ししとうの食べ過ぎは体に悪い?下痢に?致死量や一日何個までかも紹介!
ししとうの食べ過ぎは体に悪いのでしょうか?今回は、ししとうの食べ過ぎによる<下痢・胃が痛い>などの症状や、一日何個が適量かを詳しく紹介します。ししとうを使ったおいしいレシピ・食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- ししとうを食べ過ぎてしまったら…?
- ししとうの食べ過ぎは体に悪い?下痢・胃が痛いなどの症状に?
- ①食物繊維による腹痛・下痢
- ②カプサイシンによる胃痛・吐き気
- ③カリウムによる高カリウム血症
- ししとう食べ過ぎはどこから?適量は一日何個まで?
- ししとうの1日の適量は多くても8~10本程度
- ししとうに含まれるカプサイシンは3,000~3,750mgで致死量に達する
- カプサイシンの少ないししとうの選び方
- ししとうを生で食べたらどうなる?
- ししとうを適量食べた時のメリット・効果は?
- ①鉄分・ビタミンB6による貧血対策
- ②βカロテン・ビタミンCによる美容効果
- ③ビタミンPによる動脈硬化の予防効果
- ししとうのおすすめレシピ・食べ方を紹介!
- ①ししとうの煮浸し
- ②ししとうと厚揚げとこんにゃくの甘辛炒め
- ③ししとう味噌
- ししとう食べ過ぎには注意しよう
ししとうを食べ過ぎてしまったら…?
ししとうは、獅子唐辛子とも呼ばれるナス科に属する野菜です。天ぷらや丸焼きで食べることがあるししとうですが、食べ過ぎた場合はどうなるのでしょうか。今回は、ししとうの食べ過ぎは体に悪いかどうかやししとうに含まれる栄養素の効果などを詳しく解説します。
ししとうの食べ過ぎは体に悪い?下痢・胃が痛いなどの症状に?
ししとうを食べ過ぎた場合には、どのような症状を引き起こすのでしょうか。ここでは、ししとうを食べ過ぎた際に懸念される症状を紹介します。
①食物繊維による腹痛・下痢
食物繊維を含むししとうを食べ過ぎると、腹痛や下痢以外に以下のような症状を引き起こします。
・栄養素が吸収されにくくなる
・便秘を悪化させる
食物繊維は便秘の改善や糖質などの吸収を穏やかにし、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える効果のある栄養素です。しかし、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こしたり、ビタミンなどの体に必要な栄養素の吸収を抑えたりしてしまうことがあるので注意が必要です。
また、ししとうには水溶性食物繊維より不溶性食物繊維の方が多く含まれているので、食べ過ぎると便秘を悪化させる可能性があります。
②カプサイシンによる胃痛・吐き気
カプサイシンによる胃痛・吐き気以外の症状を紹介します。ししとうの食べ過ぎは、以下の症状を引き起こすので気をつけてください。
・流涙症
・鼻液漏
・排尿障害
・胃食道逆流症
・高血圧
カプサイシンには、血圧やコレステロール値を下げる効果や疲労回復効果などがあります。しかし、ししとうを食べ過ぎることで上記のように様々な症状を引き起こす可能性があります。特に子供は、粘膜の炎症や嘔吐、吐き気、高血圧などを引き起こす可能性が高いので注意が必要です。
③カリウムによる高カリウム血症
カリウムを含むししとうの食べ過ぎは、高カリウム血症の他に以下のような症状を引き起こします。
・心停止
カリウムの摂り過ぎによる高カリウム血症の症状は筋力低下、悪心や嘔吐、動悸、失神です。カリウムは通常、サプリメントなどを服用しない限り過剰摂取にはなりません。しかし、血中のカリウム濃度が高くなると心停止する恐れがあるので食べ過ぎには気をつけましょう。
ししとう食べ過ぎはどこから?適量は一日何個まで?
ししとうを食べ過ぎると様々な症状を引き起こす恐れがありますが、適量は一日何個なのでしょうか。ここからはししとうの一日の適量や致死量、カプサイシンの少ないししとうの選び方などを紹介します。
ししとうの1日の適量は多くても8~10本程度
ししとうの一日の適量は8~10本で、子供や胃腸の弱い人は一日2~3本を目安にしてください。食物繊維が不足している場合、一日8~10本のししとうを食べると約1gの食物繊維を補うことが可能です。ししとうの食べ過ぎは、体に悪いので適量を守りましょう。
ししとうに含まれるカプサイシンは3,000~3,750mgで致死量に達する
カプサイシンの致死量は、体重1kg当たり60~75mgです。体重50kgの人の場合、3,000~3,750mgのカプサイシンを一度に摂ると命への危険があります。しかし、通常の食事では致死量に達することはまずないので基本的には心配する必要はありません。
カプサイシンの少ないししとうの選び方
カプサイシンの少ないししとうの特徴は、以下の通りです。
・サイズが大きいもの
・種が多いもの
・綺麗な形をしているもの
カプサイシンは、摂り過ぎると腹痛や胃痛を引き起こすのでカプサイシンの少ないししとうを選びましょう。曲がっていたり形がいびつだったりするししとうは、成長の過程でストレスを受けており辛味が強い傾向があります。そのため、まっすぐに伸びた形の綺麗なししとうを選んでください。
種の量は、指でししとうを摘まんだ時に中身がへこむかへこまないかで判断できます。カプサイシンが少ないししとうの場合は、種が多くて中身が詰まっているのでへこみにくいです。
ししとうを生で食べたらどうなる?
ししとうは生で食べることができますが、食感が固くてやや苦味を感じることがあります。また、加熱したししとうよりも下痢や胃痛を起こしやすいので子供は注意が必要です。まれに辛味の強いししとうに当たることもあるので、辛い食べ物が苦手な人も気をつけましょう。
ししとうを生で食べる場合は、冷奴に乗せたり生姜醤油で和えたり、サラダで食べるのがおすすめです。
(*ししとうは生食できるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ししとうを適量食べた時のメリット・効果は?
ししとうは食べ過ぎると下痢や胃痛を起こすことがありますが、適量を食べた場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、ししとうに含まれる栄養素の効果を紹介します。
①鉄分・ビタミンB6による貧血対策
ししとうに含まれる鉄分・ビタミンB6には、貧血を予防する効果があります。特にビタミンB6はエネルギーや筋肉、血液の生成に必要な栄養素です。ビタミンB6はたんぱく質と一緒に摂ることが大事で、ししとうを食べる時は良質なたんぱく質も一緒に食べるのがおすすめです。
②βカロテン・ビタミンCによる美容効果
βカロテンには抗酸化作用があり、老化防止や免疫力の向上、髪や肌を美しく保つ効果があります。ビタミンCは疲労回復や老化防止、免疫力向上などが期待できる栄養素です。また、ビタミンCはコラーゲンの生成とメラニン色素を分解する効果があるため、紫外線が強い時期に積極的に摂りたい栄養素の一つでもあります。
③ビタミンPによる動脈硬化の予防効果
ビタミンPには、動脈硬化の予防や抗アレルギー作用、免疫力向上などの効果があります。ビタミンという名前がついていますがビタミンの仲間ではなく、ルチンやケルセチンなどの色素の総称です。ビタミンCの働きを助け、毛細血管の強化や血液の流れをよくしてくれるので生活習慣病を予防したい人に最適な栄養素の一つです。
ししとうのおすすめレシピ・食べ方を紹介!
ここからは、ししとうのおすすめレシピを3つ紹介します。どれも簡単に作れて美味しいので、レシピを参考にしながら作ってみてください。
①ししとうの煮浸し
簡単に作れる一品料理で、温かいままでも冷蔵庫で冷やしても美味しく食べられます。油でししとうを炒めたら、一度火を止めるか弱めてから水分を入れると油が跳ねにくいです。ししとうと家にある材料で作れるので、常備菜にも最適です。
②ししとうと厚揚げとこんにゃくの甘辛炒め
甘辛味でご飯との相性がよく、お弁当のおかずにもおすすめな一品です。ししとうは、軸だけを取り大きめの乱切りにします。種ごと調理をするので、種が黒ずんでいるもの使わないでください。
③ししとう味噌
ご飯によく合う味わいで、ししとうの大量消費にもおすすめなレシピです。ししとうは、焦げ目がつくくらいまで焼くのがポイントです。使う味噌の種類によって、好みで甘さを調整しましょう。
ししとう食べ過ぎには注意しよう
ししとうには、様々な栄養素が含まれており体によい野菜です。しかし、食べ過ぎると消化不良による腹痛やカプサイシンの摂り過ぎによる胃痛などを起こします。くれぐれも食べ過ぎには注意し、適量である8~10本を目安に食べるようにしましょう。