人参ジュースを飲んではいけない人はいる?デメリットは?一日の量も紹介!
人参ジュースを飲んではいけない人はいるのでしょうか?今回は、人参ジュースを飲んではいけない人や、〈脂肪肝〉などのデメリットを紹介します。人参ジュースの〈一日の量・いつ飲む〉などの注意点や、〈肌・ニキビ・血圧〉などへの効果も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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人参ジュースを飲んではいけない人がいるって本当?
人参ジュースにはβカロテンやリコピンなどが含まれていて、様々な健康効果を期待できます。しかし、人参ジュースを飲んではいけない人がいるという噂は本当なのでしょうか。ここでは、人参ジュースを飲んではいけない人がいるかを紹介します。
人参ジュースを飲んではいけない人はいる
人参ジュースを飲んではいけない人はいて、体質的に問題がある人、病気を患っている人などです。どのような体質を持つ人が人参ジュースを飲んではいけない人なのかは、次の章で詳しく説明します。
人参ジュースを飲んではいけない人は?デメリットは?
人参ジュースを飲んではいけない人は、具体的にはどのような体質の人なのでしょうか。ここでは、人参ジュースを飲んではいけない人と、飲んだ際に生じるデメリットを紹介します。
①人参アレルギーを持つ人
人参アレルギーを持っている人が、人参ジュースを飲んだ場合の症状は以下の通りです。
【皮膚症状】
・かゆみ
・じんましん
・赤み
【粘膜症状】
・目の腫れや充血
・口の中や舌が腫れる
【神経症状】
・頭痛
・意識障害
【呼吸器や循環器の症状】
・息苦しくなる
・咳が出る
・脈が速くなる
・血圧の低下
【消化器症状】
・腹痛
・吐き気や嘔吐
・下痢
人参アレルギーを持つ人は皮膚や消化器に症状が出るだけでなく、悪化した場合はアナフィラキシーショックや呼吸困難に陥り、症状が重篤化してしまうこともあります。また、ヨモギ花粉症の人は上記のようなアレルギー症状が出やすいです。
アレルギーは即時型と遅延型があり2~3日後に症状が現れることもあるため、アレルギー症状が現れたらすぐに病院へ行きましょう。
②胃腸が弱い人
胃腸が弱い人が人参ジュースを飲み過ぎた場合の症状は、以下の通りです。
・胃腸が冷える
・消化不良になる
・手のひらや足の裏などが黄色くなる
人参ジュースには水溶性の食物繊維が多く含まれており、水溶性の食物繊維には腸内細菌を増やすことで便を柔らかくし、腸内環境を整える働きがあります。しかし、胃腸の弱い人が人参ジュースを飲んだり、過剰摂取したりすると消化不良になり下痢になることがあるため注意が必要です。
また、飲み過ぎると手のひらや足の裏が黄色くなりますが一時的な症状で、摂取量を減らせば問題ありません。胃腸の弱い人は、体調や体質に合わせて摂取すれば問題ないため量を調節して飲みましょう。
③糖尿病・糖質制限中の人
糖尿病の人や生活習慣病が原因で糖質制限中の方が人参ジュースを飲む場合は、注意が必要です。糖質制限中は1日あたりの糖質摂取量が130g以内に抑えることが推奨されており、飲み過ぎなければ問題ないと言えます。しかし人参ジュースのコップ1杯分の糖質量は12~13gのため、糖質量は多いです。
また、ジュースは液体で固形のものよりも消化や吸収がされやすいため、糖質の摂り過ぎには注意しましょう。医療機関で食事療法を受けている人は、医師に相談してください。
④腎機能が低下している人
腎機能が低下している人が、人参ジュースを飲む場合は注意が必要です。人参ジュースには、ナトリウムを排泄する作用があるカリウムが含まれているため、腎機能が低下すると高カリウム血症になることがあります。
高カリウム血症になると、手指や唇がしびれたり不整脈の症状が現れたりします。人参ジュースの飲み過ぎには注意が必要ですが、量を調節すれば基本的には問題ありません。ただし、慢性腎臓病などで腎機能が低下している人は、医師に相談してください。
⑤高脂血症の人
高脂血症の人が人参ジュースを飲む場合は、注意が必要です。高脂血症の人は中性脂肪が肝臓に蓄積される脂肪肝を合併している場合があります。人参ジュースにはβカロテンが含まれており、βカロテンは肝臓や脂肪、血液に蓄積されます。
そのため、脂肪肝などの脂質異常症の人が人参ジュースを飲み過ぎるとβカロテンが肝臓や脂肪に蓄積し、手のひらや足の裏などが黄色く見える柑皮症の症状が現れやすいです。過剰摂取しなければ問題ありませんが、脂質異常症などで治療中の人は医師に相談しましょう。
人参ジュースを飲んでもいい場合の安全な1日の量は?効果は?
人参ジュースは、栄養価が高いですが消化不良の原因になってしまうなどのデメリットがあります。人参ジュースを飲んでもいい場合の量の目安は、どのくらいなのでしょうか。ここでは、人参ジュースの安全な1日の量と適量を飲んだ時の効果や効能を紹介します。
人参ジュースの安全な1日の量は100~200ml程度が目安
人参ジュースの安全な1日の量は、100~200ml程度が目安です。人参ジュースは栄養価が高いですが、糖質量も多いです。人参ジュースを飲み過ぎると糖尿病や生活習慣病のリスクを高めてしまいます。そのため、1日にコップ1杯程度の100~200mlを目安に摂取しましょう。
人参ジュースを適量飲んだ時の効果・効能
人参ジュースを適量飲んだ時の効果や効能は、以下の通りです。
・ニキビなどの肌トラブルの解消
・免疫力の維持
・正常な血圧を保つ
人参ジュースに含まれているβカロテンや食物繊維は、アトピーやニキビなどの肌トラブルの解消に効果的です。βカロテンは皮膚の健康維持、食物繊維は便秘解消に役立ちます。また、人参ジュースにはβカロテンの他にウイルスや細菌に抵抗力のあるビタミンCが含まれており、免疫力の維持にもつながります。
さらに、人参ジュースに含まれるカリウムには血圧を下げる効果があるため、高血圧の方にもおすすめです。人参ジュースをいつ飲むのが効果的かというと、空腹時や食事の30分前です。
人参ジュースを飲んでもいい場合の安全な飲み方は?注意点は?
人参ジュースは、適量を摂取することで免疫力の維持や肌トラブルの解消ができるなどのメリットがあります。ここでは、人参ジュースを飲んでもいい場合の安全な飲み方や注意点を紹介します。
①飲み過ぎない
人参ジュースは、栄養価が高いため積極的に飲みたいですが飲み過ぎには注意が必要です。人参ジュースは、糖分が多く胃腸が冷えて消化機能の低下につながるため、過剰摂取をせず1日コップ1杯程度の摂取を心がけましょう。冷え性の人は、生姜を少し人参ジュースに加えると冷え性対策になるためおすすめです。
②食事の前に飲む
人参ジュースは、食事の前に飲むと効果的です。食事の前に飲むことで人参ジュースの糖分で空腹感を感じることなく、食後の血糖値の上昇が抑えられます。ただし、人参ジュースだけに頼るのではなくバランスの良い食事を心がけましょう。
③油脂と組み合わせる
人参ジュースと相性の良い油脂を含む食べ物は、以下の通りです。
・アーモンド
・オリーブオイル
・バター
・豚肉
人参ジュースは油脂と組み合わせることで、ビタミンAを効率良く摂取が可能です。人参ジュースに含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは脂溶性のビタミンで抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑える働きがあります。
おかずやケーキに豚肉やバター、アーモンドを使用すると効率よく摂取ができますが、オリーブオイルを使用するのがおすすめです。オリーブオイルを人参ジュースに少し入れることで、手軽にビタミンAを摂取できます。ただし、妊婦がビタミンAを過剰摂取すると母子ともにリスクがあり、特に赤ちゃんに先天異常が起こる場合があるため注意が必要です。
④ダイエット中は1日の1食を置き換える
ダイエット中は、1日1食を人参ジュースに置き換えるのがおすすめです。人参ジュースの糖分で空腹感がなく、摂取カロリーも抑えることができます。人参にはビタミンやミネラルが多く含まれており、健康的にダイエットしたい人におすすめです。
また、食べ過ぎ防止になることから胃腸をリセットする効果や、人参ジュースに含まれる食物繊維のデトックス効果も期待できます。
人参ジュースを飲んではいけない人に当てはまる場合は注意しよう
人参ジュースは、栄養価が高く美肌効果やダイエットにも効果的です。しかし、アレルギー体質や体調によっては飲んではいけない人もいます。人参ジュースを飲んではいけない人に当てはまる場合は、過剰摂取を避けて適量の摂取を心がけましょう。