妊婦はローストビーフNG？再加熱したらOK？食べてしまった時の対処法も紹介！

妊娠中の女性がローストビーフを食べリステリア菌に感染して食中毒を発症すると、以下のような症状があらわれます。

・発熱
・頭痛
・嘔吐
・悪寒
・背中の痛み

食中毒であるにも関わらずインフルエンザのような初期症状があらわれ、徐々に重くなっていくのが一般的です。妊娠中の女性や新生児、高齢者など免疫力が下がっている人は感染する確率が高くなります。また妊娠中の女性がリステリア菌による食中毒にかかると、胎児を死産するリスクがあるので注意が必要です。

リステリア菌は胎児感染するため、出産後に新生児リステリア感染症が見つかるケースもあります。その場合は肺炎や敗血症、髄膜炎などを起こして死亡する、あるいは神経学的な後遺症が残るリスクが高くなるようです。（※2） 

妊娠中の女性がローストビーフを食べたことでトキソプラズマによる食中毒を起こすと、以下のような初期症状があらわれます。

・微熱
・リンパ節の腫れ
・体調不良

妊婦さんは免疫力が下がっているので、トキソプラズマに感染すると重症化しやすいです。また妊娠中の女性がトキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて赤ちゃんも伝染します。流産や死産が起こる確率が上がるだけでなく、赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症になると水頭症や視力障害、脳内石灰化、精神運動機能障害があらわれるリスクも高まります。（※3）

妊婦さんがローストビーフを食べてO157による食中毒を起こした時にみられる症状は、以下の通りです。

・激しい腹痛
・下痢
・発熱
・血便

O157は牛肉を食べたことが原因で起こることの多い食中毒で、水のような下痢便をするのが一般的な症状です。妊娠中の女性だけでなく乳幼児や高齢者も重症化しやすい食中毒で、最悪の場合は死に至ります。お腹の赤ちゃんに直接的な危険はないものの、妊婦さんの体調が悪化するのは良いことではないので要注意です。（※4）