あさりは妊婦・妊娠中はNG?酒蒸しは大丈夫?食べ方・レシピも紹介!
あさりは妊婦(妊娠中)は食べても大丈夫でしょうか?今回は、あさりの妊婦(妊娠中)の食べる〈酒蒸し・水銀・砂〉などの懸念点・注意点や、食べたときに得られる栄養を紹介します。あさりの妊婦(妊娠中)の安全な食べ方や、〈味噌汁・パスタ〉などの人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
あさりは妊婦(妊娠中)は食べても大丈夫?
妊娠中は食事に気を遣うことが多いですが、あさりは食べても大丈夫なのでしょうか。こちらでは、妊婦があさりを食べても大丈夫かどうかを紹介します。
あさりは妊婦(妊娠中)は食べ方に注意すれば大丈夫
あさりは妊婦が食べても、食べ方に注意すれば大丈夫です。食べた方が良いといえるほど栄養に優れており、おすすめの食材です。ビタミンB12、鉄分、カルシウムが多く含まれているので、妊娠中に取りたい栄養が多く含まれています。しかし、栄養があるからと多く食べるのではなく、食べ方に注意してあさりを摂りましょう。
あさりの妊婦(妊娠中)の食べる懸念点・注意点は?酒蒸しは?
妊婦があさりを食べても大丈夫ですが、あさりを食べる時の懸念点や、注意することはあるのでしょうか。こちらでは、妊娠中にあさりを食べるときの懸念点や注意点を紹介します。
①塩分
妊娠中に気をつけるべきことは、塩分の摂りすぎです。あさりには塩分が含まれているため、大量に食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになってしまいます。妊婦の塩分の摂りすぎは、むくみ、タンパク尿や高血圧などの症状の原因となり、妊娠高血圧症になるリスクがあるので食べ過ぎには注意しましょう。
②リステリア菌
リステリア菌は環境中に多く分布されている菌で、あさりにも混在されている可能性があります。厚生労働省はリステリア菌に関して、以下のように注意喚起をしています。
妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
妊娠中は免疫力が低下しているため、少量のリステリア菌で食中毒を引き起こしてしまいます。妊婦の食中毒の症状は、通常の食中毒と同様に一時的なものですが、胎児にも悪影響が現れることがあるので注意が必要です。リステリア菌は加熱によって死滅させることができるので、新鮮なあさりをしっかり加熱をして食べましょう。
③水銀
妊娠中に魚を食べる際には、水銀に注意が必要ですが、あさりは水銀含有量が極少量のため心配はありません。魚にはメチル水銀が微量に含まれており、食物連鎖によって上位の魚はそのメチル水銀の濃度が高くなるため、魚の種類によっては妊娠中に避けたほうが良いものもあります。
水銀を摂取しても体から排泄しますが、胎児は排泄機能が未熟で脳や臓器に蓄積されやすいため、妊娠中は魚に含まれる水銀の量を確認しながら魚を摂る必要があります。あさりは魚介類の中で食物連鎖が上位ではないので、水銀の心配はありません。
④あさりの味付け
妊娠中は、あさりの料理の味付けも注意が必要な場合があります。あさりの味噌汁は、味噌汁自体に塩分が含まれるので、あさりに含まれる塩分と合わせると塩分の摂りすぎになります。妊婦は塩分過多に注意しなければならないので、毎食飲むのは控える方がよいです。
また、妊娠中のアルコールの摂取は早産や流産のリスクがあります。あさりの酒蒸しは、しっかりと加熱してアルコールを飛ばせば、食べても問題はありません。あさりにも塩分が含まれているので、味付けは塩加減をみながら調整しましょう。
⑤砂
あさりに砂が残っていることがありますが、砂を食べても体内から排出されるので大丈夫です。砂も加熱で殺菌されているので、食中毒菌も死滅していて食中毒になることはありません。しかし食感が悪いので、しっかり砂出しをさせてから使用した方がよいです。
⑥アレルギー
あさりを食べるとアレルギーの症状が出ることがあるので、注意が必要です。あさりを食べて現れる恐れのあるアレルギーの症状は、次のとおりです。
・喉のかゆみ
・じんましん
・嘔吐
・アナフィラキシー
貝のアレルギー症状は、他のアレルギーの症状と似ているため見分けるのは難しいです。消化器の症状が出た場合は、アレルギー以外の細菌や貝の毒素、ウイルスの混入による症状の場合もあります。あさりを食べてアレルギー症状が出た場合は、他の貝でもアレルギー症状が出る場合があるので注意が必要です。
不安・体調に異変があれば医療機関を受診しよう
加熱不足のあさりを食べたり食べ過ぎてしまったりして、少しでも体調に異変があれば、自己判断せずに医療機関に受診しましょう。特にリステリア菌は胎児に悪影響が出てしまうので、体調の変化がなくても不安があれば、医療機関を受診した方がよいです。
あさりの妊婦(妊娠中)の安全な食べ方は?栄養は?
妊婦が安全にあさりを食べる際にはどのような食べ方がよいのか、そしてどのような栄養があるのでしょうか。こちらでは、あさりの妊婦の安全な食べ方や栄養について紹介します。
①食べ過ぎない
妊婦があさりを食べる際に気をつけることは、食べ過ぎないことです。食べ過ぎることで、塩分の取り過ぎとなってしまい、妊娠高血圧症を引き起こすリスクが高くなります。また、食べ過ぎは消化不良の原因になり、お腹の調子が悪くなってしまうので注意が必要です。1日の摂取量の目安は可食部100gまでとされており、あさり1つの身が5gなので約20個までです。
②加熱する
あさりを食べる際にはしっかり加熱をしましょう。あさりを含む二枚貝にはノロウイルスやリステリア菌などの食中毒菌が含まれている可能性があるので、加熱して食べることが必須です。ノロウイルスも加熱することで死滅するので、中心部の温度が85度以上を1分以上加熱すると、安心にあさりを食べることができます。
③腐った・死んだあさりは避ける
あさりを食べる際は、腐っていたり、死んでいたりするあさりは避けましょう。腐っている、死んでいるあさりの特徴は、次のとおりです。
・パックの水が濁っている
・腐敗臭がする
・ゆすったり振動を与えても口が閉じない
・加熱しても貝が閉じたまま
このような特徴があった際には、取り除いてから調理をしましょう。死んだあさりは、直に腐ってしまい食中毒を引き起こす危険性があります。死んだあさりを生きているあさりと一緒に料理をすることも、避けた方がよいです。
死んでいるあさりが加熱で口を開くことがありますが、腐敗臭が周りについてしまいます。料理する前に死んだあさりは取り除いてから扱うことで、食中毒を防ぎ美味しく食べることができます。
(*あさりが死んでいるかどうかの見分け方を詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
あさりの妊婦(妊娠中)の食べた際に得られる栄養
あさりには妊婦が食べた際に得られる栄養が多くあります。あさりに含まれる栄養は、次のとおりです。
・ビタミンB12
・鉄分
・カルシウム
・カリウム
・亜鉛
・タウリン
ビタミンB12は一番多く含まれており、DNAの生成の働きを助ける役割があります。あさりには鉄分も多く含まれており、ビタミンB12も鉄分の生成を促して貧血予防の働きをするため、貧血気味の妊婦は積極的に摂りたい栄養素です。胎児の成長に関わっている成分のカルシウムや亜鉛、疲れやすい妊婦の体を疲労回復させる働きのタウリンも含まれています。
生のあさりと水煮缶のあさりとでは、100gの栄養の含有量が水煮缶の方が多くなっています。これは加工の段階であさりに含まれる水分量が減っているため、見た目が多く見えるだけです。鉄分など、どちらも含まれる栄養は同じなので、簡単に食べられるあさりの水煮缶も使って妊娠中に必要な栄養を摂りましょう。
あさりの妊婦(妊娠中)にいいおすすめ人気レシピ3選!
あさりには栄養が多く含まれていますが、どのようなあさり料理が妊婦によいのでしょうか。こちらではあさりの妊婦にいいおすすめの人気レシピを3つ紹介します。
①あさりとブロッコリーの酒蒸し
あさりだけではなくブロッコリーも加えて酒蒸しにすることで、栄養価の高い一品が作れます。あさりに含まれるビタミンB12が、ブロッコリーに含まれる葉酸の働きを向上させてくれます。
②あさりと小松菜のパスタ
あさりと小松菜で鉄分を多く摂れるパスタなので、貧血気味の妊婦には特におすすめです。少ない材料で作ることができ、あさりの旨味と塩分があるので簡単に美味しく味付けができます。
③あさりとほうれん草の味噌汁
味噌汁にすると、あさりの栄養を逃がさずに摂ることができます。ほうれん草に含まれる葉酸とあさりの鉄分を一度に摂取できるため、妊婦におすすめの一品です。あさりから旨味が出るので、出汁を使わなくても美味しく仕上がります。
あさりは妊婦(妊娠中)は食べ方に注意
あさりは妊婦に必要な鉄分やカルシウムなどの栄養が含まれる食品ですが、食べ過ぎによる塩分の摂りすぎや、加熱不足による食中毒などのリスクがあります。妊婦があさりを食べる際には、食べ方に注意をしましょう。