麹や塩麹は体に悪い?デメリット・危険性は?体にいい効能・レシピも紹介!
麹は体に悪いか知っていますか?今回は、麹は体に悪いと言われる〈食べ過ぎ〉などのデメリット・危険性や、加熱するとどうなるかなどの注意点を紹介します。麹の体にいいがん予防などの効果・効能や活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- 麹・塩麹は体に悪いって本当?危険性はある?
- 麹・塩麹は基本的に体に悪くない
- ただし麹・塩麹は体に悪い場合もある
- 麹・塩麹は体に悪いと言われる理由は?デメリットは?
- ①食べ過ぎると健康に悪影響があるから
- ②カビの一種だから
- ③発酵が止まった商品があるから
- ④焦げやすいから
- ⑤アレルギー症状を発症する恐れがあるから
- 麹・塩麹の体にいい使い方は?注意点は?
- ①1日あたり30ml程度を目安に摂る
- ②食材に塗ったり煮込んだりする
- ③塩の代用として使う場合は料理によって分量を変える
- ④なるべく加熱しない
- 麹・塩麹の体にいい効果・効能は?
- 麹・塩麹の体に良い活用レシピ3選!
- ①鶏むね肉の塩麹焼き
- ②大根ときゅうりの浅漬け
- ③塩麻婆豆腐
- 麹・塩麹は体に悪い場合に注意しよう
麹・塩麹は体に悪いって本当?危険性はある?
美容や健康に良い食品とされる麹や塩麹ですが、一方で体に悪いと噂されることもあります。麹や塩麹を食べることで、健康を害することはあるのでしょうか。
麹・塩麹は基本的に体に悪くない
麹や塩麹は、単に食べたからといって健康被害が出るようなものではありません。バランス良く献立の中に組み込むことで、日々の食生活に発酵食品や発酵調味料の良い効能を取り入れることができます。
ただし麹・塩麹は体に悪い場合もある
麹や塩麹は美容や健康に良いと言われますが、摂り方によっては体に悪い場合もあります。食品全般に言えることですが、偏った食べ方をしたり、過剰に食べ過ぎて適切な量でなかったりした場合は悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
麹・塩麹は体に悪いと言われる理由は?デメリットは?
ここでは麹や塩麹が体に悪いと言われる理由に対するより具体的な内容を紹介していきます。食品や調味料として食事の中に取り入れる時のために、理解を深めておきましょう。
①食べ過ぎると健康に悪影響があるから
ここでは麹の代表に当たる米麹を例に、どのような悪影響があるのかを知りましょう。
・カロリーの摂りすぎによる肥満
・糖分の摂り過ぎによる糖尿病
・腸内環境バランスの崩れによる便秘や下痢
・塩麹の場合、塩分の過剰摂取による高血圧
麹や塩麹は体に良いとされるものの、食べ過ぎれば他の食品と同じように体に悪い影響が出る可能性が大きくなります。原材料である米の大量摂取は、カロリーオーバーや糖質過多を招きます。また、塩麹に含まれる塩分の摂り過ぎはむくみや高血圧に繋がるでしょう。
②カビの一種だから
麹や塩麹を作るには発酵させる必要があり、その時に使われる麹菌はカビの一種です。麹菌は味噌や醤油など調味料の製造にも必須で、日本の食文化に欠かすことができない発酵に関わる微生物です。
麹菌は千年かけて家畜化されたカビとも言われており、野生の菌とは違い毒を作る遺伝子を持たないことが近年のゲノム解析で明らかになっています。日本の食文化を担ってきた麹の安全性は科学的にも証明されており、発がんなどの心配も必要ありません。
③発酵が止まった商品があるから
商品によっては、加熱処理がされていて発酵が止まっているものがあります。この場合タンパク質をアミノ酸に分解する酵素や、でんぷんを糖に分解する酵素が働かなくなってしまいます。これらの酵素によって肉が柔らかくなったり、味に奥行きを出すことができたりするので、発酵が止まってしまうことはデメリットと言えるでしょう。
しかし、発酵が止まることにはメリットもあり、麹の発酵が出荷時から進まないので、商品自体を新鮮なおいしさのまま味わうことができます。
④焦げやすいから
麹や塩麹は糖分を含むので、タンパク質やアミノ酸と一緒に加熱するとメラニード反応が起きます。料理中のメラニード反応とは、焦げのついた焼け目ができることを言います。麹や塩麹を使うと焦げやすくなるので注意は必要ですが、ほどよい香ばしさを楽しめるくらいであれば、焦げたからといって過剰に気にする必要はありません。
⑤アレルギー症状を発症する恐れがあるから
体質によっては麹に使われる穀類によるアレルギーが発症する恐れがあります。穀類の種類には米、大豆、大麦などがあるため、アレルギー症状がすでにある人は原材料表示をよく確認し、十分に注意して購入してください。
麹・塩麹の体にいい使い方は?注意点は?
ここでは麹や塩麹から本来持っている良い効能を引き出すための使い方について紹介します。量や調理方法などさまざまな観点で解説しているので、是非参考にしてみてください。
①1日あたり30ml程度を目安に摂る
麹を摂取する際は、1日30mlにあたる大さじ2杯ほどを目安にしましょう。塩麹大さじ2杯の塩分量はおよそ6gです。日本人の食事摂取基準では食塩相当量の目標値を、成人1人1日当たり男性7.5g未満、女性では6.5g未満と定めています。大さじ3杯以上では食べ過ぎとなり体に悪いので、気を付けましょう。
②食材に塗ったり煮込んだりする
麹や塩麹を食材に塗って食材を柔らかくしたり、一緒に煮込んでうま味やコクをより引き立てたりすることができます。食材のうま味とコクを引き出す効能を活用すると、塩分を抑えて調味することも可能になります。
(*塩麹の使い方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③塩の代用として使う場合は料理によって分量を変える
塩麹 | 分量 |
一般的な料理の代用時 | 食材の約10% |
漬物などの代用時 | 食材の約7% |
料理に塩麹を使う際は、上記の割合を目安にしてください。ただし、食材の違いや漬け込む時間などよって使用量の調整が必要となるため注意しましょう。塩の代用にする場合は、食塩に対して2倍量の塩麹が基本量です。
使う量は食塩の倍ですが、塩分量は1/3となるため減塩効果が期待できます。塩麹には旨味や甘味があるため、塩分量が少なくても美味しく仕上がります。
④なるべく加熱しない
麹や塩麹は加熱してしまうと発酵食品に含まれる酵素の働きの恩恵が受けられなくなってしまいます。発酵食品の酵素の力を引き出したい場合は、加熱する前の下処理に使ったり、加熱しない料理で使ったりといった工夫をしていきましょう。また、加熱処理済みの商品かどうかの確認も購入時にしておくと良いです。
麹・塩麹の体にいい効果・効能は?
麹や塩麹には、以下のような効果が期待できます。
・美肌効果
・整腸効果
・疲労回復
・血圧を整える
・消化を助ける
日本の食文化の代表とも言える麹菌を利用した発酵食品や発酵調味料には健康に寄与する効果がこのように多く、古くから食べられている理由が分かります。これらの効果の他にも麹菌が作り出す抗酸化物質のアスペラチンは、がん細胞の増殖を防ぐと言われています。発酵調味料は多様な栄養を含んでいるので、まだ発見されていない効能が隠れているかもしれません。
(*塩麹の効果・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
麹・塩麹の体に良い活用レシピ3選!
麹や塩麹には体に良い効果・効能が多くあり、健康的な食生活を送るために是非使っていきたい調味料です。ここでは、麹や塩麹を美味しく食事に取り入れることができるレシピを紹介します。
①鶏むね肉の塩麹焼き
定番の鶏むね肉を使用した塩麹焼きのレシピです。鶏むね肉に塩麹を揉み込むだけで、パサつきがちな鶏むね肉が柔らかくジューシーになります。おかずとしてもお酒のおつまみとしても美味しく食べられます。
②大根ときゅうりの浅漬け
いつもの浅漬けに飽きてしまった時は塩麹で漬けてみると、新鮮な味わいが楽しめるでしょう。麹のうま味と、仕上げにまぶす黒こしょうとパセリの相性が良く、洋風の献立の一品にもおすすめです。
③塩麻婆豆腐
塩麹を使ったあっさりとした味付けの麻婆豆腐で、子どもも食べやすい優しい味付けです。タンパク質も多く、ダイエット中の食事としても適したレシピです。
麹・塩麹は体に悪い場合に注意しよう
麹や塩麹は基本的に体に良く、有効に活用していきたい調味料です。ただし偏った食べ方をしてしまうと体に悪い影響が出る可能性もあります。バランスよく食事の中に取り入れて、発酵食品の健康、美容効果を享受しましょう。