牡蠣の食べ過ぎは危険?下痢・腹痛など症状も?適正量や予防策など紹介!
【管理栄養士監修】牡蠣を食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、牡蠣の食べ過ぎによる〈痛風・嘔吐・気持ち悪い〉 など悪影響の例を症状・原因とともに紹介します。牡蠣の食べ過ぎになる量や、痛風・食中毒の予防策も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
牡蠣の食べ過ぎは、体に様々な悪影響を及ぼす可能性があることが分かりました。では、1日に何個までがちょうどよい量なのか見ていきましょう。
①亜鉛の含有量で考えた場合
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 男性(女性) | 1日の摂取量に占める割合 |
2.6mg | 10mg(8mg) | 26%(33%) |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※8)
亜鉛は牡蠣以外にも牛肉・卵・チーズ・納豆などにも含まれているので、他の食品からも摂取されます。1日あたりに食べられる牡蠣の量は、女性で3~4個、男性で4~5個程度をおすすめします。
②プリン体の含有量で考えた場合
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
180mg以上 | 400mg | 45%以上 |
プリン体は、私たちが普段メイン料理として食べている肉・魚料理にも多く含まれています。牡蠣と一緒に肉や魚を食べるのであれば、その分プリン体の摂取量は増えていきます。他の食品ののプリン体含有量を踏まえると、牡蠣は男女ともに5個を目安に食べるのがよいでしょう。
牡蠣を食べ過ぎそうな場合の予防策は?
ここでは、牡蠣の食べ過ぎにならないための予防策を紹介します。
①痛風への予防策
牛乳やヨーグルトといった乳製品は、尿酸値を下げる効果があります。痛風リスクを下げるためには、1日に低脂肪牛乳をコップ2杯飲むとよいでしょう。また、牡蠣料理に乳製品を使用することも、リスク軽減の点で推奨されています。
その他、牡蠣を大量に食べたい日には高プリン体の食品を控える、牡蠣に合わせるお酒を蒸留酒にするなどの工夫が必要です。
熊橋麻実
管理栄養士
乳製品をとる他に、水分を積極的に摂取することも尿酸値を下げると言われています。また、海藻類や野菜類などのアルカリ性でローカロリーなものを食べることもオススメです。
②食中毒・ノロウイルスへの予防策
食中毒・ノロウイルスの予防策は、焼き料理や蒸し料理などで牡蠣を加熱して食べることです。また、菌は触れた人・物に次から次へと連鎖感染しますが、これも熱で殺菌できます。牡蠣を加熱して食べること、牡蠣に触れた調理器具は熱湯消毒することを意識しましょう。 その他、下記のような新鮮な牡蠣を選ぶことも重要です。
・身の形が整っている
・ハリや弾力、ツヤがある
・淡いクリーム色をしている
・ひらひらした部分の黒色がはっきりしている
牡蠣は鮮度が落ちると、透明感がなくなり形が崩れていくのが特徴です。水に入っている牡蠣では、水が濁っていると鮮度が落ちている証拠にもなります。牡蠣を購入する際は、是非確認してみてください。
牡蠣は適度な量を食べよう
牡蠣は「海のミルク」といわれるほど栄養豊富で、おいしい食べ物です。しかし、食べ過ぎると私たちの身体に様々な悪影響を及ぼす可能性もあります。とはいえ、適量であれば栄養を豊富に摂取することができ、健康への効果も期待できます。1日あたりに食べられる目安量に注意しながら、牡蠣を楽しみましょう。