ウコンの力を買ってはいけない理由とは?効果がない・副作用が危険って本当?
ウコンの力を買ってはいけないというのは本当なのでしょうか?今回は、〈副作用・効果がない〉など、ウコンの力を買ってはいけないと言われる理由を紹介します。〈量・タイミング〉など、ウコンの力の飲み方のポイントも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ウコンの力は買ってはいけないって本当?
お酒を飲む前に飲むことで二日酔いの予防になるウコンの力は、つい飲み過ぎてしまうシーンでは嬉しい商品ですが、買ってはいけないといった声もあります。ここではウコンの力を買ってはいけないと言われる理由について、説明します。
そもそもウコンとは?
ウコンとは生姜科ウコン属に属する植物の根茎で、ターメリックと呼ばれ、カレーの黄色い色素として使われることがあります。この色素はクルクミンと呼ばれる成分で、ミネラルやビタミンなどを豊富に含んだ成分と言われており、肝臓の機能を強化する効果があると言われているポリフェノールの一種です。
肝臓の機能を強化することで胆汁の量が増えアルコール分解が進みやすくなり、二日酔いの軽減が期待されているようです。他にも疲労回復や若返りのほか、ダイエット効果などの女性の美容にも効果があるとされ、注目を集めています。
ウコンの力を買ってはいけないと言われる理由①ウコンの副作用
ウコンの力を買ってはいけないという理由はいくつかありますが、ウコンを摂取することで、副作用が起きるとされていることが挙げられます。ウコンの力の副作用について、ここでは説明します。
①肝障害を引き起こす可能性がある
ウコンの力を飲むことで、肝障害を引き起こす可能性があります。ウコンは薬剤性肝障害の原因となる薬物として、挙げられることが多くなっているようです。
2005年の「民間薬および健康食品による薬剤性肝障害の調査」では薬剤性肝障害の原因薬物としてウコンは報告件数が最も多く、全体の24.8%を占めていることが報告されています。また、同様に2013年に報告された「健康食品・サプリメントによる健康被害の現状と患者背景の特徴」についての論文では、ウコンが肝臓疾患の健康被害と関連があることが報告されており、さらにはもともと肝臓疾患の既往歴をもつひとに健康被害が起こっていることが分析されています。
サプリメントや健康食品として販売されていることも多いウコンですが、摂取し過ぎることで、肝臓への悪い影響があることがわかります。ウコンが肝機能を高めるメカニズムは、肝臓を刺激して胆汁の分泌量を上げるためです。そのため、特に肝硬変などの肝臓に疾患がある患者の場合は刺激が強すぎ、体調不良を起こすことがあります。
実際に肝硬変を患っている患者が2週間スプーン1杯のウコンを飲み続けたところ、症状が悪化し、3か月後には亡くなった例があります。肝臓に疾患がある場合は、必ず担当医に相談したうえで飲むようにしてください。
②鉄分の過剰摂取による毒性が危険視されている
ウコンには鉄分が豊富に含まれており、摂取し過ぎることで過剰摂取となり、体に毒性のある成分になることがわかっています。
C型慢性肝炎の患者は鉄過剰を起こしやすいことから鉄制限食療法が実施されますが、アキウコンの製品には鉄を多量に含有するものがあり、注意が必要であるという報告があります。
鉄分は血液の成分の一部で、健康には欠かせない栄養素ですが、過剰に摂取することで毒性に変化します。アキウコンを使った製品は鉄分は非常に多く含まれており、摂取量には注意が必要です。C型慢性肝炎を患っている場合は、肝細胞に鉄過剰蓄積があり、蓄積された鉄によって細胞を傷つけることがわかっています。
ウコンを摂取することによって、さらに鉄が蓄積することになるため、避けた方が良いと言えます。
③ウコンアレルギーによる体調不良を引き起こす可能性がある
ウコンは摂取し過ぎるとアレルギーを引き起こし、体調不良を引き起こすことがあります。
ウコンが肝障害を引き起こす要因については、ウコンの効能そのものが肝臓の負担となり引き起こされるもののほかに、アレルギー性によるもの、また、ウコンに含まれている鉄分の過剰摂取により引き起こされるものが報告されています。
ウコンはクルクミンによって肝臓機能を強化してアルコール分解を促進するために、飲酒前にウコンの力を飲むとされていますが、ウコンそのものが肝臓の負担となることがあります。飲酒する場面が多いからと大量にウコンの力を飲むことで、体調不良となることがあるようです。