ピスタチオの食べ過ぎで太る?最悪死亡する?1日の適量や健康効果なども解説!
【管理栄養士監修】ピスタチオを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?最悪死亡するのは本当でしょうか?今回は、ピスタチオの食べ過ぎによる〈太る・ニキビ・下痢〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。ピスタチオの食べ過ぎになる量や適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ピスタチオは程よい塩味とまろやかさが美味しく、一度食べ始めるとなかなか止められません。しかし、食べすぎては体のトラブルとなりますから、適量を摂取すべきでしょう。ピスタチオの適量とは、どれくらいなのでしょうか。
1日に30粒程度が適量
ピスタチオの適量は1日30粒程度と言われています。おおよそ、殻付きのピスタチオで片方の掌一杯分ほどなので、おやつやおつまみとして食べるならちょうど良い量なうえ、カロリーも110kcalほどです。殻付きの方が向く時間を要するため、満足しやすく、食べ過ぎを防げます。ドライフルーツやチョコレートと混ぜて、かさましするのもおすすめです。
竹本友里恵
管理栄養士
日本で一般的に食べられるピスタチオはローストしていますが、ローストしていない生のピスタチオがあるのをご存知でしょうか?生ピスタチオは酵素やビタミン・アミノ酸が多く含まれているだけでなく、加熱による油分の酸化が少ないのも特徴です。ローストしていない分、水分が多いため常温で保存するとカビが生えやすいのが難点です。ナッツによって増加する栄養素と減少する栄養素が違い、クルミとヘーゼルナッツは、ローストすることでポリフェノールが約2倍に増加します。ピスタチオやアーモンドはローストすることでポリフェノールが減ってしまうので、生とローストを使い分けましょう。
ピスタチオを適量食べた場合の効果・効能は?
ピスタチオを食べすぎると様々な体のトラブルを引き起こします。しかし、適度を食べれば健康に良い効果を発揮してくれる食品です。ピスタチオに含まれる栄養はどのようなものでしょうか。ピスタチオに豊富に含まれ、ダイエット中にも嬉しい成分を紹介します。
①オレイン酸
オレイン酸はナッツ類に多く含まれる不飽和脂肪酸の一種で、悪玉コレステロールの抑制が期待できるため、ダイエットや健康には効果的な栄養といえます。効果的に摂取するには加熱せずにそのまま食べるのがおすすめです。ピスタチオはおやつやおつまみで食べることが多く、手軽にそのまま体内に取り込めます。(※5)
②鉄分
貧血の予防に効果が高いと言われる鉄分は貧血の起きやすい女性は積極的に摂取したい成分です。赤血球の合成に使用される、タンパク質やビタミンB12なども一緒に摂取すると効果が高まります。また、鉄分は元々体内に吸収されにくい性質を持っているため、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がります。(※6)
③ルテイン
ほうれん草やかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれるルテインは、ピスタチオにも豊富に含まれています。ルテインは目の水晶体や黄斑部の中に存在していますが、人間の体内で作り出せません。ルテインは目の老化の原因である活性酵素を抑える働きがあり、年齢とともに減少するため、高齢者は白内障などの目の病気にかかりやすくなります。
また、有害な光を吸収する効果もあるので、パソコンやスマホの強い光にさらされる現代には重要な栄養と言えるでしょう。(※7)
④カリウム
食べ過ぎると体に悪影響を及ぼすピスタチオですが、その原因はカリウムです。しかし、適度に食べれば特に問題はなく、むしろむくみの改善に大きく役立ってくれます。カリウムは体内のナトリウムを外に排出させる働きがあり、他にも心臓機能や筋肉機能の調節なども担う成分です。
カリウムを摂取すると水分も一緒に排出されます。その効果を高めたい場合は、水と一緒にピスタチオを食べるようにしましょう。また、塩分不使用のピスタチオを選ぶのも重要です。
(*上記以外のピスタピオの効果・効能について知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
ピスタチオは適度な量を食べよう
ピスタチオは他のナッツに比べて小粒なため、つい食べ過ぎてしまいがちです。しかし、どんな食品でも食べ過ぎれば体のトラブルは起きるものです。ピスタチオは適度に食べればダイエットや健康の味方になる栄養が豊富に含まれています。食べ過ぎに注意してバランスよく食べましょう。