パクチーを食べ過ぎると?毒性がある?体臭などデメリットを紹介!

パクチーは食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?毒性はあるのでしょうか?今回は、パクチーの食べ過ぎによる体臭などへのデメリットや、一日の摂取量はどれくらいかを紹介します。パクチーと食べ合わせが悪い食材も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. パクチーを食べ過ぎるとどうなる?毒性が危険?
  2. 前提としてパクチーに毒性はない
  3. ①腹痛や下痢
  4. ②吐き気・嘔吐
  5. ③腎機能が低下している場合は高カリウム血症になる
  6. ④アレルギーを発症する
  7. ⑤ソラレンが紫外線吸収率を上げる
  8. パクチーの食べ過ぎで体臭は強くならない
  9. パクチーの食べ過ぎでない一日の摂取量は?どれくらい?
  10. パクチーの一日の摂取量は10gが目安
  11. パクチーを適量食べた時の効能
  12. パクチーと食べ合わせが悪い食材は?
  13. パクチーの食べ過ぎ・毒性について知ろう

パクチーを食べ過ぎるとどうなる?毒性が危険?

独特な香りを持つパクチーは、2016年頃のパクチー料理ブームを経て日本に定着した地中海沿岸・西アジア原産のセリ科の野菜です。パクチーは、食べ過ぎると毒性が危険との噂がありますが本当なのでしょうか。ここでは、パクチーの毒性について解説します。

前提としてパクチーに毒性はない

前提としてパクチーには毒性はありません。パクチーの毒性が疑われる理由として、パクチーの独特な香りがあげられます。パクチーの匂いはとても強烈で、和名だと「カメムシソウ」の名前を付けられています。日本人など嗅ぎ慣れない人にとっては、毒性があると勘違いされてしまう理由です。

①腹痛や下痢

パクチーは食べ過ぎると、腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。しかしこれはパクチーに毒性がある訳ではなく、パクチーに食物繊維が豊富に含まれているからです。食物繊維は腸で吸収されないため、そのまま便の材料となり便の量が増えることで、腹痛や下痢の原因になります。

②吐き気・嘔吐

パクチーは食べ過ぎると、吐き気や嘔吐を引き起こす可能性があります。これはパクチーの香り成分の一つである、リナロールが原因です。リナロールは本来、消化促進・食欲増進・腸内のガス排出を促すなどの整腸作用を持っています。しかしリナロールを過剰に摂取してしまうと、腸の動きが活発になりすぎてしまい吐き気や嘔吐に繋がります。

③腎機能が低下している場合は高カリウム血症になる

パクチーにはカリウムが豊富に含まれているので、腎機能が低下している場合に食べ過ぎると高カリウム血症になるので注意が必要です。腎臓は体内のカリウムを一定にして、過剰な分は尿として排出する機能があります。しかし腎機能が低下していると、カリウムを排出することが出来ずに体内のカリウムの濃度が上がり、高カリウム血症の危険が高まります。

④アレルギーを発症する

パクチーはセリ科の植物ですが、セリ科の植物は食べ過ぎるとセリ科スパイスアレルギーを発症する可能性があるため、注意が必要です。セリ科スパイスアレルギーは主に北欧諸国などで見られますが、日本国内でも発祥例があります。セリ科スパイスアレルギーは主にニス・フェンネル・クミン・パクチーが原因です。

セリ科スパイスアレルギーになってしまった場合に、パクチーやパクチーが入った料理を食べると、全身に発疹が出るなどのアナフィラキシー症状が出て最悪の場合死に至ります。セリ科スパイスアレルギーを持つ方は、パクチーを食べるのは控えたほうがいいでしょう。

⑤ソラレンが紫外線吸収率を上げる

ソラレンはパクチーなどの匂いが強いハーブ類に多く含まれ、食べることによって紫外線の吸収率を高める働きがあります。ソラレンは食後2時間後から効果が現れ、その後7時間は光毒性の効果が続くといわれています。そのため日焼け対策を行っている方は、パクチーを夕食で食べるのがおすすめです。

パクチーの食べ過ぎで体臭は強くならない

パクチー料理の食べ過ぎで体臭は強くなるという噂がありますが、パクチーで体臭が変わることはありません。パクチーは、体内に溜まった水銀やヒ素などの有害金属を体から排出するキレート作用という働きを持っています。老廃物を体の外に出すデトックス効果によって、パクチーはむしろ体臭や口臭の予防改善が期待できます。

パクチーの食べ過ぎでない一日の摂取量は?どれくらい?

パクチーは独特な香りがありますが毒性は無く、食べ過ぎなければ健康に問題はありません。日本でも馴染み深くなったパクチーですが、1日どれぐらい食べても大丈夫なのでしょうか。ここでは、パクチーの1日の摂取量の目安を解説します。

パクチーの一日の摂取量は10gが目安

パクチーの一日の摂取量は、およそパクチー1株分にあたる10gが目安と言われています。これはタイで実際に行われた動物実験によって、一度に10g以上のパクチーを食べると腎臓に負担がかかると発表されているためです。パクチーには豊富な栄養素が含まれていますが、パクチーの栄養素の効果を十分に発揮するには、適量を守ることが大切です。

パクチーを適量食べた時の効能

パクチーを適量食べた場合、以下のように健康に良い効果があります。

・アンチエイジング
・肌トラブルのケア
・骨粗しょう症の予防
・便秘解消・腸内環境のケア
・整腸作用とキレート作用
・更年期障害予防

パクチーに含まれるビタミンC・ビタミンE・βカロテンには強い抗酸化作用があり、アンチエイジングや肌トラブルへの予防の効能を期待することが可能です。更にパクチーに含まれるビタミンKとカルシウムは、同時に摂取することによって骨を丈夫にするだけではなく、動脈効果予防にもなります。

またパクチーの食物繊維リナロールは、便秘解消の解消によってキレート作用が働くため、デトックス効果を発揮する成分です。パクチーに含まれるゲラニオールという成分は、更年期障害・生理不順・月経前症候群といった女性ホルモンの乱れに由来する症状の解消効果が期待されています。

(*パクチーの栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

パクチーの栄養素と効能は?加熱はNG?栄養成分を逃さない食べ方も紹介!

パクチーと食べ合わせが悪い食材は?

パクチーと食べ合わせが悪い食材は以下の物があります。

・穀類
・豆類
・コーヒー
・紅茶


パクチーには非ヘム鉄と呼ばれる鉄成分が含まれています。この鉄成分は、小麦などの穀類やいんげん豆などの豆類に含まれるフィチン酸との相性が悪く、鉄の吸収を妨げます。これはコーヒーや紅茶に含まれる、タンニンも同じです。そのため、フィチン酸やタンニンが含まれる食材や食品は、パクチーとの食べ合わせが悪いと言えます。

パクチーの食べ過ぎ・毒性について知ろう

独特な強い香りを持つパクチーには毒性は無く、体にいい成分が豊富に含まれています。しかし、その分食べ過ぎると体に悪い影響も出てしまいます。パクチーの適切な摂取量を守り、楽しくパクチーを料理してください。

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