チーズの食べ過ぎに要注意?太る・下痢・頭痛の原因に?食べる量の目安なども紹介!
【管理栄養士監修】チーズを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?栄養豊富なチーズも食べ過ぎると様々な不調が起こるようです。今回は、チーズの食べ過ぎによる〈太る・下痢・体臭〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。チーズの食べ過ぎになる量の目安も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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チーズとは?
洋食に使われたり、おつまみやおやつとしても人気の高いチーズですが、どのような種類があるのでしょうか。脂肪分を多く含むチーズに含まれる栄養素と効能も解説していきます。
チーズの種類
チーズの種類は以下のようなものがあります。
・フレッシュタイプ
・白カビタイプ
・青カビタイプ
・ウォッシュタイプ
・シェーブルタイプ
・セミハードタイプ
・ハードタイプ
・プロセスチーズ
チーズは加工の方法によって様々な種類に分類できます。フレッシュチーズは熟成をさせない新鮮さを味わうもので、水分の多いものが分類されます。青カビを繁殖させた独特の香りとクセのある青カビタイプや、表面が綿毛のような白カビに覆われているのが特徴の白カビタイプは日本でも人気があり、ブルーチーズやカマンベールチーズが有名です。
その他、熟成中にワインや塩水で表面を洗うコクのあるウォッシュタイプ、山羊の生乳から作られたシェーブルタイプ、水分量で硬さを調節したハードタイプとセミハードタイプなどがあります。以上が生乳などを凝乳酵素や乳酸菌で凝固させたナチュラルチーズと呼ばれ、それを加熱して溶かし、乳化剤などを加えて再形成したものをプロセスチーズと呼びます。
チーズを適量食べたときの栄養価・効能
チーズを食べ過ぎず、適量食べた場合には以下のような栄養効果があります。
・強い骨を作る
・美肌効果
・風邪予防
・認知症予防
・腸内環境を整える
・高血圧予防
チーズに多く含まれるカルシウムは骨を丈夫にし、同じく豊富なビタミンAには粘膜を守る他、皮膚や骨、目の健康を保つ効能があるため、美肌効果や風邪予防が期待できます。また、チーズに含まれるタンパク質には脳内のセロトニンを増加させる効果があり、精神安定や学習機能の向上だけでなく、認知症の原因物質の生成抑制にも効果的です。
青カビチーズが含む遊離脂肪酸が、胃潰瘍の原因のピロリ菌を抑える効果を持ち、ソフトタイプのチーズには腸内のビフィズス菌を増加させるはたらきがあるため、腸内環境の改善にも役立ちます。他にも、カリウムも多く含むので体内の余分な塩分ナトリウムの排出で高血圧予防ができるなど、チーズは体に良い栄養効果を豊富に含む食材と言えるでしょう。(※2、3、4、5、6)
永倉沙織
管理栄養士
たんぱく質や発酵食品であるため、カラダに優しい食材です。おやつにスナック菓子やチョコレートを食べている方は、チーズをおやつに取り入れてみるのもオススメです。
チーズを食べ過ぎると悪影響?どうなる?
健康に良い栄養素を豊富に含むチーズですが、脂肪分が大変多い食材です。食べ過ぎると、どのような症状が出るのか見ていきましょう。
①頭痛・吐き気を催す
チーズにはチラミンが多く含まれており、食べ過ぎると血圧が上がり、頭痛や吐き気の症状を誘発します。チラミンの過剰摂取により必ず症状が出るわけではありませんが、体調や体質にも大きく左右されるので注意が必要です。チラミンが引き起こす頭痛は、ズキズキと頭の片方が痛む偏頭痛であるのが特徴です。
チーズと相性の良い赤ワインもチラミンを多く含むので、一緒に食べる時にはそれぞれ適量を意識しておくと安心でしょう。(※7)
②下痢・便秘になる
チーズに多く含まれる動物性タンパク質を偏って摂取すると、腸内の悪玉菌を増加させ、免疫力の低下や下痢、便秘、ガス溜まりの原因などになります。また、チーズの食べ過ぎによって消化しきれなかった脂肪分が腸を刺激して、ぜん動運動が活発になりすぎると、下痢を引き起こす可能性もあります。
加熱処理済みのプロセスチーズは、熱加工をしていないナチュラルチーズよりも消化が悪いので、下痢や便秘になりやすい人はプロセスチーズを避けた方が良いでしょう。
③体臭がきつくなる
チーズに多く含まれる脂質の摂取量が増えると、皮膚から分泌される皮脂が増え、それが酸化することで体臭が発生します。そして、動物性タンパク質の摂り過ぎで腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増加し、体内で硫化水素やアンモニアが増えるので体臭がきつくなりやすいと言われています。
また、摂取した乳脂肪分が胃で消化しきれずに腸まで届くと、小腸の絨毛に詰まって腐敗臭が発生する可能性もあります。これらの匂いが血液中に溶け込み、全身をめぐることも体臭がきつくなる原因です。チーズは比較的消化の良い食品と言われていますが、多量に食べ過ぎるとこのような思わぬ影響も出るようです。
④太る
100g | 60g | |
カロリー | 339kcal | 203kcal |
糖質 | 1.3g | 0.8g |
脂質 | 26g | 15.6g |
上記は、プロセスチーズのカロリーと栄養価を表にしたものです。低糖質で脂肪分を多く含み腹持ちが良いのですが、脂質やカロリーは高いので大量に食べると太る原因になります。タンパク質を豊富に含み、筋肉を生成を補助するため、代謝を促す効果は期待ができますが、ダイエット中の間食での食べ過ぎには注意が必要です。