河内晩柑は高血圧の薬を服用中に食べて大丈夫?注意点・相性悪い食材も紹介!
河内晩柑(美生柑)は高血圧の薬を服用中に食べて大丈夫か知っていますか?今回は、河内晩柑は高血圧の薬を服用中に食べても問題ない理由や、注意点を紹介します。河内晩柑以外で高血圧の薬と相性が悪い食材も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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河内晩柑は高血圧の薬を服用中に食べて大丈夫?
河内晩柑は美生柑や宇和ゴールド、夏文旦と呼ばれることもある柑橘類の1種です。和製グレープフルーツとも呼ばれる河内晩柑は、高血圧の薬を服用中に食べても安全かが気になる人もいるようです。ここでは、河内晩柑は高血圧の薬を服用中に食べて大丈夫かを説明します。
河内晩柑の果肉は高血圧の薬を服用中に食べて大丈夫と言われている
河内晩柑の果肉は、高血圧の薬を服用中に食べて大丈夫と言われています。グレープフルーツに含まれるフラボノイドやクマリン類と呼ばれる成分が薬を代謝する酵素であるCY3A4の働きを阻害するため、降圧剤の吸収がよくなりすぎて作用が強く出ることは広く知られています。しかし愛媛みかんを直売している信介農園のホームページには以下の記載があります。
グレープフルーツには、フラボノイドがたくさん含まれていて、高血圧薬の一部とは相性が悪く、同時に服用すると危険と言われています。
河内晩柑は、『和製グレープフルーツ』とも呼ばれていますが、果肉にはフラボノイドがほとんど含まれていないので、高血圧のお薬を服用中の方でも、安心してお召し上がりいただけます。
ただし、外の皮にはその成分があるようなので、皮ごとジュースに絞る時には、注意が必要です。
しかし高血圧の薬を服用している人が河内晩柑を食べても、成分に影響がないとの研究報告があったわけではありません。みかん農家のホームページに上記の記載があっても、鵜呑みにするのはリスクが高いです。高血圧の薬を服用している人は食べて大丈夫という確証が薄いため、成分の影響などについて医師に聞くことをおすすめします。
河内晩柑と高血圧の薬を服用する時の注意点
河内晩柑と高血圧の薬を服用する時の注意点は、以下の通りです。
・河内晩柑の薄皮を食べない
・果肉100%のジュースは避ける
・大量摂取しない
河内晩柑の皮に次いで果肉にフラボノイドやクマリン類などの成分が含まれており、果実をむいて食べるよりジュースにする方が摂取量が増えるので注意が必要です。また一度にたくさんの河内晩柑を食べると、比例してラボノイドやクマリン類などの成分の摂取量が増えてしまいます。
河内晩柑はジューシーフルーツとも呼ばれ、グレープフルーツほどではないもののフラボノイドやクマリン類などの降圧剤の作用を増強する成分が含まれています。服用している高血圧の薬によっては悪影響が及ぶリスクがあるので、果肉を少量楽しむ程度に止める方が安心でしょう。
(*ジューシーオレンジとはどのようなみかんかついて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
河内晩柑以外で高血圧の薬と相性が悪い食材は?
河内晩柑以外で高血圧の薬と相性が悪い食材は、以下の通りです。
・夏みかん
・ダイダイ
・サワーオレンジ
・絹皮
・スウィーティー
・八朔
・晩白柚
・金柑
・ライム
上記のような柑橘類によって、果実に含まれるフラボノイドやクマリン類の量には違いがあります。しかし上記の柑橘類は高血圧の薬の作用が増強するなど悪影響が及ぶ可能性があるので、積極的に食べない方が無難です。果実をむいて薄皮を取り除き果肉を食べるのはよいですが、100%ジュースを大量に飲むのはやめましょう。
河内晩柑の効果・効能も知っておこう
河内晩柑を果実を食べると、以下の効果があると言われています。
・血流改善
・発がん抑制
・認知症予防
河内晩柑に含まれるヘスペリジン(ビタミンP)の働きにより毛細血管が丈夫になることから血流改善や、発がん抑制の効果があるとされています。また発がん抑制にも役立つオーラプテンとへプタメトキシフラボンの抗炎症作用があり、脳の炎症を抑えることで認知症予防につながると期待されているのです。
さらに「糖尿病性認知機能障害に対する河内晩柑果皮由来成分の防御作用および作用機序の解明」の論文のなかで、河内晩柑の果皮の乾燥粉末がタウタンパク質の過剰なリン酸化を抑制し、糖尿防錆認知症に効果があると示唆されました。(※1、2)
河内晩柑と高血圧の薬を服用中に食べる際は皮に注意!
河内晩柑は健康によい効果がある一方で、高血圧の薬の種類や食べる量によって悪影響が及ぶ可能性を否定できません。高血圧の薬を服用している人が河内晩柑を食べる際には、フラボノイドやクマリン類の量が多い薄皮を避けるなど注意を払いましょう。