玄米茶の効能は?高血圧の予防効果あり?飲み過ぎの副作用なども紹介!
【管理栄養士監修】玄米茶の効果・効能を知っていますか?玄米茶は、美容や健康に良い成分がたくさん含まれています。今回は、玄米茶の健康への効果効能や、飲み過ぎによる副作用・デメリットを紹介します。玄米茶のおすすめの淹れ方・商品も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
玄米茶とは?

お茶は、日本茶と中国茶、紅茶の3つに分けられます。玄米茶は日本茶の一種で、日本では古くから多くの人々に愛飲されてきました。玄米茶とは、どのようなお茶なのでしょうか。
緑茶と玄米をブレンドしたお茶
玄米茶がはじめて作られたのは、昭和時代の初期頃です。京都の茶屋が鏡餅を砕いて炒り、お茶に混ぜて作ったのが、玄米茶の始まりだと言われています。現在日本で流通している玄米茶とは、蒸して炒った玄米と、番茶や煎茶などの緑茶を混ぜて作られたものです。
塩や抹茶を添加したものや、玄米だけを使っている玄ものなど、様々な種類の玄米茶があります。玄米茶は、玄米の香ばしい風味と、緑茶のすっきりした味わいが特徴です。苦みが少ないため、子どもやお年寄りにも人気があります。
竹本友里恵
管理栄養士
玄米茶は、煎茶や番茶と煎った玄米を1:1の割合で調合した緑茶の一種です。玄米は煎った茶色い米粒状の物と、弾けさせてポップコーン状にした物の2種類がありますが、茶色い米粒状の玄米が多く入っている方が風味がよく高級な玄米茶です。煎った玄米の香ばしさとさっぱりとした緑茶のうま味で飲みやすいのが特徴です。緑茶の量を減らす事でカフェインの量を抑えることができるだけでなく、玄米から抽出されるビタミンの含有量が多いため健康や美容の面でも効果が期待できます。玄米の香ばしさが増して味わい深くなり、カフェインや渋みも少なくためお子様でも安心して飲むことができます。
玄米茶の効能は?ダイエット効果あり?

玄米茶に含まれている栄養素には、どのような効能があるのでしょうか。玄米茶のダイエット効果についても解説します。
①血糖値の上昇を抑える
玄米のぬかに含まれるγ-オリザノールは、血糖値の上昇を抑える効能があります。γ-オリザノールは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促し、血糖値の急上昇を防いでくれるのです。γ-オリザノールは、血糖値の上昇を抑制するだけでなく、食欲を低下させる効能もあります。ダイエット効果を狙うなら、食前に玄米茶を飲むと良いでしょう。
②アンチエイジング効果
玄米茶は、アンチエイジング効果も期待できるお茶です。玄米茶に含まれるビタミンEやカテキンは、肌の衰えを防ぐ効能があります。また、玄米茶が含有しているビタミンCやビタミンB群は、肌のシミを予防したり、コラーゲンを生み出す働きをします。
③抗菌作用による免疫力の向上・口臭予防
玄米茶に含まれるカテキンには、抗菌や殺菌作用という効能があります。カテキンは、ウイルスが喉に吸着するのを防ぎ、身体の免疫力を向上させます。そのため、玄米茶はインフルエンザやコロナウイルスの感染予防にも効果的です。また、カテキンには、口臭を予防する消臭効果や、口腔内の虫歯菌の増殖を抑える効能もあります。
④ストレス解消
発芽玄米には、ストレスを和らげるギャバが豊富に含まれており、ダイエット中のイライラを鎮める効能があります。また、玄米茶の香りやテアニンにも、リラックス効果があると言われています。ダイエット中は、食べたいものを我慢することでストレスを溜めがちです。そんな時も、玄米茶を飲むとイライラが収まり、リラックスできるでしょう。
⑤高血圧の防止
玄米茶に含まれるカテキンやギャバは、血圧が上昇するのを制御し、高血圧を予防します。また、ギャバにはコレステロールが増えるのを抑制する効能があり、糖尿病や動脈硬化、肥満などといった生活習慣病の予防にも効果的です。
⑥動物性脂肪への依存性を低減させる
玄米茶に含まれるγ-オリザノールは、動物性脂肪に対する欲求を減退させる効能があります。動物性脂肪とは、バターや生クリーム、食肉などの脂肪分が高い食品のことを指します。これらは、麻薬を超える依存性があると言われるほど、中毒性の高い食品です。
玄米茶を飲むと、ジャンクフードやファーストフードなどの動物性脂肪への欲求が収まり、食生活の改善にもつながります。
竹本友里恵
管理栄養士
玄米茶は栄養素が豊富で、代表的なビタミンCやB群以外にもリノール酸・ナイアシン・セレニウムが含まれます。中でも微量元素のセレニウムは、身体に害を与える活性酸素を無毒化する酵素を生成し、がん予防に有効と言われています。一般的な緑茶に比べるとポリフェノールであるカテキンの効果が少なくなってしまい、抗酸化作用や殺菌作用などが軽減してしまいます。どちらも身体には有能なので、気分によって選択するのが良いですね。
(*玄米のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
玄米茶の飲み過ぎによる副作用・注意点は?

玄米茶には身体に良い成分が豊富に含まれていますが、たくさん飲めば良いわけではありません。以下の項目では、玄米茶を飲み過ぎた場合に起こる副作用と注意点について、解説します。
カフェインの取り過ぎで腹痛になる可能性がある
カフェイン量 | |
玄米茶 | 10mg |
烏龍茶 | 20mg |
ほうじ茶 | 20mg |
緑茶 | 20mg |
こちらは、100mlあたりのお茶のカフェイン量を記したものです。比較した他のお茶には、100mlあたり20mgのカフェインが含まれていますが、玄米茶のカフェイン量はその半分程度です。玄米茶に含まれるカフェインには、集中力を高めたり、疲労回復などの効能がありますが、摂り過ぎてしまうと体に悪影響を及ぼします。
カフェインの過剰摂取は、寝つきが悪くなるだけでなく、嘔吐、顔面の硬直、腹痛を伴う胃腸症状などの原因になる可能性があります。妊娠中の方は、カフェインを摂り過ぎると胎児に影響を与える危険性があるため、カフェインの摂取量に注意してください。英国食品基準庁(FSA)は、妊娠中の方はカフェインの摂取を一日200mgまでに留めるよう求めています。
玄米茶の淹れ方のおすすめは?

ここからは、玄米茶を美味しく飲むためのおすすめの淹れ方について、順を追って解説します。
【やり方】
1.玄米茶の茶葉を急須に入れる
2.沸騰したお湯を急須に入れる
3.20秒から30秒ほど抽出させる
4.少量ずつ湯飲みに廻し継ぎ、最後の一滴まで出し切る
茶葉の量は、2人分で4g、またはティースプーンに山盛り4杯が目安です。玄米茶の香りを際立たせるため、湯冷ましではなく高温の湯でお茶を抽出させます。次に、玄米茶の味や濃度を均一にするため、湯飲みに均一に注ぎ分けます。最後に、急須に入った最後の一滴まで注ぎ切って、完了です。
玄米茶の商品のおすすめを紹介

ここからは、おすすめの玄米茶を5つ紹介します。茶葉タイプのほか、手軽に使えるティーバッグタイプの商品もピックアップしました。
①茶工場のまかない宇治抹茶入玄米茶500g

こちらは、静岡産のやぶきた茶葉と国産の玄米をミックスした、茶葉タイプの玄米茶です。玄米と茶葉には京都産の抹茶が配合されており、澄んだ緑色のお茶とまろやかな味が楽しめます。1杯あたりのコストが4円というコスパの良さも魅力です。
②有機活性発芽玄米茶

こちらも、茶葉タイプの玄米茶です。一般的な玄米が保有する発芽毒を除去するために「発芽玄米」が使われていることが特徴です。発芽した有機玄米と、有機熟成番茶を混ぜ合わせて作られており、玄米特有の香ばしい風味が味わえます。
③有機抹茶入り餅米玄米茶

こちらは、100gの茶葉が詰められた玄米茶です。国産の餅米玄米と、京都産の有機抹茶、有機緑茶がブレンドされています。屋久島で育った無農薬の茶葉が使われていることが特徴で、毎日安心して飲めることから、リピーターも多い商品です。
④有機宇治抹茶入玄米茶ティーバッグ

こちらは、ティーバックタイプの玄米茶で、有機宇治抹茶と有機玄米が配合されています。この玄米茶を作っている「播磨園(はりまえん)」は、茶葉の有機栽培にこだわっているお茶の専門店です。安全で安心して飲めるオーガニックティーをお探しの方に、おすすめの商品です。
⑤まるごとさんかく茶

こちらは、一袋に100個ものティーバックが入っている玄米茶です。静岡産の緑茶と抹茶、煎り米がブレンドされており、抹茶の香りと緑茶の甘み、煎り米の香ばしさが楽しめます。渋みや苦味が少なく、小さな子どもにも飲みやすい玄米茶です。
玄米茶をうまく飲もう
玄米茶は、高血圧の予防やアンチエイジング、免疫力の向上など、体に良い栄養素が詰まったお茶です。しかし、飲み過ぎてしまうと体に負担がかかる場合もあります。玄米茶の効能を最大限に摂り入れるためにも、毎日適量の玄米茶を飲むように心がけましょう。