ナツメを一気に食べすぎないように注意しましょう。
③アレルギー
ナツメはアレルギーを引き起こす恐れがあり、その場合の症状は以下のようなものがあります。
・皮膚症状
・呼吸器症状
・消化器症状
・耳鼻咽喉症状
ナツメを食べてアレルギーが起きた場合、湿疹やじんましん、かゆみなどの皮膚症状の他、鼻炎や咳、くしゃみなどの呼吸器症状が出ることがあります。他にも便秘や下痢、食欲不振、吐き気など消化器への影響も出ることがあります。また、中耳炎や扁桃炎などの症状が出ることもあるので注意しましょう。
なお、ナツメは食べてすぐアレルギー状が出るのではなく、食べてから数時間から数週間後に症状が出てくる遅発型の食物アレルギーと言われています。遅発性の食物アレルギーは原因の特定が難しいので、心配な人は病院で相談してください。
ナツメの副作用がない効果的で美味しい食べ方は?
ナツメを副作用が出ないように食べるには、どうすれば良いのでしょうか。ここではナツメの副作用のない美味しい食べ方を紹介するので、ぜひ試してみてください。
①食べ過ぎない
ナツメを食べるときは、食べ過ぎないことが大事なポイントです。食べ過ぎると糖質やカロリーの過剰摂取で太る可能性があり、副作用を引き起こす恐れもあります。1日に食べるナツメの量は3~5粒程度が目安で、適量の摂取は健康や美容に良い効果があるとされています。
②乾燥ナツメをそのまま食べる
乾燥させてドライフルーツにしたナツメをそのまま食べると、ナツメの豊富な栄養を丸ごと摂取することができます。またドライフルーツにすると、甘味がさらに増して美味しく食べられるのでおすすめです。乾燥ナツメはそのまま食べる他にも、料理やお酒などにも使うことができます。
③ナツメとクコの実を一緒に摂る
ナツメとクコの実はどちらも薬膳料理によく使われる食材で、一緒に食べると効能を高めることができます。どちらも血液を増やし体を元気にする作用があり、疲労回復や貧血予防、滋養強壮などの効果も期待できます。ナツメとクコの実を一緒にお茶に入れると、少し甘くて飲みやすく体も温められるのでとてもおすすめです。
④料理に入れる
ナツメはそのまま食べる以外にも、いろいろな料理に使うこともできます。料理に入れることで食べやすくなり、豊富な栄養を手軽に摂取できるのでおすすめです。簡単に作れる薬膳料理や、気軽に飲みやすいナツメ茶など、取り入れやすいレシピもたくさんあるので、以下で紹介します。
ナツメを使った人気薬膳レシピ3選!
いろいろな効能を持つナツメを使った、健康や美容に効果のある薬膳料理はどんなものがあるのでしょうか。ここではナツメを使った人気の薬膳レシピを紹介するので、ぜひ作ってみてください。
①薬膳ナツメ茶
ナツメとクコの実などを入れて簡単に作れる薬膳ナツメ茶です。丸ごとの乾燥ナツメや、ナツメチップスを入れても作れます。体が温まるので、冷え性の人などにおすすめです。ナツメの甘さで甘味はありますが、足りない場合は蜂蜜などをお好みで入れると良いでしょう。
②ナツメと金柑の薬膳甘露煮
乾燥ナツメと金柑を、レモンや砂糖と一緒に鍋で煮る甘露煮です。ナツメは柑橘系との相性が良く、ビタミンなどの栄養も一緒に摂れるのでおすすめです。そのまま食べる以外にもケーキに混ぜたり、炭酸水に入れてドリンクにしたりといろいろな楽しみ方ができます。
③ナツメと白きくらげの薬膳デザートスープ
ナツメ、白きくらげやクコの実など、体に良い薬膳料理の定番食材をたくさん入れたデザートスープです。ナツメの甘さを生かした健康によい薬膳デザートは、温かいままでも冷やしても、どちらでも美味しく食べられます。
ナツメの効能と副作用
ナツメには貧血予防、冷え性改善、滋養強壮やアンチエイジング効果などのたくさんの効能があります。食べ過ぎるとじんましんやかゆみ、吐き気などの副作用が起こることがあるため、1日3~5粒を目安に適量を楽しみましょう。そのまま食べるほか、ナツメ茶や甘露煮などの薬膳レシピも試してみてください。