カンジャンケジャンで食中毒になる原因は?なった時の症状や防止策を解説!
【管理栄養士監修】カンジャンケジャンで食中毒にならないか心配ですね。今回は、カンジャンケジャンで食中毒になる原因である〈寄生虫〉についてや、食中毒になった場合の症状を紹介します。カンジャンケジャンを食中毒にならず安全に食べる方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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カンジャンケジャンで食中毒にならないか心配…
カンジャンケジャンは人気の高い韓国料理のひとつで、新鮮な生のワタリガニを醤油ベースのタレに漬け込んで熟成させたものです。韓国では「ごはん泥棒」と呼ばれるほどごはんが進む人気料理ですが、生のワタリガニを使うため食中毒のリスクもあります。カンジャンケジャンを食べて食中毒にならないためには、何に気をつければ良いのでしょうか。
(*カンジャンケジャンの「カンジャン」「ケジャン」とは何か詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カンジャンケジャンで食中毒になる原因・症状は?
カンジャンケジャンを食べて食中毒になるのは、いったいどんな原因がある時なのでしょうか。また、どんな症状が出るのか、ここでは、カンジャンケジャンで食中毒になる原因と食中毒の症状について解説します。
カンジャンケジャンで食中毒になる原因は寄生虫
カンジャンケジャンで食中毒になる原因の多くはウエステルマン肺吸虫という寄生虫ですが、この寄生虫は食べ物を介して人の体内に入ると主に胸腔や肺に寄生して、咳・血痰・胸痛など様々な呼吸器症状を引き起こします。また、脳などの臓器にも寄生して症状が出ることもあります。
ウエステルマン肺吸虫は塩・醤油・アルコールに漬けても感染性を失うことがないため、カンジャンケジャンはこの寄生虫による食中毒が発生するリスクが高い料理のひとつです。(※1)
小林花菜
管理栄養士
日本でも九州地方の淡水産のカニや、イノシシなどからウエステルマン肺吸虫が発見された事例が報告されています。
日本では基本的に冷凍カニを使っているので食中毒の心配はそこまでない
生のワタリガニに潜んでいる寄生虫は、冷凍すると感染性を失うことがわかっています。日本にある韓国料理屋などで食べられるカンジャンケジャンは、基本的に一度冷凍したカニを使っているので食中毒になる心配はほぼありません。しかし、韓国から冷蔵の状態で輸入されたワタリガニを使っているカンジャンケジャンの場合は注意が必要です。
カンジャンケジャンで食中毒になった時の症状
カンジャンケジャンを食べて食中毒を起こすと、以下のような症状が現れます。
・下痢
・嘔吐
・呼吸困難
・肺の傷み
ほかの食中毒と同様の症状ですが、カンジャンケジャン特有のウエステルマン肺吸虫が原因で食中毒になった場合は、肺に寄生しているため呼吸困難・肺の痛み・血の混じった痰が出るなどの症状が出ます。その他、ウエステルマン肺吸虫は脳など肺以外の臓器に寄生することがあり、その場合は頭痛・嘔吐・てんかんなどを発症します。
カンジャンケジャンを食中毒にならず安全に食べるには?
韓国料理の人気メニューであるカンジャンケジャンは、寄生虫による食中毒が発生しやすいという事ですが、安全に食べる方法は無いのでしょうか。ここでは、カンジャンケジャンによる食中毒を防ぐためにできる対策について説明します。