妊婦はローストビーフNG?再加熱したらOK?食べてしまった時の対処法も紹介!

妊婦(妊娠中)はローストビーフを食べても大丈夫か知っていますか?<ホテル・レストラン・結婚式>などで食べる機会がありますよね。今回は、妊婦はローストビーフを食べてもいいのかを<手作り・市販>別に、危険性とともに紹介します。妊婦がローストビーフを妊娠中に食べてしまった場合の対処法や、<再加熱・焼く・冷凍>などをすれば食べられるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 妊婦(妊娠中)はローストビーフを食べても大丈夫?影響は?
  2. 妊娠中のローストビーフは避けた方が良い
  3. 妊婦がローストビーフを食べるとどんな危険がある?
  4. ①リステリア菌による食中毒
  5. ②トキソプラズマによる食中毒
  6. ③O157による食中毒
  7. 妊婦がローストビーフを食べるべきでない理由とは?安全な食べ方はある?
  8. ①ローストビーフは中心温度が低いため他の肉料理に比べて食中毒の危険が高い
  9. ②安全なローストビーフの基準
  10. ③手作りや自宅での冷凍殺菌は避けた方が無難
  11. 妊婦がローストビーフを食べる際は電子レンジで再加熱しよう
  12. 妊婦がローストビーフを食べてしまった場合の対処法は?
  13. 体調に異変があれば医療機関を受診しよう
  14. 妊婦がローストビーフ以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?
  15. 妊婦・妊娠中はローストビーフを避けよう

①ローストビーフは中心温度が低いため他の肉料理に比べて食中毒の危険が高い

ローストビーフの中心温度は55℃~63℃程度と低いため、他の肉料理と比較しても食中毒に感染する危険が高いです。リステリア菌は75℃で、トキソプラズマは67℃以上で1~2分、O157は75℃で1分加熱すれば死滅しますが、ローストビーフの中心部分はそこまで温度が上がりません。妊娠中の女性は免疫力が下がることもあり、感染リスクが高まります。

②安全なローストビーフの基準

ローストビーフは食品衛生法では特定加熱食肉製品に指定されており、以下が安全基準となっています。

・中心部が-12℃になるまで冷凍する
・中心部を63℃で30分加熱する


上記の条件をクリアしたローストビーフは、食中毒や病原菌の感染リスクがなくなったと考えられます。しかしこの条件をクリアしたローストビーフは、特有の食感や味わいが感じられないのも事実です。妊娠期間は限定的なので、その間はローストビーフを控えるのが得策でしょう。

(*ローストビーフの温度の基準について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ローストビーフの中心温度の基準は?食中毒を防ぐには?正しい測り方も紹介!

③手作りや自宅での冷凍殺菌は避けた方が無難

自宅で手作りしたローストビーフを冷凍殺菌して食べるのは、避けた方が無難です。家庭用の冷蔵庫についている冷凍庫の温度は、-18℃が一般的です。しかし容量が小さくドアを開閉する機会も多いため、庫内温度は-5℃から-10℃程度になっています。

業務用冷凍庫は庫内温度が-20℃から-30℃なので問題ないものの、家庭用では食品衛生法で認められた冷凍殺菌は実現できないのでリスクが残るため行わないようにしましょう。

妊婦がローストビーフを食べる際は電子レンジで再加熱しよう

妊娠中にどうしてもローストビーフを食べたい時は、電子レンジで再加熱しましょう。電子レンジは食材に含まれている水分にマイクロ波を照射し、振動を与えます。その際に運動熱が作り出されて食材の水分が沸騰することで、内側から温めているのです。

水の沸点は100℃ですが、ローストビーフには脂が含まれているため最終到達温度が100℃以上になっている可能性が高いです。ローストビーフは電子レンジで1分程度温めてから、食べることをおすすめします。

(*ローストビーフの温め方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ローストビーフの温め方は?冷たいままでOK?美味しい食べ方・アレンジレシピも紹介!

妊婦がローストビーフを食べてしまった場合の対処法は?

ローストビーフはサンドイッチやサラダの具材に使われることもあり、気づかずに食べてしまうケーズもゼロではありません。食べた後で何に気をつけたらよいのか、気になる人もいるでしょう。ここでは、妊婦さんがローストビーフを食べてしまった場合の対処法を説明します。

体調に異変があれば医療機関を受診しよう

妊娠中の女性がローストビーフを食べた後で体調に異変がみられたら、すぐに医療機関を受診しましょう。リステリア菌やトキソプラズマに感染するとインフルエンザの初期のような症状が、O157なら腹痛や下痢が起こります。早めに対処することでお腹の赤ちゃんへの感染リスクを減らせるので、異変を感じたら病院に行き治療を受けてください。

妊婦がローストビーフ以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?

妊娠中の女性は胎児への感染を避ける意味でも、食べない方がよい食材がいくつもあります。

・ユッケ
・馬刺し
・刺身
・パテ
・アルコール

ローストビーフ以外にも肉や魚を生食する食べ物は、食中毒を発症するリスクが高いので避けるのが基本です。生ハムやスモークサーモンも、避けた方がよい食材に入ります。

また妊娠中の女性がアルコールを飲むと胎盤を通じてお腹の赤ちゃんにも届くほか流産や早産、異常分娩の原因になるのです。妊婦さんが過度な飲酒を続けると胎児性アルコール症候群を引き起こし特有の顔貌や発達遅滞、中枢神経の障害などの先天性異常がみられるので要注意です。(※5)

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