グレープシードオイル(ぶどう油)は危険?加熱が体に悪い?効能や正しい使い方を紹介!
【管理栄養士監修】グレープシードオイルには危険性がある・体に悪いと言われることがありますが、なぜでしょうか?今回は、グレープシードオイルが危険と言われる理由や、料理への安全な使い方を紹介します。グレープシードオイルの栄養成分・効能や選ぶ時のポイントも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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グレープシードオイル(ぶどう油)とは?危険なの?
グレープシードオイルは主に料理に使われる事が多い油ですが、危険・健康に悪いといった噂もあるようです。そこでここではまず、グレープシードオイルの風味などの特徴を紹介します。
グレープシードオイルの味わい・風味など特徴
グレープシードオイルは名前にグレープとついていることからも分かる通り、ぶどうの種子から作られた植物油です。ヨーロッパでワインを製造中にぶどうの種子が余ってしまい、副産物として作られるようになったと言われています。
オリーブオイルとは違い、味や匂いもない為すっきりとした風味が特徴となっています。オリーブオイルの匂いや風味が苦手な場合などに、代用としてグレープシードオイルを活用している人も多いそうです。
(*オリーブオイルとの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
グレープシードオイルの栄養素と効能は?ダイエット効果ある?
料理でも使われる事が多いオリーブオイルは健康に良い効果があると言われますが、グレープシードオイルの栄養素と効能はどのようなものなのでしょうか。また、気になるダイエット効果があるのかどうかも紹介します。
①ビタミンE
グレープシードオイルに含まれる代表的な栄養素の一つ目は、ビタミンEです。種類豊富なビタミンの中でもビタミンEは、抗酸化作用がとても強くシミやシワ、老化防止の効果が期待できます。
ビタミンEが不足すると、血行が悪くなり頭痛や肩こりなどの症状が現われやすくなります。抗酸化作用が弱まることで体内のコレステロールが酸化しやすくなり、動脈硬化の原因にも繋がってしまうので不足には注意が必要です。(※1)
小林花菜
管理栄養士
ビタミンEは体内で合成できない脂溶性ビタミンなので、食事から摂取する必要があります。そのため、偏った食事をしていると不足する可能性はありますが、一般的な食事をしていれば欠乏症などはおこりにくいといわれています。
②プロアントシアニジン
グレープシードオイルは、プロアントシアニジンを含んでいるのも特徴です。プロアントシアニジンはぶどう種子エキスとも呼ばれており、抗酸化作用が非常に強い抗酸化物質で、ビタミンEと同様に体の酸化を抑えて生活習慣病などの予防に役立ちます。
抗酸化物質が不足すると、コレステロールなどの酸化が進んで糖尿病や動脈硬化になりやすくなる他、老化も進みやすくなるなど健康状態に影響を及ぼす可能性があります。
③オレイン酸
グレープシードオイルの栄養素としては、オレイン酸が含まれている事も大きな特徴です。オレイン酸は善玉コレステロールは減らさず、悪玉コレステロールのみを減らしてくれる効能が期待できます。悪玉コレステロールが体内で増えると高血圧症や心臓病などの原因になってしまうので、注意しましょう。
なお、オレイン酸は酸化に強い成分なので、オレイン酸が入っている油は加熱しても安心して使えるというメリットがあります。(※2)
④ポリフェノール
グレープシードオイルは、ポリフェノールという栄養素も豊富に含まれています。ポリフェノールとは、様々な植物が光合成によって作る抗酸化物質の事です。抗酸化物質であるため、ビタミンEと同様に強い抗酸化作用があり、健康的な体づくりに有効です。(※3)