ローストビーフの食中毒が心配。炊飯器で安全に手作りする方法も紹介!

ローストビーフで食中毒になることはあるのでしょうか?手作りの時は心配ですね。今回は、ローストビーフで食中毒になる原因や、腹痛など症状が何時間後に発症するかとともに紹介します。食中毒を防ぐポイントや炊飯器で安全に手作りする方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ローストビーフで食中毒になることはある?生焼けが原因?
  2. ローストビーフの生焼けが食中毒の原因になることは稀
  3. ローストビーフで食中毒になる主な原因
  4. ローストビーフで食中毒になったら何時間後に発症する?症状は?
  5. 黄色ブドウ球菌の場合は3時間後が一般的
  6. O157が原因の場合は数日程度経ってから発症する
  7. ローストビーフで食中毒にならないためには?ポイントはある?
  8. ①中心までしっかり熱を通す
  9. ②二次感染に気をつける
  10. ③なるべく新鮮な肉を使う
  11. ローストビーフの炊飯器で安全な作り方を紹介!
  12. ローストビーフで食中毒にならないように注意!

ローストビーフで食中毒になることはある?生焼けが原因?

ローストビーフは、低温調理することで牛肉を柔らかい食感に仕上げる点が特徴ですが、食中毒になることはあるのでしょうか。ここでは、ローストビーフで食中毒が起こる場合の原因について紹介します。

ローストビーフの生焼けが食中毒の原因になることは稀

ローストビーフの生焼けが原因で食中毒を引き起こすことは、非常に稀なケースです。豚肉や鶏肉と異なり、牛肉は食中毒の原因菌が表面にしか付着せず、内部には寄生虫が存在しないと言われています。詳しい加熱時間や加熱温度は後述しますが、牛肉の表面を十分に焼いていれば食中毒の危険性はほとんどありません。

なお、ローストビーフの内部が赤いのは、低温調理によりタンパク質の変性が起こらず褐色化しないためです。スーパーなどで買ったローストビーフの内部が赤くても、生焼けではないので問題なく食べることができます。

(*ローストビーフの生焼けは食べても大丈夫かどうかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ローストビーフの生焼けは食べても大丈夫?再加熱のコツや見分け方・防止策など紹介!

ローストビーフで食中毒になる主な原因

ローストビーフで食中毒を起こす際の原因菌は、主に黄色ブドウ球菌や、腸管出血性大腸菌のO157やO111などです。これらの細菌が牛肉の表面に付着していた場合、加熱の温度や時間が不十分だと殺菌することができず、食中毒を引き起こすことがあります。

特に、手作りのローストビーフは自己流で調理するため食中毒の危険性が高いと言われています。ローストビーフを切り分けた際に内部から赤い汁が出てきた場合は、加熱が足りていない証拠なので再度火を通して安全に食べましょう。(※1、2)

ローストビーフで食中毒になったら何時間後に発症する?症状は?

ローストビーフが原因で食中毒になった場合は、どのような症状が現れるのでしょうか。ここでは、ローストビーフで起こりうる食中毒を、原因菌ごとに症状の例を挙げて紹介します。

黄色ブドウ球菌の場合は3時間後が一般的

黄色ブドウ球菌は食品中で増殖する際にエンテロトキシンと呼ばれる毒素を産生し、これを摂取することで約3時間後に以下のような症状が起こります。

・激しい吐き気
・嘔吐
・腹痛
・下痢


黄色ブドウ球菌による食中毒では吐き気や嘔吐が必発症状であり、嘔吐の頻度は食品から摂取したエンテロトキシンの量に比例すると言われています。また、激しい腹痛や下痢などの急性胃腸炎症状を伴う場合もあります。黄色ブドウ球菌の食中毒症状は通常24時間以内に治りますが、下痢や嘔吐が激しい場合は脱水症状や徐脈が起こることもあるので注意が必要です。

O157が原因の場合は数日程度経ってから発症する

腸管出血性大腸菌であるO157は潜伏期間が長く、菌の付着した食品を摂取してから2〜9日後に以下の症状が起こります。

・激しい腹痛
・血便
・溶血性尿毒症症候群
・腎臓障害
・神経障害


O157は、大腸で増殖する際に猛毒を持つベロ毒素を産生します。ベロ毒素によって大腸の粘膜が傷つけられるため、激しい腹痛や血便が起こる点が特徴です。また、重症化すると溶血性尿毒症症候群や腎臓障害、神経障害などが起こる場合もあります。特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、O157による食中毒の対策を徹底するように注意喚起されています。

ローストビーフで食中毒にならないためには?ポイントはある?

ここでは、ローストビーフで食中毒を起こさないために注意する点について紹介します。ローストビーフを家庭で作る際は、以下のポイントを守って安全に調理しましょう。

①中心までしっかり熱を通す

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