ネギにもアレルギーがある?原因と症状例は?ひどい時の対処法も紹介!

ネギにもアレルギー症状があるとを知っていますか?今回は、〈頭痛・蕁麻疹・喉の違和感・咳・くしゃみ・下痢・鼻水・目の充血・胃痛〉などネギのアレルギー症状を〈硫化プロピル・硫化アリル〉など原因成分や対処法とともに紹介します。ネギのアレルギー症状を発見する検査など事前に予防する方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ネギにもアレルギーはあるの?
  2. ネギアレルギーの原因と症状は?ひどい場合はどうすべき?
  3. ネギに含まれるアレルゲン2つ
  4. ネギアレルギーによる軽度な症状例
  5. ネギアレルギーでアナフィラキーショックを起こした場合は救急車を呼ぼう
  6. ネギのアレルギー症状を防ぐには?
  7. 予防策①ネギの生食を避けて加熱すればアレルギーが出ないこともある
  8. 予防策②事前検査キットで調べるのも手
  9. ネギのアレルギー症状に気をつけよう

ネギにもアレルギーはあるの?

ラーメンを食べるといつも調子を崩す、ということはないでしょうか。もしかするとその症状、ネギアレルギーかもしれません。ネギというと、白ネギ、青ネギ、玉ねぎがあり、体にいいともいわれる食材です。そんなネギが、アレルギーを引き起こすことがあるのでしょうか。ここでは、大人になってから発症することもあるネギアレルギーについて解説します。

ネギアレルギーの原因と症状は?ひどい場合はどうすべき?

家庭からレストランまで、薬味だけでなく様々な料理に使われる身近な食材ネギが、アレルギー症状を引き起こしてしまう原因は何なのでしょうか。ここでは、白ネギ、青ネギ、玉ねぎに含まれるアレルギーの原因・アレルゲンとともに、どんな症状が起こるのか、ひどい症状が起こった場合にはどのように対処すればいいのかを説明します。

ネギに含まれるアレルゲン2つ

ネギアレルギーの原因となるのは、ネギのにおいや辛みのもととなる成分、硫化アリルです。体内でのビタミンB1吸収率を高め、血液サラサラ効果があるといわれる硫化アリルですが、以下の成分が主なアレルゲンといわれています。

・硫化プロピル
・二硫化アリル(ジアリルジスルフィド)

硫化プロピルは、生の玉ねぎに多く含まれる成分です。硫化プロピルは、加熱すると性質が変化するので、加熱したネギであれば大丈夫という人はこの成分がアレルゲンの可能性があります。

一方、二硫化アリルは、ネギ科の植物に含まれるアリシンという物質が分解されてできる成分で、こちらは加熱しても性質が変化しません。犬や猫がネギ中毒を起こしてしまうのは、この二硫化アリルの消化酵素を持たないからです。ヒトにおいても、二硫化アリルの消化酵素が少ないと、アレルギー症状を引き起こすと考えられています。(※1)

ネギアレルギーによる軽度な症状例

ネギアレルギーで起こる症状のうち、軽度のものには主に以下のような症状があります。

・頭痛
・蕁麻疹
・喉の違和感
・咳
・くしゃみ
・下痢
・鼻水
・目の充血
・胃痛

以上のような症状が現れた場合は、安静にして一時間は様子を見てください。症状が治まるなら緊急の受診は必要ないので、病院の開いている時間帯に受診しましょう。上記の症状は花粉症やほこりなど他のアレルギーでも現れるので、詳しい検査が必要になります。一方、時間がたっても症状がよくならない、あるいはひどくなる場合はすぐに病院を受診してください。(※2)

ネギアレルギーでアナフィラキーショックを起こした場合は救急車を呼ぼう

ネギアレルギーでも、ひどい症状を起こすことがあります。その症状をアナフィラキシーといいますが、以下に、その症状例をまとめています。

・じんましん、腫れ、発赤などの皮膚症状
・腹痛や胃痛、下痢、嘔吐などの消化器症状
・咳、くしゃみ、息苦しさなどの呼吸器症状
・血圧低下
・意識が遠のく、気を失う(呼びかけに反応しない)

アナフィラキシーは、短時間で複数の臓器にわたり、症状が全身に現れます。さらに酷くなると、急な血圧低下で意識が遠のくなどのショック症状があらわれることをアナフィラキシーショックといいます。

アナフィラキシーショックと思われる症状が出た場合は、命の危険がありますので、急いで救急車を呼んでください。アドレナリンという薬を筋肉注射し、症状を軽減する必要があります。(※3)

ネギのアレルギー症状を防ぐには?

ネギアレルギーは、不快な症状が出たり、体調を崩すだけでなく、まれにひどい症状を引き起こす可能性があります。自分がネギアレルギーかどうかわからない場合でも、アレルギー症状を防ぐにはどのようにすればよいのでしょうか。ここでは、予防策を2点紹介します。

予防策①ネギの生食を避けて加熱すればアレルギーが出ないこともある

ネギアレルギーでも、硫化アリル、硫化プロピルにアレルギー反応を起こしてしまう場合は、ネギの生食を避け、加熱して食べるようにしてください。これらの成分は加熱すると壊れるので、アレルギー発症率をかなり抑えることができます。ただし、赤ちゃんは体が未熟なため、離乳食中期を過ぎてから、しっかり火を通した状態で食べさせてください。

予防策②事前検査キットで調べるのも手

最近では、自宅で数滴採血し、専門機関に送ることでアレルゲンを調べてくれるアレルギー検査キットも発売されています。ただし、こういった検査キットでは「ネギ」ではなく「玉ねぎ」という項目で検査結果が出る場合が多いため、玉ねぎがアレルゲンであった場合、同様の成分が含まれているニンニクやニラなどにも注意する必要があります。(※4)

ネギのアレルギー症状に気をつけよう

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