ピスタチオの食べ過ぎで太る?最悪死亡する?1日の適量や健康効果なども解説!
【管理栄養士監修】ピスタチオを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?最悪死亡するのは本当でしょうか?今回は、ピスタチオの食べ過ぎによる〈太る・ニキビ・下痢〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。ピスタチオの食べ過ぎになる量や適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ピスタチオの食べ過ぎに注意?
おつまみでよく登場するピスタチオですが、食べすぎてはいけないとよく聞きます。最悪死亡するとも聞きますが、実際はどうなのでしょうか。ピスタチオの栄養やカロリーなど、ピスタチオについて詳しくみていきましょう。
ピスタチオを食べ過ぎるとどうなる?最悪死亡する?
ピスタチオを食べ過ぎると死亡する話を聞きますが、本当でしょうか。ナッツ類の中でも粒の小さなピスタチオには、様々な成分が豊富に含まれています。なんでも食べ過ぎは注意が必要ですが、死亡するほどの成分とは何なのでしょうか。
①太る
カロリー | 糖質 | 脂質 | |
ピスタチオ(100g) | 615kcal | 12g | 56g |
ピスタチオ(1粒:0.5g) | 3kcal | 0.1g | 0.3g |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
ピスタチオはナッツの中でも小粒ですが、カロリーや脂質が高く、食べすぎると太る原因となります。ダイエット中ならおつまみとして夜に食べるのは控えた方が良いでしょう。
一度に100gも食べることはありませんが、殻のついていないむき身のピスタチオは食べやすいため、つい食べすぎてしまいがちです。袋からではなく、小皿などに移して小分けにして食べましょう。
②ニキビなど肌荒れ
ピスタチオにはβカロテンが含まれていて、適度に食べる分には肌のトラブルを解消、予防する働きがあります。しかし、ピスタチオは脂質も豊富なため、一度に食べすぎると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。(※2)
③腎臓に持病があると高カリウム血症になる可能性がある
ピスタチオにはカリウムが豊富に含まれるため、腎臓に持病がある場合は高カリウム血症になることがあります。高カリウム血症とは、血液中のカリウムの濃度が非常に高い状態になる病気で、腎疾患などによりうまくカリウムを排出できなくなると、症状を引き起こしやすくなります。
軽度の場合は目にみえる症状があまりありませんが、重症化すると不整脈や心停止につながる可能性もある恐ろしい疾患です。ピスタチオを食べ過ぎると死亡する話も、この高カリウム血症からきています。(※3)
④むくみやすくなる
ピスタチオにはカリウムが含まれているため、ピスタチオだけならむくみは解消されます。しかし、塩分で味付けされていることが多く、かえってむくみの原因となることがあります。むくみは取れにくくなることもあるため、ダイエット中でなくても避けたいものです。気になるなら塩分無添加のピスタチオも販売されているので、そちらを購入すると良いでしょう。
⑤下痢・腹痛
ピスタチオは脂質が豊富に含まれており、食べるとフルクタンと呼ばれる成分が作られます。小麦粉や玉ねぎなど様々な食品からも生成されますが、食べすぎるとフルクタンの生成数が増えて下痢などを引き起こします。
また、食べ過ぎが消化不良や便秘につながる食物繊維も豊富です。消化に時間がかかるため、胃痛になる可能性もあるので注意しましょう。(※4)
竹本友里恵
管理栄養士
ピスタチオの生産国は、イランが世界一で全体の約50%を占め、次いでアメリカ含衆国、トルコの順に多いです。ナッツの女王と呼ばれるほど栄養価が高く、脂質は飽和脂肪酸が極めて低く、オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。ナッツ類は太るイメージがあるかもしれませんが、主成分の脂質はほとんどがオレイン酸という一価不飽和脂肪酸で、オリーブオイルと同じ良質な植物性脂肪なのでコレステロールはゼロです。オレイン酸は、悪玉コレステロールを減少させることで動脈硬化や心疾患を予防し、腸の働きを活発にさせるため、便秘を解消する効果があります。