トマト缶が危険って本当?デマ?体に悪いと言われる理由と噂の真偽を調査!
トマト缶が危険で体に悪いと言われているのを知っていますか?健康に悪いという話が嘘か本当か気になりますよね。今回は、トマト缶が危険で有害だと言われる理由やどれくらいの摂取量が危険なのかを紹介します。パックを買うなどトマト缶の危険性を極力避けるための方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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トマト缶が危険で有害なのは本当?嘘?
スーパーやカルディなどの輸入食品を取り扱う店で定番の商品であるトマトの水煮缶は、常備しておくと料理の時に大変嬉しい存在となります。しかしトマト缶には有害な成分が含まれて入るという噂もあり、デマかどうかもはっきりしません。ここでは、トマト缶に含まれていると言われている、体に危険な成分や実際に危険かどうかについて説明していきます。
トマト缶は危険で健康・体に悪い?有害と言われる理由は?
トマト缶が危険と言われる具体的な理由は、何でしょうか。体への影響があるならできるだけ避けたいと思うかもしれませんが、まずはなぜ危険なのかを正しく知っておきましょう。
①缶に付着する「ビスフェノールA」がトマトの酸で溶け出すとされるため
トマト缶に使われる環境ホルモンの一種であるビスフェノールAは、大量に摂取することで、以下の体への症状が出ると言われています。
・精子の数の減少
・代謝機能の異常
・思春期早発
・胎児の成長の異常
・前立腺がんへの影響
・乳がんへの影響
トマトは酸が強いため、そのまま缶詰にしても缶が酸化して腐食してしまいます。それを避けるためにビスフェノールAが缶の内部に塗布されますが、少しずつ溶けるためトマトの中に入り込み、体へ有害な影響を及ぼすと言われています。しかし普通にトマト缶を食べる分には問題なく、国も使用には一定の基準を設けているため、健康への影響は低いです。(※1)
ビスフェノールAという化学物質は一部の食品用の容器等の原料に使用されています。飲食物に移行したビスフェノールAによる健康への悪影響を防止するために、これまでの各種の毒性試験に基づいてヒトに毒性が現れないと考えられた量を基に、ポリカーボネート製容器等について、2.5ppm以下※という溶出試験規格※を設けています。また関係事業者においても、ビスフェノールAの溶出をさらに低減させるための製品改良が進んでいます。
②トマトの原産地が偽りである可能性
トマト缶は、原産地が偽りである可能性もあります。トマト缶の原産地を見るとイタリア産となっていることが多いですが、使われているトマトのほとんどが中国産です。栽培した国と加工した国が違った場合、基本的には加工した国の場所を原産地として表記することができるためです。
中国のトマトは農薬や添加物が大量に使われ、さらにイタリアで缶詰にする工程で添加物が加えられることもあるので、人体への影響が考えられます。全てではないものの、消費者が安全なトマト缶を見極めるのは難しいため、心配なら購入しない方が無難です。トマト缶は調理に手間もかからず非常に安いのが魅力ですが、なぜ安いのかを考えて購入しましょう。
トマト缶はどれくらい食べたら危険?
ビスフェノールAが含まれている可能性があるトマト缶ですが、実際にはどれくらい食べたら健康に影響が及ぶでしょうか。厚生労働省が定める基準を参考に、安全かどうかを見極めてみてください。
一般的な摂取量の範囲ならトマト缶による危険性は考えにくい
トマト缶はスープやパスタなどに使われることが多いようですが、一般的な摂取量の範囲なら食べても特に問題はありません。ビスフェノールAの耐用一日摂取量は、体重1kgあたり0.05mgで、体重50kgであれば一日2.5mgまでは毎日摂取しても問題ないということになります。
トマト缶に溶け出すビスフェノールAはおおよそ0.023~0.029mgほどで、トマト缶を約100個毎日食べ続けないと影響は出ない計算です。
また、厚生労働省が食品の加工にビスフェノールAを使う場合も2.5ppm以下という溶出試験規格を設けており、1ppmは、1Lの水の中に1mgの物質が溶けている状態のことを指します。非常に薄い濃度と言えるので、神経質に避ける必要はありません。
ただし妊娠中の方や乳児はなるべく避けよう
一般的な大人であれば、トマト缶を毎日食べても問題ないと言えますが、妊娠中や乳児はできるだけ避けてください。胎児や乳児は代謝能力が大人よりも低いため、ビスフェノールAを無毒化できず、微量でも体への影響が出ると言われているからです。
実際に海外の動物実験により、乳児へのビスフェノールAの影響は、若干ながらあるのではないかという研究結果が出ました。ビスフェノールAが使われる食品は、トマト缶だけに限ったことではないことから、避けやすいトマト缶はできるだけ避けた方が安全です。
トマト缶の危険を避けるには?パックなら安全?
トマト缶の危険を避けたいものの、普通のトマトをたくさん買うのは高額と感じます。また、できるだけ手間をかけずに作りたいと考えるかもしれません。ここでは、缶詰以外のトマトの加工品を紹介します。