グミの食べ過ぎは体に悪い?下痢・便秘の原因に?1日の適量やどれくらい?
【管理栄養士監修】グミを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?体に悪いのでしょうか?今回は、グミの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛・ニキビ〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。グミの食べ過ぎになる量や、適量食べた場合の健康効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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グミの食べ過ぎは体に悪い?
グミは噛み応えもあって人気のお菓子ですが、食べ過ぎるとどうなるのでしょうか。今回は、グミの食べ過ぎによる悪影響の例を原因とともに紹介します。グミの食べ過ぎになる量や、適量食べた場合の健康効果・効能も紹介するので、参考にしてみてください。
竹本友里恵
管理栄養士
グミは果汁や香料で味をつけたゼラチンを固めて作るお菓子で、ゼリーも同じくゼラチンを固めて作りますが、ゼラチンの量が違うので硬さが違います。グミ発祥の地であるドイツではゴムをGummiと呼ぶので、グミという名前になりました。子供の咀嚼力を高めて歯を強くするために、ドイツのハリボー社が製造・販売したのが始まりです。よく噛むように固めているので、消化はよくありません。しかし、噛む回数が増えることで満腹中枢を刺激し、少量でも満腹感を得ることができる商品です。
グミの食べ過ぎるとどうなる?病気になる?
つい手が伸びてしまうグミですが、食べ過ぎてしまうとどうなるのでしょうか?ダイエット面だけでなく健康面でのデメリットも考えられるので、グミが好きな人はまずチェックしてみてください。
①糖分が多く太る・ニキビができる
グミには糖分が多く含まれるので、食べ過ぎは肥満の原因になります。また、糖分を取り過ぎるとインスリンが分泌されますが、インスリンには脂肪を蓄積させる働きがあります。ダイエットに活用されることもあるグミですが、逆効果となるので注意が必要でしょう。
また、グミはニキビが出来やすいとも言われていますが、これはグミに含まれる糖分が油分に変わり、皮脂の材料になるからです。グミを食べ過ぎると皮脂の分泌を促してニキビを増やす原因となるので、適量を愉しむようにしましょう。
②虫歯になりやすくなる
糖分が多く含まれていて、歯にくっつきやすいのもグミの特徴です。グミの糖分が口の中に残ると、虫歯のリスクが高まるので注意しましょう。飲み物を選ぶ際も、砂糖が多いジュースよりもお茶などを選んだ方が安心でしょう。また、小さな子供にグミを与える場合は、食べた後に歯磨きを促すことで虫歯を予防しましょう。
③男梅などは塩分過多になる
独特の風味で人気の男梅1袋には、ナトリウムが約864mg含まれています。これは食塩に換算すると約2gとなり、1日のナトリウム摂取量の目標値が男性は9g未満、女性は8g未満である事を考えると塩分が多いお菓子といえるでしょう。
塩分は多くの食品に含まれており、摂り過ぎが懸念される成分でもあります。男梅を食べる際は、他の食べ物の塩分を抑えるなどの対策をした方が良いでしょう。(※1)
④消化不良になる
グミの原材料であるゼラチンはタンパク質のため、消化はあまりよくありません。タンパク質の消化には約4時間かかると考えられているため、あまり消化のよいお菓子とは言えません。手軽にパクパクと食べられるグミですが、食べ過ぎればお腹の痛みや不快感に繋がることもあります。
⑤下痢・腹痛をおこす
グミには一度に多量にとると、ポリデキストロースによってお腹がゆるくなる場合があります。ポリデキストロースには整腸作用があり便をやわらかくする作用がありますが、これによって下痢・腹痛の原因となることがあります。
また、グミに含まれるゼラチンにも注意が必要です。ゼラチンはアレルギー物質の「特定原材料に準じるもの20品目」の中に含まれており、アレルギー反応として下痢や腹痛を引き起こす場合があると言われています。しかし、ゼラチンアレルギーの人はこれまでの統計上非常に稀だと言われており、ほとんどの場合はゼラチンによる腹痛などの心配は無い様です。
⑥便秘になる
グミを食べ過ぎると便秘になると言われていますが、これは腸内で糖分が悪玉菌の餌となり腸内環境を乱してしまうからです。
また、グミには糖アルコールと呼ばれる甘味料が含まれており、身体が糖アルコールを消化しようと水分を過剰に出すことで、軟便や便秘の原因となる事もある様です。適量ならば問題はありませんが、不調を起こすことも考えられるので摂取量には注意しましょう。