餅は消化に良い・悪い?下痢の時もOK?かかる時間や胃に優しいレシピも紹介!
餅は消化に良いのでしょうか?悪いのでしょうか?今回は、餅が消化にかかる時間に加え、下痢や胃腸炎の時も食べれるかや腹持ちが良い理由を紹介します。さらに、消化に良い食べ方やレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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餅は消化に良い・悪い?かかる時間は?
餅は雑煮やきなこ餅などに調理して、様々な機会に食べることが多いかもしれません。体にとって、餅は消化に良い食べ物なのでしょうか。ここでは、餅は消化に良いのか、餅の消化にかかる時間について紹介します。
餅はデンプンが豊富で消化に良い食べ物
餅は体にとって消化に良く、胃腸の負担が少ない食べ物といえます。もち米の主成分である、アミロペクチンというデンプンが消化に良いからです。アミロペクチンは、米に多く含まれるアミロースというデンプンが繋がり、数万〜数十万個で構成されています。このためデンプン量が多く、粘り気があるので体内での消化と吸収効率に優れているのです。
餅の消化にかかる時間は1時間〜2時間半くらい
餅を食べてから、胃での消化にかかる時間は1時間〜2時間半ほどです。なお、米の場合は2時間半〜3時間ほど消化に時間がかかります。餅と米の消化時間の違いは、主成分であるデンプンの影響によるものです。米に含まれるデンプンは、アミロースとアミロペクチンの2つに大きく分かれます。米は、アミロースを2割含みますが、もち米はアミロペクチンのみです。
もち米に含まれるアミロペクチンは、デンプンの分解速度に優れています。一方、アミロースは緩やかにデンプンを分解する特徴を持っています。デンプンの性質によって、餅と米で消化時間に差が出るのです。
餅は下痢・胃腸炎や便秘の時も食べて良いの?
餅は消化に良い食べ物ですが、便秘などで体調が優れない場合でも食べられるのでしょうか。ここでは、餅を便秘や、下痢・胃腸炎の症状がある時に食べても良いのか紹介します。
①便秘の時:食べるのを避ける
便秘の症状がある時は、餅を食べないようにしましょう。もち米に含まれるデンプンのアミロペクチンは、粘着性があるからです。便秘の時に餅を食べると、餅のごく一部が消化されず、体内に留まり便秘を悪化させる恐れがあります。
また、便秘気味で餅を食べる場合、餅だけを食べないようにしてください。餅と一緒に水分を摂ったり、野菜も食べたりするようにすると消化にかかる負担を減らすことができます。また、咀嚼回数を増やして、胃腸で食べ物を効率良く消化できるようにすることも大切です。
②下痢・胃腸炎の時:食べても問題ない
下痢や胃腸炎の症状がある場合、餅を食べても問題ありません。餅は消化に良い食べ物で、胃腸にかかる負担が少ないからです。ただ、できるだけ下痢や胃腸炎の時は、胃腸を休めることが大切です。温めの水やお茶などで水分を補給し、体を冷やさないようにしましょう。
餅は消化が良いのに腹持ちが良い理由とは?
消化に良い食べ物は、胃腸に留まる時間が短くお腹がすぐに減ってしまいます。しかし餅は、消化に良い上になぜ腹持ちも良いのでしょうか。ここでは、餅の腹持ちが良い理由を紹介します。
餅に含まれる炭水化物の量が多いことで満腹感を得られるから
炭水化物量 | |
餅 1個(50g) | 25.1g |
餅 3個(150g) | 75.4g |
ご飯 1膳(160g) | 57.3g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記の表は、餅1個〜3個とご飯(160g)の炭水化物量を記載したものです。ほぼ同じg量の餅3個とご飯1膳を比べた場合、餅3個の方が18.1gも炭水化物が多く含まれています。この差は、1個100gあたりのじゃがいもに含まれている炭水化物と同量です。
餅が消化に良い理由は、炭水化物の量が多いからです。炭水化物はブドウ糖に分解されて体内に吸収されると、血糖値を高めます。血糖値が上がるとエネルギーに変換され、満腹感を感じられるのです。