きゅうりの生食は危険?洗い方は?洗わないで食べた時の対処法も紹介!
きゅうりを洗わず生食すると危険なのでしょうか?今回は、きゅうりを生で食べると危険・洗う必要がある理由を、正しい洗い方・下処理の方法と合わせて紹介します。きゅうりを洗わないで生で食べた時の対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
きゅうりを洗わず生食すると危険?洗うべき?
きゅうりを生食する際は洗う・下処理の必要がある
きゅうりを生食するときは、必ず下処理をするか洗う必要があります。目立った汚れがなく袋に詰められていても、売り場では菌が増殖しやすい環境にあるためです。きゅうりを洗うことなく食べた場合のリスクは次章で詳しく解説します。
きゅうりを洗わず生食すると危険な理由は?
きゅうりは水分が抜けずにハリがあり、目立った傷がなければ生で食べたとしても問題なく思えますが、本当に危険なのでしょうか。ここでは、きゅうりを洗わず生で食べた場合の2つの危険性を具体的に解説します。
①食中毒の危険性
きゅうりに限らず生食できる野菜から食中毒の原因になる菌が検出する危険性について、東京都福祉保健局は以下のとおり注意喚起を行っています。
厚生労働省の調査結果では、野菜から食中毒菌が検出されることは稀です。
ただし、過去には国内でも野菜及びその加工品を原因とする食中毒が発生していることから、特に加熱せずに食べる野菜は、低温で保存するとともに、流水で十分洗浄してから使用しましょう。
東京都が平成21〜23年度に行った野菜などの食中毒菌汚染実態の調査では、生で食べたことがある237の野菜のうち、27の野菜から食中毒菌を検出した結果を公表しています。検出した食中毒菌は土壌などに多く分布するセレウス菌と呼ぶ土壌細菌で、下痢や嘔吐が主な症状です。
セレウス菌は28〜35℃で増殖しやすく食品内で繁殖する力が強いため、東京都福祉保健局では熱を加えず生食する野菜は低温で保存し、食べる前に水で洗うよう呼びかけています。
②残留農薬の恐れ
きゅうりの栽培に使用した農薬が残っている恐れがあるので、きゅうりを洗わず生で食べると、体に悪い影響を及ぼすリスクが高まります。近年では農薬の使用量は減少していますが、耕地面積における農薬使用量を比較したランキングでは、44の主要国のうち日本は3位と非常に高い水準です。
さらに日本と外国では、作物ごとに残留農薬の基準が異なります。ぶどうで例を挙げると、イミダクロプリドと呼ぶ殺虫剤の残留農薬の基準はアメリカでは1.0ppmですが、日本は3.0ppmと日本の方が残留農薬の基準が緩いケースは多く見られます。
きゅうりを洗わないで生で食べた時の対処法は?大丈夫?
洗っていない生のきゅうりには食中毒の原因になる菌や、残留農薬が付着している可能性がありますが、きゅうりを洗わず生で食べた場合の対処法はあるのでしょうか。ここでは、きゅうりを生で食べた場合の対処法について解説します。
体調が悪い場合は病院へ行こう
洗っていない生のきゅうりを食べた後、体調が悪化した場合は速やかに病院へ行きましょう。また、以下の特徴に当てはまる人は稀に重症化する恐れもあるので注意が必要です。
・高齢者
・妊婦
・乳幼児
高齢者の人は下痢や嘔吐などの食中毒の症状が長引くと、脱水症状が起きて症状が悪化する恐れがあります。妊娠中はお腹の胎児を異物と認識し、攻撃しないように免疫機能を下げるので、軽い食中毒でも合併症を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。
生後6ヶ月〜1歳6ヶ月の乳幼児は免疫が未熟で、菌に対する抵抗力が低いため、少しでも体調に変化があった場合は病院を受診しましょう。
きゅうりを生食する際の洗い方・下処理は?
生のきゅうりを安全に美味しく食べるためには洗うことが大切ですが、きゅうりの正しい洗い方・下処理の方法はあるのでしょうか。ここでは、きゅうりを生食する際の正しい下処理の仕方や、きゅうりの上手な洗い方を詳しく解説します。