アマドコロに毒性あり?効能・美味しい食べ方やナルコユリとの違いも紹介!
アマドコロに毒性はあるのでしょうか?今回は、アマドコロの毒性の有無や、効果・効能を、美味しい食べ方とともに紹介します。アマドコロと似てる〈ナルコユリ・ホウチャクソウ〉との違いや毒性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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アマドコロとは?毒性があり危険?
アマドコロは、主に東北地方で広く知られている山菜です。3月~4月頃の短い期間しか収穫されない植物ですが、山菜と聞くと毒性を心配する人もいます。ここでは、アマドコロの毒性の有無や栄養素ついて紹介します。
アマドコロに毒性はなく美容面などへの効能が期待できる
アマドコロには、以下の栄養素が主に含まれています。
・タンニン
・サポニン
・チロシナーゼ
・オドラタン
・フルクタン
結論から言うと、アマドコロに毒性は含まれていないのでご安心ください。またタンニンは苦みの元になる成分で、身体の中の細菌が増殖するのを防ぐ効果があり、風邪や食中毒を予防する効能が期待できます。そしてサポニンは主にアクになる成分で、新陳代謝を上げる効果があります。
さらにアマドコロには美容効果も期待できる成分が含まれており、チロシナーゼはシミやソバカスの原因になる活性酸素を減らす効果がある他、オドラタンやフルクタンには保湿や美肌効果があることで有名です。(※1、2)
アマドコロを食べる際の注意点は?似てる猛毒の山菜がある?
アマドコロ自体に毒性はありませんが、アマドコロによく似ている山菜には猛毒が含まれています。間違えて食べてしまわないように、ここからは似ている山菜について紹介します。
猛毒植物「ホウチャクソウ」との違いを把握しよう
アマドコロに似ている植物の1つ目は、ホウチャクソウです。この山菜を大量に食べてしまうと、以下のような症状を発症する可能性があります。
・嘔吐
・下痢
・呼吸困難
・皮膚の感覚減退
ホウチャクソウにはリスクプロファイルという猛毒成分が含まれており、この成分を過剰摂取すると上記のような症状が出る他、最悪の場合には命を落とす危険性もあります。アマドコロとホウチャクソウは葉っぱの見た目がよく似ていますが、ホウチャクソウからは悪臭がするため、識別することは難しくありません。
ナルコユリとの違いも知っておこう
アマドコロに似ている植物の2つ目は、ナルコユリです。2つの見た目は非常によく似ていますが、異なるポイントもあります。
・ナルコユリの茎には角がない
・アマドコロの茎には角がある
・ナルコユリには花が3~5つぶら下がっている
・アマドコロには花が少ない
アマドコロとナルコユリは、葉っぱの形や実の姿がよく似ていますが、主に茎の部分を丁寧に観察すれば見分けることができます。ナルコユリには毒成分は含まれていませんが、ホウチャクソウとも見た目が非常に似ているので注意しましょう。
アマドコロの美味しい食べ方は?
アマドコロは正しい下処理をすることで、美味しく食べることができる山菜です。山菜と言えばお浸しにすることが多いですが、他にもおすすめの調理法があります。ここからはアマドコロの下処理方法と調理例を紹介します。
アマドコロのアク抜きをしてえぐみを取ろう
アマドコロに含まれているアクはえぐみの原因になるため、このアクを丁寧に取り除くとより美味しく食べられます。
①根本のハカマを取り除く
②根本の汚れている部分を切り落とす
③お湯で1分前後茹でる
④茹で上がったらすぐに冷水に入れる
茹でる際に、お湯に塩を入れる必要はありません。アマドコロは茹で過ぎると食感が損なわれてしまうため、長時間火を通すことは避けましょう。また茹でた後に味見をして、まだ苦味が残っている場合は、そのまま水にしばらく浸しておくのがおすすめです。