妊婦は生クリームNG？食べたいけどリステリア・気持ち悪いなど危険がある？

妊娠中はカロリーや糖質を控えるために、生クリームを使ったケーキなどを避ける人が多いようです。生クリームは料理にも使われるので、食べてよいのかが気になるところです。ここでは、妊娠中は生クリームを食べてもよいのかを説明します。

妊娠中の女性であっても生クリームを食べても問題ないものの、食べ方には注意が必要です。生クリームは乳脂肪である動物性脂肪を原料にしたものと、植物性脂肪だけでできているホイップクリームがあります。種類によってカロリーに違いがあるものの、食事と比較しても高カロリーであることに変わりはありません。

そのため妊婦が生クリームを過剰摂取すると、肥満や妊娠糖尿病を引き起こす危険があるので注意が必要です。

妊娠中に生クリームを食べるとリステリア菌に感染したり、産後に乳腺炎になる危険があるとの噂があるようです。お腹の赤ちゃんにも危険が及ぶのでないかと、不安に思う妊婦の人もいるでしょう。ここでは、妊娠中に生クリームを食べる危険性について説明します。

市販されている生クリームは製造過程で殺菌されているので、リステリア菌に汚染されている心配はありません。妊婦がリステリア菌に感染すると流産や死産の危険があるほか、出産後に赤ちゃんが髄膜脳炎を発症し死亡する危険があるのは事実です。しかし市販の生クリームを使ったケーキや料理は、食べてもリステリア菌に感染することはないといえます。（※2）

妊娠中だけでなく産後に生クリームを食べると乳腺炎になるとの噂があるようですが、明確な根拠はありません。しかし生クリームを使った甘いケーキを食べ続けたことをきっかけに、乳腺炎になった女性はいます。生クリームだけが原因とはいえないものの、脂肪分や糖分の過剰摂取にならないよう注意しましょう。

妊婦でも生クリームを使った料理やケーキは食べられるものの、妊娠中はお腹の赤ちゃんへの影響を考慮することが大切です。ここでは、妊婦が生クリームを食べるにあたっての懸念事項について詳しく説明します。

生クリームを食べることで気持ちが悪くなる、あるいは下痢などの体調不良が起こる妊婦もいます。妊婦が乳製品アレルギーもしくは乳糖不耐症の場合は、動物性脂肪を原料とする生クリームを食べると体調不良が起こるリスクが高いです。また生乳が原料の生クリームは脂肪分も多いので、それが原因で体調が崩れる妊婦もいます。