ネトルの効能・効果は?副作用に妊婦は要注意?ハーブティーの作り方も紹介!
【管理栄養士監修】ネトルにどんな効能・効果があるか知っていますか?今回は、<アレルギーの緩和・腎臓機能>などネトルの効果・効能と栄養成分や、<ハーブティー>などネトルのより効果的な使い方に加えて、妊婦でも摂取できるのかも紹介します。ネトルの禁忌や使う際の注意点・副作用も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ネトルはどんなハーブ?
ハーブは料理の香りづけに使われたり防虫の役割があったりとさまざまな用途があります。ネトルもハーブの一種ですが、具体的にどのようなハーブなのでしょうか。ここでは、ネトルの別名や花言葉について紹介していきます。
ネトルの別名は「セイヨウイラクサ」
ネトルは別名「セイヨウイラクサ」とも呼ばれ、葉や茎にトゲがあることが特徴で、6月から9月に花を咲かせるイラクサ科イラクサ属の多年生植物です。針を意味するneedleから、ネトルと名付けられたと言われています。
ヨーロッパなどの欧米では、古くから植物療法に欠かせないハーブとしてさまざまな症状の緩和や改善に役立てられてきました。原産地はヨーロッパや北アメリカで、日本では九州・四国・北海道などで自生しているハーブです。
ネトルの花言葉
ネトルの花言葉は、「残酷さ」「根拠のない噂」「悪口」となっています。これはネトルの葉や茎にトゲがあることからきており、トゲには毒があり他者を受け入れないイメージがあることからこのような花言葉がついているようです。ネトルのトゲは触ると刺すような痛みを感じ炎症を起こす危険性があるので、直接触らないようにするのが無難です。
ネトルの効果・効能と栄養成分は?
ネトルには、以下のような栄養成分が含まれています。
・ビタミン
・鉄
・カルシウム
・ヒスタミン
・葉酸
ネトルは、ビタミンやヒスタミンなどの栄養成分を豊富に含んでいることからメディカルハーブとも言われており、さまざまな効能や効果が期待されています。ここではネトルに含まれている栄養成分がもたらす、効能や効果を詳しく見ていきましょう。(※1、2、3)
①アレルギー症状を抑える
ヒスタミンは人間の体内でアレルギー症状を起こす原因物質ですが、ネトルに豊富に含まれているヒスタミンには、逆にアレルギー症状を抑える働きがあると言われています。
ネトルを取り入れることでアレルギーによる花粉症やアトピーなどの症状を緩和し、体質を改善することができるとされています。アレルギーの薬を飲みたくない場合などには、一度ネトルの効果を試してみる価値はあるでしょう。
また、自己免疫疾患であるリウマチの症状の緩和・改善にも効果があると言われています。ただし、このアレルギー症状を抑えるヒスタミンの作用は即効性があるわけではないので、効果を感じるためには継続的に摂取するのが望ましいようです。(※4)
鈴木志穂美
管理栄養士
ハーブやサプリなどは医薬品ではないため、必ずしも全ての症状に効果があるとは限りません。持病をお持ちの方や、服薬中の方は医師に相談してみるのもよいでしょう。
②体内の栄養バランスを良くする
上記でも挙げているように、ネトルにはビタミンやミネラルなどさまざまな栄養成分が豊富に含まれています。ネトルを摂取することで、体内の栄養バランスが整う効果も期待できます。日々の生活で気をつけていても栄養バランスに偏りは出てしまうことが多いので、ネトルを摂取して体内の栄養バランスを整えてみるのも良いでしょう。
鈴木志穂美
管理栄養士
ビタミン、ミネラルは汗などどともに失われやすい栄養素です。こまめに摂取できるとよいですね。
③血液を作り、成分を活性化する
ネトルにはクロロフィルが含まれており、体内の血液を作り成分を活性化する働きがあります。血液洗浄の作用もあるため血液を清潔に保ち、アレルギーなどの体質改善にも効果があります。ネトルは鉄分も含んでいるため、血液量を増やし貧血の緩和にも効果的です。
特に女性は貧血になりやすく、めまいや疲労感などがある場合は貧血の可能性もあるのでネトルで貧血予防をするのも良いでしょう。
④消毒・抗菌作用
ネトルは消毒・抗菌作用があるので、摂取することで体内の毒素を排出させ菌の増殖を防ぐ働きがあります。そのため、ウイルスなどによる風邪などの予防や、食中毒などの感染症の予防に効果が期待されています。また、ネトルは摂取するだけでなく抗菌作用を生かして抗菌スプレーに入れて使われることもあるようです。